都県道179号所沢青梅線
埼玉県道・東京都道179号所沢青梅線は、所沢市の国道463号(浦和所沢バイパス)坂の下交差点から青梅市の都道181号交点までを結ぶ一般都道府県道である。
大きく分けて、以下4区間からなる。
全線2車線、区間延長約12km。
しかしながらまた以下に示す区間同士を跨いでの利用は特別多くないことから、広域連絡道路としての性格は延長の割には強くない。
東側区間(東所沢)
国道463号(浦和所沢バイパス)「坂の下」〜
県道24号練馬所沢線(東京狭山線)「東所沢和田2丁目」
通称「旧浦所(きゅう-うらとこ)」。JR武蔵野線・東所沢駅の南側を経由する。
かつて主要地方道浦和所沢線であったことに由来する。その名の通り浦和所沢BP(国道463号)に並行している。東所沢駅付近の沿道は駅北側の浦和所沢BP同様のけやき並木が特徴的である。
起点である坂の下付近は、当道路が急カーブする形で国道463号とT字型に交わることにより、現道へ合流する形状となっている。浦和方面には「英(はなぶさ)インター」の大規模な立体交差が建設されたため、当旧道はその手前で実質行き止まりとなった。
次に紹介する「市街区間」と合わせて西武バスの運行ルート(東所沢駅付近)に設定されている。
沿道立地店舗で "旧463" という表記が見られることがあるが、国道指定を受けたのは463現道のみであり、当県道(東側区間)は該当しないため誤りである。
市街区間
県道24号練馬所沢線(東京狭山線)
「東所沢和田2丁目」〜
県道4号東京所沢線・国道463号支線(行政道路)
「金山町」
通称(一部区間):「銀座通り」「小金井街道」
ほとんどの区間で県道6号川越所沢線と重複する。
愛宕山交差点から金山町交差点まではかつて県道24号練馬所沢線に指定されており、2020年の東京狭山線全通を迎えるまでは現所沢市道の「上安松〜愛宕山」と合わせて東京方面への主要なルートの一つであった。
そのような経緯もあってか、一部地図などでは市街区間を「小金井街道」と称する場合がある。(歴史的な小金井街道(引又道)とは異なる点に注意)
ファルマン通り交差点は、航空公園や府中方面とを結ぶ南北道路と交わる大きな交差点であり、市内屈指の交通の要衝である。交差点は歪な四差路であったが、2022年度以降拡幅により正十字に近い形に再整備されるとともに車線の見直し及び増設が行われた。このファルマン通り交差点から金山町交差点までは「銀座通り」の愛称がある。
かつては西武バスの西所沢方面主要ルートであったが、慢性的な渋滞により定時運行がままならず、後述の「所沢入間バイパス」整備と合わせて西所沢方面の路線バスをほぼ全て「小手指駅」発着に振り替えたため、ところバスを除き西武バスが当区間を走ることはなくなった。
西側区間(西所沢・三ヶ島)
県道4号東京所沢線・国道463号支線(行政道路)「金山町」
〜
国道16号(東京環状)
「二本木」
通称:特になし
特に断りがない場合、単に県道179号といえばこの区間を指すことが多い。
金山町〜大六天では国道463号支線と重複しており、浦和所沢BPと所沢入間BPを連絡する役割を担っている。
この区間は大六天から先、国道463号所沢入間バイパスに並行している。
ただし、先程紹介した東側区間と異なりこちらは国道の元となった旧道ではない点ややこしい。(国道463号のこの区間の旧道・現道は行政道路である。)
所沢入間バイパスは、従前所沢〜入間の主要東西道路であった、行政道路及び県道179号両道路の交通量を緩和するために両道路のほぼ中間に建設された。
2024年現在においては、所沢入間バイパスのおかげで所沢入間バイパスよりも所要時間が短い抜け道的道路として利用されることが多い。
(並行する低規格道路の交通量が減るのは成功であろうけども、バイパスのほうが所要時間が長くなってしまうのは失敗ではなかろうか。)
しかしながらバイパスが整備されてもなお一定の交通量があるため、歩行者の通行の安全は結果として確保されていない。バイパスができて旧道化された道は交通量の減少を理由に拡幅もなされないことがあるが、ここについては早急に拡幅されるべき。
前置きが長くなったが、そのような理由で狭山湖入口交差点にて拡幅・交差点改良が事業中。
また、狭山ヶ丘駅方面の道路が接続している「三ヶ島農協前」交差点が2020年頃大拡幅され、流れがスムーズになっている。
圏央道入間ICへは途中「セブンイレブン」の交差点で入間市道「大森通り」に入ると16号経由でアクセスできるようになっている。
全体を通して大きい道路との交差があまりなく、信号は「押ボタン式信号」が非常に多い。すなわち、歩行者がいない場合はどんどん進行することができる快走路であると言える。
前述の市街区間では廃止になった西武バスの路線がこちらでは小手指駅発着中心に存続されており、沿道でもバス停をちらほら目撃できるが、本数はお世辞にも多いとは言えない。
東京区間
国道16号(東京環状)
「二本木」
〜
都道181号
青梅市新町(オザム新町店付近)
前述の西側区間と異なり、都道179号指定部分がそのまま幅員16mの都市計画道路として定められており、かつ拡幅も済んでいるため、歩道も車道も広く安全性が高い。
加筆中