読書ときどき音楽も#70
「Sa Yo Na Ra」小室哲哉作曲
1990年代はまだまだ「国民的ヒット曲」というものが存在していたので、歌い手を知らない、曲名を知らないのに知っている曲がある最後の時代だと思っている。で、俗に言う「小室ファミリー楽曲」もきちんと知っているわけではないけれどドラマやCM、歌番組で使用していたものはさすがに耳に残っている。実はこの「Sa Yo Na Ra」曲名や誰が歌っているのかを知ったのはリリースされてからはるか未来。
なのに、どうして曲だけ印象に残っているのかと言えば、この曲が発売されてからそう時間が経っていなくあちこちで耳にする機会が多かった時期に、「振られて(正確にはまったく相手にされていない)、心情とマッチしまくっていたので心に残ってしまった曲」なのである。その時の気まずさや悲しさ、結局その職場を数か月後に退職したので一旦は忘れていたけれど、Youtube等で記憶があやふやな楽曲を検索して探せるようになったから聞いてみたら記憶の蓋が開いて当時の気まずさとか思い出したけれど中年になっていたのでダメージはなくて良かった。これからも自分のパンドラの箱は開いて行こう。