キモすごいヤツを僕は忘れない
最近、全くトリュフ風味の塩パンをファミマで見かけなくなり朝パン会の影響力に驚いております。
こんにちは、たっぷりホイップパンが売り切れるのも時間の問題だと思っているコッシーです。
#あれはきっと大丈夫
※今日は虫の話をしますので、苦手な方は心して読んでください。
さて、先日スタッフが持ってきてくれて館内に飾ってあるお花を眺めていたらある事に気付いてしまったのです。
お分かりいただけますか?
パッと見ただけでは分からないと思うので気になる部分を拡大してみます。
枝のように見えるコイツですが何と虫なんですよ!
最初は完全に枝だと思っていましたが、何か違和感を感じてマジマジと見ていたらウニョウニョと動いたんです!この枝みたいなヤツが!
#キッモ
グーグル先生で調べてみるとどうやらこの枝みたいヤツは『クワエダシャク』というガの幼虫みたいでした。
シャクトリムシの一種で枝などに擬態してクワの葉などを食べているとのことでした。
本来ならば除去しなければいけませんが、僕はどうしてもこの枝みたいなヤツを除去することができませんでした。
正直言ってめちゃくちゃキモかったですが、それよりもその見事な擬態力に僕は驚きと感動を覚えました。
こいつはただの虫ではありません。キモすごい虫なのです!!
女性スタッフに言うと絶対に「ちょっと早く取ってくださいよ!」と言われてしまいますので、僕はこの枝みたいなヤツの存在を内緒にしておくことにしました。
そして次の日。
出勤してすぐに枝みたいなヤツを確認すると、なんと枝みたいなヤツは消えていたのです!
もしかしてその存在は他のスタッフにバレてしまい除去されてしまったのかと思い確認しました。
「ここにいた、枝みたいなヤツ知らない?」
「は?枝ならついてるじゃないですか」
スタッフの反応を見るとどうやら枝みたいなヤツに気付いてないみたいです。
もしかすると自ら移動したのかもしれません。
僕は周囲を隈なく探しました。
「枝みたいなヤツー?枝みたいなヤツー?」
スタッフに聞こえないくらいの声で呼びかけました。
ただ当たり前ですが返事はありません。
どこか遠くへ行ってしまったのかな、そう諦めかけた時でした!
なんと花の後ろの方に移動していたのです!
凄まじい擬態力を持っているのに、そのくせ移動力まであります。
本当にこいつはキモすごいヤツです。
「おまえ、すげえなぁ」
そう僕が呟くと少しウニョウニョした気がしました。
とてもキモかったですね。
そのまた次の日のことでした。
出勤して枝みたいなヤツを確認すると…
なんとお花ごと変えられているじゃありませんか!
急いでお花を持ってきたスタッフに問い詰めました。
「枝みたいなヤツ…じゃなくてここにあったお花どうした!?」
「ああ、それならもう捨てましたよ」
慌ててゴミ箱を確認しましたが既に空になっていました。
「今日ゴミの日だったのでもう出しちゃいましたよ」
「枝みたいなヤツーー!!!」
僕の叫びは虚しく館内にこだましました。
凄まじいまでの擬態力が仇となり、その存在に気付かれないまま生涯を閉じてしまった枝みたいなヤツをせめて僕だけは忘れずにいようと心に誓った師走のある日でした。
どうか皆様も彼のことをほんの少しでも良いので覚えていてあげてください。
それではまた。
コッシー
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