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これからもずっと恒例行事で
来月に毎年恒例のカニ雑炊を出す予定ですが、今年はちゃんと自分の出勤の日にしようと企んでいます。
こんにちは、誰よりもカニ雑炊を楽しみにしているコッシーです。
さて、年末になると大掃除をする方も多いと思いますが、うちの施設でも只今絶賛大掃除中で普段やらないところなどを毎日小まめに掃除しています。
そしてこの大掃除期間に毎年行っているのがワックス掛けです。
もうこのnoteで毎年言っていますが、うちの施設ではワックス掛けを業者には頼まず自分たちで行っています。
いろんな理由がありますが、自分の手で施設がピカピカになるのが単純に好きだからです。
そして毎年このワックス掛けを先導してくれていたのが、Ⅰさんという清掃専門のスタッフでした。
ワックス掛けの日だけは全スタッフがⅠさんの指示に従います。
統括責任者の僕も例外ではありません。
「ほら!コッシーさんそこ汚れてるよ!」「遅い!遅い!コッシーさん!そんなんじゃ日が暮れるよ!」
と言ったような厳しい叱咤激励を毎年のようにもらっていました。
#一応統括責任者だぞ
ただ、Ⅰさんは高齢のためか一昨年に勇退されました。
長年、Ⅰさんと一緒にワックスを掛けてきた僕は本当に寂しく思いましたが、Ⅰさんの決断を心から応援させてもらいました。
Ⅰさんが抜けた昨年は大変になるぞと覚悟していましたが、なんとⅠさんから連絡をもらいワックス掛けを手伝ったもらいました。いや逆に僕が手伝ったと言うくらいⅠさん主体でワックス掛けをしてくれました。
Ⅰさんのおかげでピカピカになった床でしたが、いつまでもⅠさんの手を煩わせるわけにはいかないなぁ…なんて思っていましたが、この記事のコメント欄で多くの方から「Ⅰさんが行こうか?って言ってくれるうちは、絶対来てもらった方がいいよ!」と言われました。
Ⅰさんにとってこのワックス掛けはきっと誇りを持っているお仕事で心の支えになっているのだと思います。
ワックス掛けをしているⅠさんはとても活き活きとした表情をされていました。やっぱりⅠさんにはいつまでも元気でいて欲しいと思います。
だから今年は僕からⅠさんに連絡を入れました。
「そろそろさ、ワックスの時期なんだけど今年もお願いできるかな?」
「よっしゃ。任せんしゃい!」
Ⅰさんは二つ返事で快諾してくれました。
雲一つない快晴だった先日、Ⅰさん夫婦が施設を訪れました。
久しぶりに見るIさんは少しお腹が出ていました。
「ちょっと太ったんじゃない?」
「その言葉そっくりそのままあんたに返すわ」
「またまた〜」
なんてワックスを掛ける前に軽く冗談を掛け合いました。久しぶりに会ってもIさんとは変わらない関係性を感じました。
そして実際のワックス掛けでもIさんは以前と変わらずみんなを引っ張ってくれました。
「おいコッシーさん!そこ洗えてないぞ!」「こらコッシーさん!まだ乾いてないから歩かない!」
「やいコッシーさん!サボってるんじゃないぞ!」
Iさんの愛ある激がフロアにこだまします。
#一応統括責任者だぞ
そして奥さんも手伝ってもらい施設内をピカピカにできました!
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「うちの人寝てばかりだったから声かけてくれて良かったわぁ」
そうⅠさんの奥さんは笑っていました。Ⅰさんは少しバツが悪そうな顔をしていましたが、その表情は晴れ晴れとしているように見えました。
来年も再来年もこの先ずっとこのワックス掛けを年末の恒例行事として、ⅠさんやⅠさんの奥さんから断られるまで手伝ってもらおうと思っています。
それではまた。
コッシー