ゆく年
毎年恒例の年末スペシャルメニューのカニ雑炊の高級カニ缶を注文するのを完全に忘れており、今回は新春スペシャルメニューになりそうです。
こんにちは、入居者の誰よりもカニ雑炊を食べたいコッシーです。
さて、今日は大晦日ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
お休みの方もお仕事の方もいると思いますが、くれぐれも体調には気を付けてお過ごしください。僕は相変わらず忙しくしており、年末年始も飽きずに仕事です。
今年最後の記事ということで本当ならゆっくりと1年を振り返りながら思い出話に花を咲かせたいところですが、皆様もお忙しいと思いますし僕なんぞの思い出にご興味はないと思いますので、ここは得意の入居者さんのほっこりエピソードで1年を締めさせていただきます。
#何で ?
思い出話にしんみりするのも良いですが、やっぱり最後は笑顔で終わりたいですもんね!それでは張り切って行ってみましょー!
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■お孫さんの職業
獣医のお孫さんの職業をどうしても思い出せない入居者さん。
「えーと…犬や猫の病気を診る先生って何て言うんだっけか…」
すぐに答えを言うのではなく出来るだけご自身で思い出してもらえるようヒントを伝える。
「犬や猫のお医者さんみたいな人ですかね?」
「ああ!そうそう!孫はね、猫博士なんだよ!」
お孫さんは肉球の研究とかしてるのかもしれない。
■うどんを美味しく食べる方法
その日の昼食の献立がうどんと天ぷらだった。
ある入居者さんが僕を捕まえ得意気に話す。
「うどんを美味しく食べるとっておきの方法を教えてあげましょうか」
他の入居者さんも興味津々とばかり耳を傾ける。
「こうして、天ぷらをうどんに乗せるとすごく美味しいんですよ!」
いや天ぷらうどんやないかーい!なんて野暮なこと言わず、その方の言う通りに天ぷらを乗せてうどんを食べる。
うん、確かにすごく美味しい。
■ダメ、絶対!
認知症の入居者さんに医師から処方された液体の栄養剤を湯呑に入れて飲んでもらっていると、それを見た他の入居者さんが慌てた様子で駆け寄ってくる。
「大変!この人間違えて洗剤飲んでるわよ!!早く吐き出して!」
さすがに洗剤を湯呑に入れて飲ませません。
■言い方①
スタッフからコロナ感染者が確認された。
他のスタッフ全員に抗原検査をしてもらう。
久しぶりに抗原検査をするスタッフも何人かいてやり方を忘れたと言ってくる。
「舐めて刺すだけだよ」
本当の事を言っただけなのにスタッフから白い目で見られるのは何故だ。
■言い方②
朝方、スコールみたいな激しい雨が降っていた。
雨がすぐに止んだがそれを見た入居者さんが「夕立ちがすごかった」と言われる。
「いや夕方じゃなくて朝降っていたから、それを言うなら朝立ちだね!」
本当の事を言っただけなのにスタッフから白い目で見られるのは何故だ。
■年の瀬
年末だからかたくさんの入居者さんのご家族が施設を訪れる。
久しぶりに会うお孫さんやご友人に思わず顔がほころぶ。
コロナ禍でいろいろと制限されており普段辛い思いをさせているから、そういう姿を見るとやっぱり嬉しくなる。
施設には年末のチラシなどに紛れて喪中の葉書が届く。
今年お亡くなりになった入居者さんのご家族からだった。
こうやって喪中の葉書をいただくことは少なくない。
ご家族からの温かい言葉に救われる。
本来は支援をする立場なのに逆にいただいてばかりだ。
「今年は今まで葉書をもらった方にお礼の年賀状を出そうかな」
せめて感謝の気持ちだけでも伝えたい、そう思った。
「いやあなたも今年喪中でしょうが」
…そうだった。親父ごめん。
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いかがでしたでしょうか。
ほっこりしていただけたのなら幸いです。
いや最後の方はお前のエピソードじゃねーか!しかも下ネタだし!と思ったそこあなた。
まぁ年末だから許してちょ。
さてさて、今年も皆様大変お世話になりました。
noteを始めて2年9カ月ほど経ちますが、今年はより深く皆様と繋がれたような気がします。
#えっもしかして僕だけ
本当にいろいろあった1年ですがとても充実したnote生活だと思っています。
それもいつも読んでくださりコメントをくださる皆様のおかげです。
本当に本当にありがとうございます。
来年も自分のペースでいろいろと書き連ねていくと思いますので温かく見守ってくださると嬉しいです。
それではお身体に気を付けて良いお正月をお過ごしください。
2022.12.31 コッシー
※ヘッダーは2022年最後のロービーです。皆様の心に届くと嬉しいです。