他力(ときどき自力も)で楽しむ読書#37
「居酒屋ぼったくり」秋川滝美(アルファポリス)
紙の本が好きだけれど、電子の手軽さも捨てがたい。Kindleユーザーなので、公式やまとめサイトから無料のものやセール品のチェックは毎日かかさない(ヒマ人なのバレバレ…)。
今回取り上げる作品も、確か単行本10巻が発売された記念で1巻丸々無料で読めるので特に考えずにダウンロードしたものだった。そして、まんまとはまり文庫をすぐにそろえた(単行本でないところがケチくさい、我ながら)。先日、ついに文庫でも本編11巻の最終巻が発売されたところで、無事に完結。この作者さんの作品は基本的に悪人ときわどいラブシーンはないので、他人の幸せが面白くないアラサーの頃だったら「けっ…」となっていたかもしれないけれど、四十路の今は世知辛いのは現実だけで十分なので、「うんうん、ハッピーエンドで良かった良かった」と楽しむことができ、本当に良かった。あと、影響されやすい自分にとっては美味しそうな料理の描写はもちろん、日本酒が本当に美味しそうで、あまり飲まないのにもかかわらず購入して飲んでしまったぐらい。やはり思い込みや食わず嫌いはいけないなと反省。ドラマのDVDも買ったので、そのうちコミックにも手を伸ばすことは間違いない…紙にするか電子にするかまた迷うのであった。