饅頭嫌い
昨日は久しぶりに号泣しました。鬼滅の刃の映画を見た以来です。#割と最近じゃねえか
こんにちは、コッシーです。
さて、昨日の記事では全ノー友が泣いたと言われるほどの感動物語をお届けいたしましたので、今日は打って変わってとってもバカバカしいお話を記事にしたいと思います。1ミリも皆さんのためにはならないと思いますが「アホだなぁ」と笑っていただけたら幸いです。
うちの施設ではご家族からの心付けを”一応”禁止にしています。特に金品の類は絶対に受け取らないという事にしており、ごく稀に商品券などが送られてくることがありますが、そこは丁重にお断りしてちゃんとお返ししております。
まぁ”一応”というのは、例えば食べ物を持ってきてくださるご家族もいるわけで、それを無碍に断るわけにもいかず、渋々…本当に渋々受け取る事があるわけです。いやほら捨てるのも勿体ないじゃないですか。
あくまで基本禁止ということを前提にお話をさせていただきますが、せっかくいただくならやっぱり自分の嫌いな物よりも好きな物をいただいた方が嬉しいと言うか微妙にテンション上がるじゃないですか。いや基本はいらないですよ!決して欲しいわけじゃないですよ!白い目で僕を見るのをやめていただきたい!
先日、退去された入居者のご家族が「大変お世話になりました」と見出し画像にあるように【彩果の宝石】を持ってきてくださいました。
実は僕はこの果物の寒天ゼリーが大好きでその最高峰が【彩果の宝石】だと思っており、これをもらった時は超テンション上がりまして、どうやったら独り占めできるかを真剣に考えたほどでした。#めちゃくちゃ喜んでるじゃねえか
ただ逆に僕はあんこがとても嫌いでして、つぶ餡だろうがこし餡だろうが関係なく嫌いです。たまにこうやって話すと「えー!もったいない!きっと本当に美味しいあんこを食べたことがないんだよー!」って言ってくる人がいますが、そうかもしれないけど”僕が”食べたいと思っていないので決してもったいなくはないと思うんです。嫌いな物は嫌いなんだよ。
ご家族からの手土産で多いのが、やっぱりまんじゅうなどの和菓子です。食べてもいないのに「美味しかったです」というのは失礼に当たるので、たとえ嫌いでも必ず一口は食べるようにしています。
どんな高級な和菓子でもどんな有名店の和菓子でもやっぱりあんこは僕にとって全く美味しいと思えず、いただいたご家族には「ありがとうございました」とお得意の営業スマイルで伝えますが心の中では、(本当はあんこ嫌いなんですよねぇ…)と思っているんです。
でもご家族はそんな事は知らないわけで、僕が饅頭を食べて喜んでいると思ってるわけです。それってやっぱり胸が痛むじゃないですか。僕以外のスタッフが食べれば良い話ですが、そこはやっぱり僕も食べたいじゃないですか!#結局欲しがってんじゃねえか
ただ間違っても「僕はあんこ嫌いなので次からは違うのをお願いします」なんてことをご家族に言うわけにはいきません。
そこで僕が考えたのが【入居者にそれとなく僕があんこが苦手と伝え、それとなくご家族に伝わるようにしよう】作戦でした。#もう貰う気満々だな
作戦方法は至ってシンプルです。
僕が入居者にそれとなく「実はあんこが苦手でね」と伝えるだけです。あとは入居者が家族にそれとなく伝えるのを待つのみです。ポイントはあくまでそれとなくです。あえてわざわざ伝える必要はありませんし、入居者に伝えて、それがたとえ家族に伝わらなくてもそれはそれで特に問題はありません。上手く伝わってあんこ類を持って来られなくなれば万々歳です。
誰も傷つかず、(あんこ嫌いの)僕だけが得をするというとても素晴らしい案です。
早速ある入居者と談笑している際に食べ物の好き嫌いの話になったので、それとなくあんこが苦手と言ってみました。
すると、入居者は「ええ!あんこ嫌いなの!?先日息子が持ってきた饅頭はご迷惑だったのかい!?」と慌てて言われるので、僕も慌てて「いやいや!苦手って言っても嫌いなわけじゃなくて、むしろ先日いただいた饅頭はとても美味しかったですよ!」と言ってしまいました。
「ああ、良かった」と入居者の方は安堵されました。
そして、今日もうちの施設では、以前と変わらずご家族からお饅頭をありがたく頂戴しております。
今日のお話は、自分の欲のために入居者を利用しようするヤツには、天罰が下るよというまるで日本昔話のようなありがたい話でした。
めでたしめでたし。
(でも基本は禁止だよ。本当だよ。)
現場からは以上です。それではまた。
コッシー