手伝いと仕事は違う
懸念された雪ですが全く積もっておらず、普通に車で通勤できたので良かったんですけど、なんとなく物足りなさを感じているのも否めません。#M気質
こんにちは、コッシーです。
さて、デイサービスのケア会議(看護介護スタッフだけの会議)に参加した時に、あるスタッフが運転手に対して苦情を行っておりました。
うちのデイサービスでは、送迎車の運転を専任のスタッフがやっております。ケアスタッフはただでさえ忙しいのに神経を使う運転業務まで任せてしまうと事故が起きてしまう可能性が高いと思います。それにケアスタッフは女性が多いため運転が苦手なスタッフもいるため、運転業務だけを行うスタッフを雇用しています。
運転手の勤務時間はかなり変則になっており、利用者をお迎えに行く8:30~10:30と利用者を送りに行く15:30~17:30の二部制になっています。
そのため運転手は10時半まで勤務したら一度帰宅し、再度15時半前に勤務するカタチとなります。当然正社員ではなくパート勤務になり、定年退職された60代の方が勤務してくれています。
そんな運転手に対してケアスタッフからの苦情というのが、「運転だけしてこっちが忙しいのに全然手伝ってくれないんですよ!」という事でした。
もう少し詳しく説明します。
今うちのデイサービスはありがたい事に利用者数が右肩上がりで増加していっています。しかしながら急激な利用者の増加に対してスタッフの求人があまり上手くいっておらず、人手が不足している状態です。
ケアスタッフからすると猫の手も借りたい状態であり、運転手さん達に対して利用者へのお茶出し、話し相手や将棋の相手など運転業務以外の時間で気付いたところを手伝って欲しいと伝えたそうです。
運転手たちは「分かった」と理解を示してくれたそうですが、フタを開けて見るとたまに手伝ってくれるだけで、期待するほどの働きはしてくれていないとのことでした。
デイの管理者(50代男性、鬼滅の刃を見ていないことに優越感を感じており、クレーム処理が苦手で事務員を怒ったことからボーナスをカットされた男)は、「くそ~!あいつらめ~!もっと手伝えって言うわ!!」と鼻息荒く怒っておりましたが、僕はそれに待ったをかけました。
まず運転手たちにやってもらうことは【手伝い】なのか【業務】なのかをはっきりさせた方が良いと思いました。
その二つにどんな違いがあるのかと言うと、仮に運転手へのお願いが手伝いだった場合、そこに会社としての強制力はありません。手伝う手伝わないはその人の意思になります。
多分運転手はわざと手伝っていないのではなく、そこまで重く受け止めていないんだと思います。それに対して「お前ら!もっと手伝え!」と怒ったとしても、運転手的には心外であり憤慨して挽回する気も無くなると思います。#韻
運転手にもっと手伝って欲しいのならば、再度お願いするカタチが良いのではないかと思います。
もし業務としてお願いをするのであれば、「時間が空いたらこっちも手伝ってね」というあいまいな指示ではなく、「利用者へのお茶出し」「○○さんとの将棋の対戦相手」などのような具体的な指示を出すべきだと思います。
そしてその指示をした業務を遂行していない場合に初めて上司として注意できると思うのです。
そんな話をスタッフ達にはしました。するとデイの管理者(50代男性、鬼滅の刃を見ていないことに優越感を感じており、クレーム処理が苦手で事務員を怒ったことからボーナスをカットされた男)は、「じゃあ俺たちだけでやれってことですか!」と何故か怒りを露わにしていました。
そんな話を1ミリもした覚えはありませんが、伝わらない人には伝わらないものですね。ただ幸い他のスタッフは理解をしてくれまして、「業務にするほどではないですが、今の時期は手伝ってもらえると本当に助かります」と言われたので、後日僕の方から運転手にはお願いをしました。
「ありがたい事にデイの利用者が増えています。ただ申し訳ないことにスタッフの増員が思うように出来ていません。ケアのスタッフ達は少し大変なので運転手さんたちに利用者へのお茶出しや作品の準備などを手伝ってもらえると助かります。お願いします。」
そう伝えると、運転手たちは嫌な顔を全くせず二つ返事で承諾してくれまして、お茶出しなどをしてくれてるとのことでした。
誰かに何かを依頼する時にはそれが【業務】なのか【手伝い】なのかを区分けした方が頼みやすいと思います。そもそも手伝いというのは、相手の厚意でやってもらう事であり、それに対して「手伝ってくれない!」と怒るのは逆効果な気がします。
そんなに難しい話をしているわけではないと思いますが、僕の話が伝わらず怒りを露わにしたデイの管理者には、今度ワックス掛けを手伝ってもらう事にします。もちろん手伝わなかったらめちゃくちゃ怒ってやろうと思います。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー