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応援してくださった方々へ~秋ピリカグランプリを振り返る~(3,292字)

完全な自分語りの上、まあまあ長いです。お時間ある時にでも読んでくださると嬉しいです。

こんにちは、コッシーです。


さて、秋ピリカグランプリの結果が発表されて、残すところ読者賞のみとなりました。僕は【姉の下書きを弟は丁寧になぞる】という作品を応募させてもらいました。

結果は、審査員賞・すまスパ賞そして読者賞の候補のいずれにも選ばれませんでした。本当に残念ではありますが、こればかりは自分でどうにかできる問題ではありません。受賞された作品は本当にどれも素晴らしく、僕も大好きな作品ばかりです。悔しくないと言ったらウソになりますが、それでも今はこの結果を素直に受け止めています。

受賞された方々本当におめでとうございます。とっても面白かったです!!
#読者賞はまだこれからだけど


今回のピリカグランプリは僕にとってかなり思い入れのある大会でした。心の底から「受賞したい!」と思って挑んだ大会で、そのためにいろいろと自分なりに努力したつもりです。
これまでもピリカグランプリを始め創作大賞など、いろんな賞レースにエントリーをしたことはありましたが、こんなに強く「賞」を意識したことはありませんでした。
僕がここまで秋ピリカグランプリにこだわったのは、主催者であるピリカさんの存在があったからです。

昨年6月頃、僕はピリカさんからのお誘いを受けてすまいるスパイスのパーソナリティになりました。それまでも創作はしておりましたが、すまスパのメンバーになってから僕の創作の世界は大きく、本当に大きく広がりました。
豆島さんを始め、すまスパを通じてたくさんのクリエイターの方々と出会い、そして交流をさせてもらえるようになりました。皆さん創作に対して本当に真摯に向き合っていて、その姿に刺激を受けて、自分自身も今まで以上に真面目に創作に取り組むようになりました。
作品を読ませてもらったり、また僕の拙い創作も読んでいただけたりしました。すまスパに加入してなかったら、こんなに交流させてもらえることはなかったと思います。

すまいるスパイスの活動は僕にとって本当に楽しいものです。たくさんの方とお話できましたし、いろんな企画をみんなで楽しめました。今では僕にとって、とても大切な場所になっています。
この場所に僕を連れ出してくれたのは間違いなくピリカさんです。あの時ピリカさんに声をかけてもらえなかったら、noteでの今の僕はいないと思います。

僕はそんなピリカさんに恩返しをしたいと思いました。何をすればピリカさんが喜んでくれるのかを考えた時に、ピリカグランプリが思い浮かびました。

ピリカグランプリはピリカさんの活動の中でも、ピリカさんが最も負荷をかけている活動です。今回の秋ピリカグランプリでも随分前から準備をされていましたし、大会期間中は眠れない日々も過ごされたそうです。
審査員としても189もの作品を全て読み込み審査をされています。
毎回大変な思いをされても毎年続けて来られているのは、ピリカさんにとってピリカグランプリが大切な居場所なのでしょう。

そんなピリカさんが大切にされているピリカグランプリに本気で挑み、そして賞を取ることができたのなら、きっとピリカさんは喜んでくれるんじゃないかと思いました。


テーマが『紙』に決まってから、本当に毎日紙のことについて考えました。紙にまつわるお話をたくさん考えました。いくつかのお話は実際に書き始めたり消したりしました。
結局、たくさん考えた物語の中で実際最後まで書ききれたのは3つくらいでした。悩んだ末、【姉の下書きを弟は丁寧になぞる】を今回応募することにしました。

この物語は姉弟の絆を描いた作品です。
僕には5つ上の姉がいます。僕の両親は僕が小さい頃から共働きで僕は姉と祖父母に面倒をみてもらいました。
姉はずっと弟か妹が欲しかったみたいで、本当に僕を可愛がってくれました。

