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呑みにケーションが嫌いだった

腰に鈍い重みを感じますが、絶対に気のせいだと言い聞かせております。気のせいったら気のせいなんだいっ!

こんにちは😃コッシーです。


さて、十数年前、僕が新卒で入社した会社では呑み会を行うことが多く少なくとも月に1回は開催しておりました。

呑み会と言っても僕が所属している営業部6,7名で行うこじんまりとした会で、次の日が休みの金曜日に開催することが多かったです。

僕は下っ端という事もあり半ば強制的に毎回参加をさせられており、本当にこの呑み会が大嫌いでした。

特に憂鬱だったのが、乾杯前の課長の長い演説でした。

営業一人ひとりに熱いメッセージを伝えるのは良いですが、尺が長すぎるためビールがぬるくなるぬるくなる。

元々ビールが得意じゃない僕にとってぬるいビールは悪い酔いに拍車をかける最たるもので、会社の呑み会の時は決まって便器が僕の恋人になりました。

翌日は当然二日酔いで、その苦しさから「もう二度と呑み会には参加しない」と心に誓う僕でしたが、結局上司からの圧力に屈し呑み会に参加しては、後悔する日々を過ごしておりました。


月日は流れ、そんな呑み会嫌いだった僕も気づけば乾杯の音頭を取る立場になりました。

若手社員だった頃の僕のような嫌な思いはさせたくないので、それほど頻繁に呑み会を行うわけではありませんし、職位を利用して強制的に参加させたりはしていませんが、それでも昔と違い会社の呑み会が大好きになりました。

僕が若手の頃は上司の話ばかり聞いていた気がしますが、今は逆で僕が若手社員の話を聞いています。

アルコールが入る事で饒舌になり普段聞けない社員たちの考えや思いを知る本当に良い機会になります。

昔は呑みにケーションなんてクソくらえと思っていましたが、今は積極的に若手と呑みにケーションを取りたいと思っています。

おそらく過去の呑み会での上司を反面教師にすることで、若手社員たちと良いお酒を呑めているような気がします。

そんな反面教師にしているダメ上司の唯一理解できる点が、乾杯前の演説の長さです。

あれはきっと、若手社員たちに伝えたい事がたくさんあったんだと思います。

社員一人ひとりに想いが溢れ、つい長くなってしまうのだと思います。

僕も乾杯の席で気を付けていないと語り口調になり尺を取ってしまう事がしばしばあります。

ぬるいビールは最悪なので乾杯の音頭は出来るだけスマートにしたいものです。


さて、今は大好きな呑み会も気軽に開催できなくなってしまいました。

5人以上のどんちゃん騒ぎ禁止、ソーシャルディスタンスを保って、カラオケ禁止、夜の街の感染などなど、呑み会をする事自体が悪いことのように感じます。

Zoomなどを使って遠隔で呑み会を行う『スマート呑み会』も良いですが、グラスとグラスが重ねて鳴らすあの音こそが『乾杯』だと思うわけです。

今、それをする事は難しいかもしれませんが、またいつの日かみんなで楽しく呑める日が来ることを信じて、スマートな乾杯の音頭を考えておきます。


『また乾杯しよう』を普通に言える日が早く訪れますように。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー






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