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トゥしてみる?
最近、『高鳴り』記事を書いてくださるノー友の方々がおられて、記事を読みながら「分かるぅ~!」と胸を高鳴らせてる40代男性です。
#皆さんも『#高鳴り』で記事を書いてみよう!
こんにちは、コッシーです。
さて、介護保険事業をしているとやはり県や市などの行政との関りが深くなります。新たに事業所を立ち上げる時や体制などに変更がある場合は速やかに届出て許可を得る必要があります。
また人員等を定期的に報告をする義務もあり、時にきちんと運営をしているか立入調査に来られることもあります。
介護保険という言わば国民の皆さんの血税をいただいてお仕事をしている以上は公正で透明な事業運営をするのは当然です。
そしてそれを取り締まる立場の行政の方はより厳正で正確な目をもってチェックする必要があると思います。
しかし行政の方も人間です。100%完璧な人間などこの世に存在はしません。人は誰しもミスをします。それは行政も同じだと思います。
先日の話です。
介護保険事業をしているとたまに県や市の方からアンケートや調査などが依頼されることがあります。
以前はFAXや郵送などで依頼文が送られてきていましたが、最近ではメールで送られてくることが多くなりました。
印刷代や郵送代などのコスト削減できたり、データで残るので紛失の心配もないので個人的にはメールの方がありがたいと思っています。
余談ですが、レセプト請求の際に各事業所はケアマネージャーにその月の利用実績を送ると思いますが、うちの自治体では未だにFAXで行っています。
メールなどでやり取り出来れば本当に楽だと思いますが、なぜかずっとFAXのままです。
皆さんのところではどうですか?FAXですか?メールですか?それともテレパシーですか?教えてくださると幸いです。
話を戻しますね。
コロナ禍になり自治体からコロナ関連のメールがくることが本当に増えました。なので最近は件名だけ確認して緊急性が無さそうなら本文を確認するのは後回しにしていました。
その日も介護保険課からメールがきていましたが、特に緊急性は無い様だったので内容を確認しないまま放置して、普通に仕事をしていました。
すると程なくして介護保険課から電話がかかってきました。普段はFAXやメールでやり取りすることが多かったので珍しいなと思い電話に出ました。
「お世話になります。介護保険課の○○です。今日はコッシーさんに謝罪しなければいけません。」
行政が謝罪?これはただ事ではありません。もしかすると不正の可能性もあります。一体何があったのか聞いてみました。
「ど、どうされたんですか!?」
「はい。実は…トゥしてしまいました!本当に申し訳ありません!」
ト、トゥ…だと…??
トゥって一体何だ?もしかして行政で使われる隠語の類なのか?聞き覚えの無い『トゥ』という言葉にそれが一体何を意味するのか、どんな悪い事なのか、そして僕に何の影響があるのか頭の中で様々な考えが飛び交いました。
どれだけ考えても僕の頭の中の引き出しにはトゥの答えは見つかりませんでした。どうやら迷探偵コッシーにも解けない謎があるようです。観念して介護保険課の方に聞いてみました。
「ごめんなさい。トゥって何の事でしょうか…?」
「あ、メールです!メールをトゥで送ってしまったんです!本当にごめんなさい!!」
メールをト、トゥで送った…だと…??
ますます意味が分からなくなりましたが、詳しい事情を聞いてみると納得しました。
介護保険課はメールを送信する際に同じ文面を複数の事業所に一斉送信するらしく、通常なら送信先を隠せる『BCC』に送信アドレスを記載するのですが、誤って『TO』に全て記載してしまったとのことでした。
そうなると送信先のアドレスが送信先同士で見えてしまいます。大げさに言うと企業情報を流失したことになり、介護保険課はそれを謝罪していたのでした。
介護保険課に登録したアドレスはうちの会社のホームページにも公開されており、それが流失したとしても全然問題ありません。
「全然大丈夫ですよー。ご連絡ありがとうございます。」
「本当に申し訳ありませんでした!以後気を付けます!」
介護保険課の謝罪をサクッと許して、送られてきたメールを確認すると、『TO』のところに百件以上のアドレスが記載されていました。
今頃、百件以上の事業所に一件ずつ謝っていると思うと、トゥするのは本当に気を付けないといけないと心に固く誓いました。
皆さんもメールを送る際にはくれぐれもトゥしないように気を付けてくださいね。
それでは良い日曜日を。
コッシー