読書ときどき音楽も#126

「下ネタの品格」カレー沢薫(日本文芸社)※電子書籍のみ

 だんだん物理的問題から本を紙から電子へと徐々にシフトしているのだが、ファンの作品はまだまだ紙で買っている。そんな中、大大大好きなカレー沢さんの「漫画ゴラク」のモノクロページでのコラムの新刊が!ってことであちこちの書店を回るが一冊も見つからず…まさか内容があまりにお下劣すぎる(このシリーズに関しては褒め言葉です)から置かれなくなったのかと絶望して、公式の新刊情報をチェックして初めて「電子のみ」ということに気づいた絶望感よ。基本的に著者の皆様には申し訳ないのだがまだまだ電子書籍を定価で買うことに抵抗があるので、どうしたもんだと悩んでいたら、ちょっとした割引が生じたのでこのビッグウェーブに乗らんとしてポチったら、数日後に「何冊買うとポイント増対象本」になってたよ…。
 内容はやっぱり面白く、やはり下ネタの例えが過激すぎるから電子になったかと勘違いするぐらいキレッキレ。有機物から固有名詞まで例えに使用しているから面白いったらありゃしない。基本的にはどストレートな言い回しは出てこないから電車内でも安心して読めるなと、油断していたらそのものズバリの単語(しかも伏字なし)が唐突に出てくる気の抜けなさよ。電子でも十分堪能できたけれど、サイソ本(誤記ではなくこの作者さんの表現のひとつです)が欲しい人間からしたら残念でならないのであった。

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