読書ときどき音楽も#138

「コンビニオーナーぎりぎり日記」仁科充乃(三五館シンシャ)※電子版

 新作が出るたび(正確にはセールになるたび)、必ず購入する「日記シリーズ」。実は一度セールになった時期にうっかり購入しそびれ、あげくにはその後の単行本の方が先にセールやポイント増で出てきて先に買ってしまったが、「シリーズ物は順番に読む(一部例外あり)」をモットーとしているため手に入れるまでは他の書籍も読めずどうなることやらと思っていたが無事再度セールとなったので購入し、早速読む。
 いままでの「お仕事先」はよく言えば「仕事は知っているけれどどういう所属先なのかがぼかせる職業」だったので特定は難しくあったが今回の主人公はコンビニオーナー。店名こそ多少ぼかしてあったが、某商品名がそのままの登場なので「大丈夫か」と思わず心配してしまった。まあ、地方はぼかしてありそのコンビニも日本全国に何万店と存在しているので地域さえわからなければいいのかとも思った。事実続刊では某広告代理店をはっきりタイトルにしているものもあるし…このぐらい大丈夫なんだろうな。まあ、読む前から予測していたけれど、やはり休みがなくモンスターカスタマーに悩まされるのはきついなあとつくづく思った。愛想も要領もよくない自分としては若い時に失業していた時期も「コンビニバイト」だけは選択肢になかったからなあ。しかし、毎回思うのはこの「お仕事日記シリーズ」、書き手をどうやって決めているのかが非常に知りたい。自分と同じ業界の日記もそのうち登場するのかも結構楽しみだったりする。

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