ペンギン村からおはこんばんちは
コぐるみの相方でもある着ぐるみちゃんが『コぐるみ~クリスマスヴァージョン~』をプレゼントしてくれました!
クリスマスまではnote界のサンタとしてアイコンを変更しようと思います!
こんにちは、プレゼントされたくせにサンタ気分のコッシーです。
#サンタは着ぐるみちゃんだろ
さて、僕は週に1回ほどデイサービスの送迎運転手をしています。
ケアスタッフと一緒に利用者を5人~7人乗せてご自宅までの送迎をしています。
いろんなケアスタッフとコンビを組みますが、その中にとてもおしゃべりなスタッフが1人います。
その人と一緒に送迎する時は、利用者を巻き込んでいつもくだらない話をしており、車内に笑い声が響いています。
そう言えばそのスタッフと送迎中に羊を見に行ったこともありました。
先日もそのスタッフと送迎が一緒でした。
細心の注意を払って利用者を1人2人と自宅へ送り届けます。
万が一でも事故を起こすわけにはいきません。
決められたルートを安全運転で進んでいました。
最後の利用者宅へ向かっている途中でした。
おしゃべりスタッフがおもむろに口を開きました。
「そう言えば、コッシーさんペンギン見ました?」
「ペンギン?いや見てないけど」
「なんかこの辺にいるらしいですよ、ペンギンが」
「ふーん、この辺りってペンギンがいるんだ…え?ペンギンが…いる…だと…!?」
僕の記憶が正しいのなら街中にペンギンって生息していないと思うんですよ。
ペンギン村じゃないんだからペンギンって普通は動物園とかにいると思うんですよ。
「ペンギンって人形とかぬいぐるみのこと?」
「何言ってるんですか!違いますよ!生ですよ!生ペンギンですよ!」
僕の記憶が正しいのならペンギンって”生”で表現しないと思うんですよ。
じゃあ生の逆は焼きペンギンかっつーの。
「大将、今日はよく焼きで!」「はいよ!よく焼きペンギン一丁入りました!」なんてあるわけないですよね。
詳しくスタッフに話を聞くと、どうやらこの辺りにアニマルカフェがあるらしくそこで飼っているペンギンがたまに店先に出ているとのことでした。
送迎中に見かけたことが何度かあるみたいでした。
「どうします?行っちゃいます?」
ニヤニヤしながらスタッフが聞いてきます。
確かにペンギンを一目見たいと思いますが、今は大切な利用者を送迎している途中です。
勝手にルートを変更して何かあってはいけません。
いつものルートで安全で安心できるドライビングをしなければならないのです!
「行っちゃうか!」
いやだって”生”ペンギンですよ!
街中で生ペンギンを見た事あります?僕はありません。
そんな機会滅多にないと思うんです。
だったらキーン!とペンギンに会いに行くしかないと思うんですよ!
幸いにも送迎ルートも少しの変更で済みそうです。
もちろん利用者にも確認しました。
「この辺りにペンギンがいるらしいんだけど、見に行きます?」
「ペンギンですか?昔、孫と見ました。見れたら嬉しいですねぇ」
利用者も見たいと言ってくれていますし、僕の脳内はペンギンのことでいっぱいです。
逸る気持ちを抑えて安全運転で目的地へ向かいました。
「あそこです!あ!ペンギンいるかも!!」
スタッフが指さした先には、青いプールのようなモノが見えました。
近くに車を停車して、車内から中を除くと、
そこには本当に”生”ペンギンがいました。
間違いなく”生”でした。誰が何と言おうがあれは”生”ペンギンでした。
「可愛らしいねぇ」
利用者も喜んでくれています。
残念ながらお触りは厳禁だったため近くで眺めるに留めました。
しばらく眺めてまた利用者を送っていきました。
帰り際、利用者に「今日のことは3人の秘密だよ」と伝えました。
こんなことがデイの責任者にバレたらめちゃくちゃ怒られます。
40過ぎて怒られたくないじゃないですか。
#だったら行くんじゃないよ
利用者は「大丈夫です。誰にも言いませんよ」と言ってくださいました。
今日は良い物見れたね!と3人で盛り上がりながら利用者を送り届けました。
しかし物語はここで終わりません。
聡明な読者の皆様ならもうお分かりだと思いますが、この悪事がデイの責任者にバレて僕ら二人は怒られました。
口止めしていたはずの利用者が「誰にも言ったらダメですよ」と言いながら他のスタッフに全部しゃべってしまったのです。
悪い事は出来ないってことですね。
まぁでも”生”ペンギンが見れたので良しとします。
それでは良い日曜日をお過ごしください。
バイちゃ!
コッシー