これは何ですか?
各地で記録的な大雨が続いております。川の氾濫や土砂崩れなどの災害に注意してお過ごしください。コロナもどんどこ増えておりますのでお家でゆっくり過ごすのも良いかもしれません。
こんにちは、コッシーです。
さて、僕の家の近くにゴミ収集センターがあります。缶やびん、段ボールや雑誌などの資源ゴミを持ち込むと回収してくれます。
年末年始以外常に営業しており、うちもたまに溜まった資源ゴミをそこに持っていくことがあり、本当に助かっています。
先日も溜まった資源ゴミを出しに行ったんです。
ちなみに我が家ではゴミ捨ては僕の担当になります。
今回のような資源ゴミはもちろんのこと燃えるゴミや燃えないゴミをゴミ捨て場に持っていくのは僕の役目です。特に話し合って決めたわけではありませんが、気がついたらそれが当たり前になっていました。不思議ですね。
まぁ僕が覚えていないだけでどこかで取り決めをしたんでしょう。気にしない気にしない#マインドコントロール
話を戻しますね。
先日、我が家の溜まった資源ゴミをいつもように収集センターに持っていきました。
缶びんペットボトルに加えて雑誌やダンボールそしてもう使わない衣類を持っていきました。
きちんとそれぞれのゴミを所定の場所に捨てていき最後に衣類を捨てようとしたその時でした。70代くらいのおじさんから「ちょっと待ってください」と呼び止められました。
どうやらおじさんは収集センターの係員のようで、僕が捨てようとしていた衣類のゴミに待ったをかけたみたいでした。
最初は衣類は収集の対象外なのかと思いましたが、以前にも捨てた事がありますし、収集場所にも他の方が捨てた衣類が置いてあります。
「何でしょうか…?」
恐る恐る聞いてみると、「ちょっと貸してください」と言っておじさんは僕の手からゴミ袋を取り上げました。そして躊躇なくゴミ袋を開いておもむろに中を物色し始めました。
目の前で繰り広げられる突然の出来事に「ちょ?え?」と動揺していると、おじさんがゴミ袋の中から1枚の衣類を取り出して僕に言いました。
「これは何ですか?」
男性が取りだした衣類は、ユニクロなどで売られているブラトップでした。
こういうの
奥さんがもう着なくなったモノを捨てたんでしょう。
おじさんからの質問にその時の僕はブラトップと言う言葉が思いつかず、「えっと…タンクトップですかね?」と答えました。
するとおじさんは首を横に振りながら、「違うでしょう。これはブラジャーでしょう」と言いました。
ブ、ブラジャー…??
僕のイメージするブラジャーとはかなりかけ離れていましたし、そもそもブラジャーだったらどうしたという話です。何も悪い事をしていないと思った僕はおじさんの強引なやり方に少し腹が立ってきました。
「いやブラジャーではないでしょう!それにブラジャーを捨てたからって別に問題ないでしょう!」
いい大人がブラジャーを連呼するのはいろいろと問題がありそうですが、強い口調で男性に言いました。するとおじさんは眉一つ動かさず「問題ありますよ」と言いました。
どうやらブラジャーは衣類ではなく燃えるゴミに分類させるとのことで、資源ゴミとしては回収できないとのことでした。
かなり強気な態度でおじさんに言い寄りましたが、それをあっさりと跳ね返されてものすごく恥をかきました。ただ僕が捨てようとしたのはブラトップであり、決してブラジャーではないと思うんです。
「い、いやでも、これはブラジャーではないから問題ないと思いますけど…」
さっきとは打って変わって弱気な姿勢でおじさんにそう伝えました。するとおじさんはいきなり僕の腕をガシッと掴むと、「この胸の辺りを押してください」と僕の手をブラトップの胸に持っていきました。
おじさんから言われるままブラトップの胸を押すと布製のカップみたいなのが入っておりペコペコしました。
「どうですか?ペコペコするでしょう。これはブラジャーです。持って帰って燃えるゴミで捨ててください」
ペコペコするからブラジャーという理論はよく分かりませんが、おじさんの有無を言わさない迫力に結局僕はブラトップを持ち帰りました。
車の助手席にブラトップを置いて家路に向かっていました。途中信号待ちで車が止まった時にブラトップの胸を押してみると、さっきと変わらずペコペコしていました。
「そうか、ペコペコするとブラジャーなんだな」
そう呟いてまたハンドルを握り車を走らせました。
ペコペコするとブラジャーという事にもビックリですが、そもそもブラジャーが燃えるゴミだという事にも驚かされました。
個人的には燃えるじゃなくて萌えるだろと思うところですが、そんな事言うとまたおじさんから注意されそうなので胸の奥にしまっておきます。ブラジャーだけにね。
それでは良い日曜日を。
コッシー