先輩が書いた本が最高だった件
コロナに感染した利用者さんの近所の人から「あの人が感染したのはあんたのとこのせいだろ。どうしてくれるんだ」と言われましたが、いやその前にあんた誰だよと思いました。
こんにちは、リアルで「あんたあの子の何なのさ」と思ったコッシーです。
#港のヨーコヨコハマヨコスカ
さて、僕は今【すまいるスパイス】という音声配信のパーソナリティを楽しくやらせていただいています。
すまスパは僕が加入するずっと前から活動をしており、今は卒業されていますが僕よりも前にパーソナリティを務めておられた先輩方が何名かいらっしゃいます。
その中のお一人がとき子さんです。
とき子さんの記事を読まれた方は漏れなくファンになってしまうほど、とき子さんの書かれる文章には魅力がたっぷり詰まっています。
思わず吹き出してしまうほど笑えるお話から、感嘆の溜息がこぼれてしまうほどクオリティの高い創作まで幅広いジャンルでいつも僕らを楽しませてくれています。
また、すまいるスパイスでパーソナリティをされている頃は軽快なトークと質の高い朗読で聴く人まで楽しませてくれていました。
#ホンマにすごい先輩やで
そんなとき子先輩がこの度新刊を発行されました。
先日開催された大阪文学フリマにてつる・るるるさんと【つるるとき子書店】を出店され、そちらで販売されました。
それがこちらの【にじいろの『はなじ』】です。
残念ながら僕は大阪文フリには行けなかったので、とき子さんのネットショップにて未読だった前作の【なけなしのたね】と併せて購入させていただきました。
水曜には自宅に届いたのですが、その頃タイミング悪くコロナのプチクラスター真っただ中で拝読する余裕がありませんでした。
読みたくて読みたくて震える中、グッと堪えて仕事にまい進しておりましたが、ようやく少し時間が出来たので【なけなしのたね】を手に取りました。
少し読むつもりでしたが、もう夢中で読破しました。
【なけなしのたね】だけじゃ我慢できず【にじいろの『はなじ』】も読破してしまいました。
もうね、スーパーハイパーめちゃくちゃ面白かった。#語彙力
どちらの本も短いお話がいくつか収録されているエッセイ集となっており、フフフと笑える話からウルルと涙する話までまさにとき子ワールドな一冊、いや二冊となっています。
noteの記事を加筆修正されたとのことでしたので、こちらに元となる記事を貼ろうかと思いましたが、やっぱり本で読んで欲しいのでやめます。
その代わりと言っては何ですが、僕が特に好きなお話をランキング形式でご紹介させていただこうと思います。
題してコッシーセレクション「なけなしのたね」&「にじいろの『はなじ』」ヴァージョンです!!
まず第3位は【もう小説みたいな恋がしたいなんて言わないよ絶対(なけなしのたね収録)】です。
とき子さんの初彼「ヨシオくん」との初デートのお話。先日のすまスパにゲストで出られた際つるるるるさんが言われていた「ねるねるねるねの人」とはこちらのお話のこと。
この話を読んで笑わない人っているのかなってくらいめちゃくちゃ面白かったです。
普通、初めての彼氏しかも初デートの話って胸がキュンキュンしちゃうような甘酸っぱい話だと思うのですが、こちらにはそういった要素は一切ありません(笑)
安心して笑ってください。
そして第2位は【パンジーヤンキーシリーズ(にじいろの『はなじ』収録)】です。
とき子さんのお母様、お父様とのご実家でのお話。こちらは実は全3部作となっておりどれも素敵なお話ですが、僕が特に好きなのが第3話「またね」です。
お母様が傷心のご友人に取られた行動に本当に感動しました。
いろんな事を考えてしまいなかなか出来ない行動だと思いますが、それでもご友人の方はとっても嬉しかっただろうなと思いました。
お話のラストに庭先で撮られた家族写真に泣き笑いでした。
栄えある第1位に行く前に恒例の番外編です。
ランキングには入りませんでしたがどうしても紹介したお話はコチラ【聞こえるのは君の足音、雨の音(なけなしのたね収録)】です。
とき子さんの娘さんの運動会のお話。決して走るのが得意ではない娘さんの懸命に走る姿に思わず胸が熱くなりました。
子供の運動会って何であんなに感動するんですかね。毎年号泣しています。
娘さんが泣いた理由にもらい泣きしました。この話、超スキ。
長くなりましたが、栄光の第1位は…(ドルルルルル、ドン!)
【世界の終わりにあるものは&ふたりはともだち(にじいろの『はなじ』収録】です!!!
こちらのお話は多くのエッセイが綴られている中でとき子さんが書かれた創作になります。
とき子さんのイメージキャラクターでもある象が登場するお話です。
それぞれ別々のお話ですが、どちらも心温まる物語です。
【世界の終わりにあるものは】では親子で引き継がれていくべき大切なモノを気付かせてくれました。
たとえ今が憂鬱だとしても前向きに種を捲くことで希望という花を咲かすかもしれない、そんな風に思わせてくれました。
白鷺さんと象の物語を描いた【ふたりはともだち】では、友情の深さや尊さを教えてもらいました。
こちらのお話は、まるで盟友つる・るるるさんととき子さんのお二人のお話のように感じました。ずっと「ふたりはともだち」なんだろうなと思いました。
このランキングはあくまで僕の主観です。もちろんこちら以外のお話もどれも面白いと思いますし、読まれた方はきっと何かを感じると思います。
今回僕は大阪文フリ前にこちらを購入したために、豪華な特典をいただきました。
玉三郎さんデザインのオリジナル栞1枚と橘鶫さんデザインのポストカード2枚いただきました。
ん?ポストカード2枚?え?に、2枚!?
あれ?これって確か1枚じゃなかったかな?栞は1枚しか入ってないからきっとポストカードも1枚だ!
とき子先輩…やっちまったな!
ポストカード1枚をお返しするのもアレなんでありがたく頂戴しようと思いますが、これが枚数が限られているなけなしのポストカードで、「1枚足りない!」ととき子先輩がショックで「はなじ」を出していないか心配です。
とき子先輩、お疲れ様でした。本当に本当に面白くて最高でした。
これからもエッセイ、物語を描き続けてまた3作目を心待ちにしています。
後輩より
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