誤魔化すな!
科学的介護情報のVSIT(ヴィジット)やCHASE(チェイス)などの難しい横文字をやっと覚えたかと思ったら、4月の改定でLIFE(ライフ)というすごく馴染みやすい名称に統合されるそうです。#必死で覚えた時間を返せ
こんにちは、コッシーです。
さて、うちの会社で使用している電話機はリースで借りており、保守メンテナンス料を含めて月々決まった金額をお支払いしています。契約期間は6年でたしかあと2年弱残っていたと思います。
先日、電話機の保守メンテナンスをしてもらっている業者からこんな連絡をもらいました。
「実は今最新の電話機に金額そのままで交換できるキャンペーンを行っておりコッシー様の会社にはいつもお世話になっておりますので、是非ともご紹介させていただきたいと思っております!」
今うちで使用している電話機は最新のタイプではなく、4年程前にリース契約した際には型落ちでお値打ちなタイプを選びました。
それが金額そのままで最新のタイプに交換できるのならとてもありがたい話です。早速担当者に来てもらい話を伺いました。
今回のキャンペーンを詳しく聞いたところ、どうやら既存のリース契約を一旦解約して、新たに最新の電話機と契約を結ぶということでした。
(ん?既存の契約を解約する?)
ここに違和感を持ちました。どういう事かと言うとリース契約というのは基本的に中途解約は出来ない事が多いと思います。リース会社はお客さんの都合で商品を調達しているわけですから、途中で「もういらないでーす」と言われてしまい商品を返されても使い道が無いため困ってしまうのです。
そのためリース会社が元を回収できるようにリース期間を設計してその期間中は絶対に借りてもらうという契約にすることが多いと思います。仮に解約するとしても残りの期間分のリース料を払ってもらうか、それ相応の違約金を設計することが多いと思います。
わ…わかりますかね?(汗)
めちゃくちゃ簡単に言うと、知り合いとかにお金を貸したとして、毎月返済をしてもらっていたけど、ある日返済途中で「もう返しませーん」って言われたらすっごく困りますよね?そんな感じです。#説明が乱暴すぎる#詳しくは自分で調べてちょ
うちも今回の電話機はそういうリース契約になっていたため、簡単に「一旦解約して」と言っていますが、残りのリース料はどうなるの?と疑問に思ったわけです。
「解約となると、残りのリース料はどうなるんですか?新たにリース契約を結ぶとなるとダブルで支払いが発生しませんか?」
と聞いたところ、なんと既存の契約の残りのリース料に関しては業者が負担をしてくれると言うのです。金額にすると20万円は下りません。
20万を支払ってくれてさらに新しい電話機を格安で取り付けてくれる、なんだかうまい話過ぎて逆に怪しくなってきました。
「うちにとってはとてもありがたい話だけど、そちらのメリットは何ですか?」
「弊社としましては、リース契約期間が延長されるのでそれがメリットですね」
確かに新たにリース契約を締結するためそこから6年延長されるわけです。ただ今まで使っていた電話機も型落ちとはいえ全然問題なく使用できていますし、まだ何年かは使えます。期間延長のためだけにしては、こちらに対する恩恵が大きすぎる気がします。僕の中でますます怪しさが増してきました。
「いやでも今の電話機もまだまだ十分使えますので、複数年は契約延長すると思いますけど、それでも新しい機器に替えてくれるのは何かあったんですか?」
あまりにしつこく僕が聞くので、担当者は渋々答えました。
「いやその…実は今お使いの電話機がもうメーカーで取り扱いをやめるとのことで、仮に壊れた場合修理が出来なくなってしまうんですよね。弊社としては保守契約を結んでいるため修理が出来なくなるのは困ってしまうんですよ。ですので、この電話機をお使いのお客様に順次こうしてお声がけをさせていただいています」
保守契約というのは当然修理に関しても補償をする契約です。うちの電話機が故障をした際には速やかに対応をしてもらうわけです。故障内容によっては部品の交換もあるかもしれません。しかしその部品がもうメーカーから取り寄せできなくなり、それによって修理が出来ないのであれば、それは契約違反となります。
だからこの業者は既存の契約を中途解約してまでも、今後修理対応が可能な新しい機器に変更しようとしているわけです。
なるほど、全て納得しました。
「では、こちらの契約書類にサインと印鑑をいただけますでしょうか」
そういう担当者に対して、僕は【待った】をかけました。
「申し訳ありませんが、社内で検討するので少しお時間をください」
「えっ!時間ですか?わ、分かりました…」
何も損をしないで最新の機器に変更できるため、その場で契約をもらえると思っていた担当者は僕の対応に面食らっていました。
確かに、最新の電話機を今までと同じリース料で使用する事が出来るし、電話機なんてそう頻繁に替える物ではないので、契約期間が6年でも全然問題はなく、今回のお話はうちの会社にとってメリットしかないように思えます。
しかし僕が重要視したのはそこではなく、【担当者がウソをついた】という事です。
今回の電話交換の話は単純にメーカーの取り扱いが無くなるような電話機を売った業者の落ち度以外何物でもありません。それをさも【お得なキャンペーン】と言って、自分たちの落ち度を隠蔽しようとしているわけです!大げさに言うと僕を騙そうとしたわけです!!
【真実の眼】を持つ僕を欺こうなんざ100年早いのです。
電話機などの精密機械というのは、とても複雑に作られておりそのメンテナンスに関する知識は一朝一夕で備わるモノではありません。
例えば故障した時などに僕ら素人が出来る対応なんてせいぜい再起動か機器を叩くことしか出来ません#昭和か
だからこそメンテナンスや修理はその道に長けたプロにお願いをしているわけで、大前提としてプロからの言う事を素人の僕らは100%信用するしかないのです。
そのプロにウソをつかれてしまうと最も重要な信頼関係が崩れてしまうため、今後その業者に保守を任せることは僕にはできません。
怪訝そうな顔をして帰る業者を見送った後、すぐに別の業者に連絡を取り、電話機をリースしたらいくらになるかの見積もりを依頼しました。特段高くなければ別の業者に切り替えると思います。
お客さんに対して全てを話す必要はないとは思いますが、自分たちの都合でウソをついたり欺いたりすることはやはり信用問題につながっていき、あとあと損をすると思います。
たとえそれが自分たちのミスや落ち度であっても、いやだからこそ正直に話して謝罪をした方がお客さんからより信頼される業者になっていくのかなと感じた次第です。
もしこの業者が最初から正直に話してくれていたのならきっと僕は普通に契約していたと思います。
正直者が得をする世界の方が優しくて良いですよね。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー