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1番辛いのは言うまでもなく家族だ
昨日の記事でもお伝えしましたが会社の後輩と今度プペルを観に行く予定ですが、「現地で集合します?それともどこかで待ち合わせしますか?終わった後ご飯でも行きます?」とまるでデート気分で聞いてくる後輩に「おっさん二人だぞ!目を覚ませ!」とビンタしておきました。#おっさんずラブ
こんにちは、コッシーです。
さて、ここ数日の間に奥さんのおじいちゃんと入居者の方の告別式に参列させていただきました。
二つの告別式にて同じような出来事がありましたので今日はそれについて思う事を記事にさせていただきます。
奥さんのおじいちゃんの告別式の際に【誰までに連絡をするか】という話になりました。コロナ禍の現状を踏まえて元々告別式は家族だけで行おうと決めておりましたが、おじいちゃんが亡くなった事をどこまでの範囲の方にお知らせするべきかを悩んでおりました。
おじいちゃんの親戚は遠方にいる方が多く、さらに義理人情に熱い方ばかりのため仮に連絡をしたとしたら、こちらの静止も聞かず飛行機に飛び乗ってきてしまう恐れがあるため、告別式が終わった後で連絡しようということになりました。
ほとんどの親戚の方がこちらの心情を理解してくださり、「気を落とさずにね」などの優しい言葉をかけてくれました。
しかし親戚の中に1人だけ連絡が遅くなったことにご立腹の方がいました。おじいちゃんのご兄弟の娘さんで、おじいちゃんの事が大好きで生前とても仲良くされていた方でした。
今回はコロナの影響もあり親戚は1人も参列しておらず、近い家族のみで行いました、といくら説明しても、
「大好きなおじいちゃんの葬儀に参列できないなんてありえない!なんで呼んでくれなかったのか!こんなに辛いことはない!」
と全く納得せず、それはそれは大変な怒りようだったのとのことです。
一方、H夫婦のご葬儀もお身内のみで執り行う予定でした。
ただ生前親交があったご近所の方たちにはお父さんからお母さんの訃報を連絡されており、その際に「家族葬ですので参列はお控えください」と伝えていたそうです。
告別式の朝、近所に住んでる者と言われる方からうちの施設に連絡がありました。
「昨日お父さんから連絡をいただいた○○と申します。ご葬儀に参列したいのですが場所と時間を教えてください」と言われました。
もちろん場所と時間は分かっていましたが、個人情報になりますし「家族葬」と言われていたので、丁重にお断りしましたが、
「本当にお母さんとは仲良くさせていただいていたんです!お顔も拝見できないなんて辛い過ぎます!お願いします!!」
そう言われました。しかしいくら懇願されても僕の一存で決められることではないので「ごめんなさい」と伝えて電話を切りました。
このお二人ともの気持ちは非常に分かります。生前親しくしていた方がお亡くなりになられたわけです。葬儀に参列したいという気持ちを持って当然です。最後にお顔を見て故人を偲びたいと思うのはごくごく普通のことだと思います。
しかしご家族からお誘いがなく参列できないとなればさぞお辛いと思います。思わず怒ってしまう気持ちはとても理解できます。
でも故人がお亡くなりになり1番辛い思いをしているのは誰なんでしょうか。
無論、ご家族です。
今回の場合ですと、少しずつ衰弱していく故人を胸を痛めながらずっと側で見ていたのはご家族です。お亡くなりになるその瞬間まで心を痛めながら覚悟を持って見守っていたのはご家族です。そのご家族が告別式は【家族のみ】と決めたわけですから、そこはその気持ちを尊重して欲しいなと思います。
誘わらずお辛い気持ちは分かりますが、逆に言えば今回は参列を控えて欲しいという家族からのメッセージだということなのです。怒る前にそこを慮っていただけたらと思います。
だから誘われていないのに、家族や施設に「参列したい!」と我がままを言うのはとても不躾な行為で言わらば恥さらしと言っても差支えないのです。
っていう話をスタッフとしていたところ、
「でもコッシーさんも誘われていないのにHさんの息子さんに参列したいって言ってましたよね」
と特大ブーメランが返ってきました(滝汗)。
「いやでもHさんは僕にとってもう親族みたいで、参列できないのはやっぱり辛いんだよね」
と今回の参列できず怒っていた二人と全く同じ言い分を述べてしまい、これまた超特大ブーメランが華麗にぶっ刺さりました。
恥さらしは僕だったなと深く反省しました。
それではまた。
コッシー