他力(ときどき自力も)で楽しむ読書#20
「あのね💛」花井愛子(講談社X文庫)
※10回ごとの回数では「自力」で見つけた本を紹介します。
よく物を見つけるセンサーがある人は、それがシリーズものだと「ブレイクする前の最初の1巻目から目をつけていた」となるのだろうけれども、なにせ鈍い奴なので、たいてい2巻目にピンときて読み始めるものが多かったりする。
少女小説ブームだったころ、自分の周りでも当然そうで借りたり、買ったり、実際誰かの誕生日に買って贈ったこともあった。ただ、甘酸っぱい恋物語にどーもなじめずそこまでのめりこんではいなかった。そんな中、外食した帰りにふらっと寄った書店に平積みされていた「あのね💛」をなぜ手に取ったのかが分からない。
中をパラパラ見て「あせも」とか「夏太り」というキーワードにぐっときたのか買ってもらっていました。そして「エッセイって面白い…」って思った。それまでもエッセイは好きで図書館で借りたり、家にあった本を読んだりしていたけれど対象年齢があっていなかったこともあって(当時小学生)、読めるけどちょっと堅苦しいかなと思っていたもんで。いい本見つけたな、と思って一番最後のページの「今月の新刊」ってところみたらしっかり「大好評、花井愛子のエッセイ・ブック第2弾」となっていて、「2冊目なんだ…」とちょっとがっかりしたのも事実。
それから作者には申し訳ないが、きちんとX文庫(のちティーンズハート文庫)のエッセイは全部そろえ、のちに作者に降りかかった金銭トラブルネタまでしっかりと追わせていただきました。
やはりエッセイではなく甘酸っぱい恋物語の方にはまった方が幸せになれたような気がするけれど、気にしない。
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