他力(ときどき自力も)で楽しむ読書#99

「少年少女シートン動物記」アーネスト・シートン(あかね書房)

 小学生の頃、本を読むようになって学校の図書館が好きになった。ただ、自分が好んだのは偉人伝でもなくお姫様が出てくるものでもなく、「シートン動物記」が好きだった。動物が怖いくせに、である。
家にあった「少年少女世界文学全集」にも「狼王ロボ」などは収録されていたけれど、まさか8巻もあるとは思っていなかったから夢中になったのだと思う。ただ、女子で読んでいる人を発見できなかったので自分も借りることは出来ず(自意識過剰!)、休み時間や放課後こもって読破したのであった。
 印象に残ったり好きだったりする話は灰色グマのワーブや野生馬ムスタング、赤えりやワリーの話って、どれもこれも悲惨な死に方するものばかり…あと、今となっては探さないと何とも言えないけれど、図書館には別の「シートン動物記」もあって、そっちの方が高学年向きだったのか(収録作が多かった。うろ覚えだけれどサルが杖でつつかれて死んでしまう話がショックだった)、メモを取っておけば良かったと後悔。

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