物語の序盤の”書道教室の話”は実は実際にあった話です。
僕が小学1年か2年の時に姉と一緒に近所の書道教室に通っていました。ある日の課題で出た『うめ』という字を僕は上手に書くことができませんでした。僕が合格しないと姉も帰れないわけで、見かねた姉は半紙に爪で『うめ』と跡をつけて僕に渡してきました。
この物語の主人公のように僕は特に後ろめたい気持ちにはならずに「ラッキー」と思って、姉の下書きを丁寧になぞり提出し見事合格しました。

もちろん姉の婚姻届の証人にはなったなんていうエピソードはありません。ただ結婚して姉が実家を出て行くときは、少し寂しく思ったことは憶えています。

半紙と婚姻届。二つの紙を上手く繋ぐことができればとても素敵な物語になるかもしれないと思いました。
ラストまで書き終えてからも、何度も読み返して何度も書き直しました。朗読を録音して聴いたりもしました。
本当はグランプリの開幕と同時に記事を上げるつもりでしたが、どうしても納得がいかず記事を上げることはできませんでした。
グランプリが始まってからもずっと書き直して続けて、ようやく中日なかびあたりに応募することができました。

これまでいくつか創作をしてきましたが、こんなに時間をかけて真剣に向き合った作品はないかもしれません。完成するまでの1週間くらいは本当に常に考えていました。

自分で言ったらおしまいですが、すごくよく書けたと思っています。とっても素敵な物語になりました。僕は大好きな作品だと胸を張って言えます。絶対に受賞すると信じていました。

だけどそれは叶いませんでした。

先ほども書きましたが、こればかりは本当にどうしよもないことだと思っています。残念ではありますが、結果には納得しています。その気持ちに偽りはありません。


僕は自分に甘い男ですぐにサボってしまいます。だからピリカグランプリの受賞を目指すと決めた時、何人かのお友達のnoterさんに伝えました。周りに伝えることで自分の逃げ道を断とうと思いました。有言実行作戦です。
#なんだその作戦は

みんな、たくさんたくさん応援してくれました。

「コッシーさん、どんどん創作上手になるね、すごいなぁ!」と褒めてくれた方がいました。
「コッシーさんが書いている、だから私もがんばりたいと思いました」と一緒にがんばってくれた方がいました。
「自分以外の人が受賞すると悔しい気持ちになると思いますが、コッシーさんに対しては心から賞を取って欲しいなと思ってます」と言ってくれた方がいました。
「コッシーさんに賞を取ってほしい。取ると思う」と願ってくれた方がいました。

応援全部が間違いなく僕の力になりました。心から感謝しています。ありがとう、本当にありがとうございます。


今回の挑戦では目標としていた受賞はできませんでした。でも僕は失敗だとは思っていません。
たくさんの応援をもらいそして自分自身の中で最高の作品が書けました。綺麗ごとかもしれませんがそれは受賞するよりも価値があるのではないかと僕は思っています。


僕にこんな素晴らしい経験をさせてくれたピリカさん、運営の皆さん、審査員の皆さんにとても感謝しています。
そして何度も言いますがたくさん応援してくださった方々、本当に本当にありがとうございました。みんな大好きです。


言いたい事は言えたし、皆さんにお礼も伝えることができたし、もう1ミリも悔いはないと思っていましたが、先ほど受賞作品の各審査員からの講評を読みました。

この講評が本当に素晴らしくて、めちゃくちゃ羨ましくなりました!!!くそ!受賞して講評書いてもらいたかったー!!!!
#悔いありまくりやないかい

もうこうなったら来年のピリカグランプリでは審査員賞もすまスパ賞も読者賞も総なめして、ピリカグランプリの大谷翔平と呼んでもらえるように頑張ります!また応援よろしくお願いしますね!
#総なめはそもそも無理なんだけどね


最後に、秋ピリカグランプリはこちらの投票でフィナーレとなります。

僕も先ほど投票してきました。あなたの一票でピリカグランプリの大谷翔平が生まれるかもしれません。是非投票をして伝説を見届けようじゃありませんか。
#大谷翔平は生まれません


それではまた。

コッシー


#秋ピリカグランプリ
#本当にありがとうございました

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