2022 J2第15節 栃木SC戦 観戦記
前節群馬に勝利し今季2度目の連勝を目指すヴァンフォーレ甲府は7戦勝ちなしと白星から遠ざかっている栃木SCと対戦しました。
1.試合前
東武宇都宮線西川田駅から歩いて約10分、決戦の地カンセキスタジアムとちぎに到着しました。
到着したのは開門直後だったので列に並んでスタジアムの中へ入りました。
カンセキスタジアムは今年栃木県で行われる国体のために2020年に開業した新しいスタジアムということもあってとてもきれいなスタジアムでした。特にトイレが綺麗で少し感動しました。トイレが綺麗で広いって重要だよなと再確認しました。また、今日はバックスタンドで観ましたが、傾斜があるのでゴール裏からでも(陸上競技場の中では)観やすいだろうなと思いました。
その後スタジアムグルメを買うために場外に出ました。今回買ったのは宇都宮餃子と宇都宮焼きそばでした。宇都宮餃子は皮がモチモチで、中にぎっしりと詰められた具がとてもジューシーでした。宇都宮焼きそばは通常の焼きそばと異なり、麺が太く、食べ応えがありました。また、追いソースがついていたのでそれをかけて食べるとかなり濃い味になりました。
2.スタメン
栃木・甲府両チームとも前節から3人スタメンを変更しました。甲府としては3試合連続3-4-2-1のチームとの対戦となりました。
3.試合経過・結果
立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せた栃木が前半19分に決定機を迎え、山本選手がシュートを放つもポストにはじかれます。甲府はそれを凌ぐとボールを保持できる時間が増えチャンスを窺うもなかなかシュートまで持ち込めない展開が続きます。前半をスコアレスで折り返し後半、甲府は鳥海選手を投入すると後半12分、その鳥海選手がペナルティエリア内からシュートを放つもGKにセーブされます。対する栃木もその直後、ロングボールに反応した黒崎選手がマイナスへ折り返し、山本選手が打つもディフェンスにブロックされます。その後一進一退の攻防が続くも決め手を欠きスコアレスドローとなりました。甲府は連勝とはならず、栃木は8戦勝ちなしとなりました。
4.雑感
前半の立ち上がりは落ち着かない展開でしたが、徐々に栃木ペースになっていきました。甲府は最終ラインからビルドアップをしようと試みるものの栃木が同数で嵌めてきたため思うように前進することができず、苦し紛れのロングボールを蹴り、栃木に前向きで回収されるという展開が続きました。また、ファーストディフェンスを突破しても矢野選手のプレスバックが効いていたため最初からやり直しになるという場面もありました。一方の栃木は昨季まではロングボールを多用するチームだったが、今回の試合では可変をしながらボールを動かすことにもトライしていました。栃木の可変としてはボランチの片方が最終ラインに落ち4バック気味となり、左サイドでは左CBの大森選手がサイドに開き、インサイドに左WBの福森選手が入る形をみせていました。特にインサイドに入った福森選手が甲府のシャドーの背後の捕まえづらい位置にポジションを取っていたため厄介だなと感じました。栃木ペースで試合が進み、前半19分に山本選手の決定機を迎えましたが、その後の前半20分過ぎくらいからは甲府がボールを握る時間が続きました。潮目が変わった要因として甲府がビルドアップの形を変えたことが考えられます。それまでは石川選手が最終ラインに落ち、浦上、野澤陸選手と後ろ3枚でビルドアップをしていましたが、石川選手が落ち、野澤陸、須貝選手を開かせて4バック気味となり、荒木、関口選手を高い位置に押し出し、栃木がプレスに行きにくい状況を作り出せたことでボールを保持できる時間が増えたと思いました。しかし、攻撃のキーマンとなるシャドーの選手にボールが入っても栃木の左右CBがマンマーク気味で潰しに来るので前を向くことができず、それならばと飯島選手などが裏を窺ったり工夫をしましたがなかなかゴール前に迫ることができず、前半をシュートなしで折り返しました。
後半は鳥海選手を投入した甲府がリズムをつかみます。全体のポジションのバランスが良くなったので中と外を使い分けながらボールを動かすことができました。また、相手に奪われてもボランチ(特に山田選手)が回収して二次攻撃につなげることができるシーンも増えていきました。しかし、相手ゴールを割ることはできませんでした。押し込んだ中でもう一工夫する必要があるのかなと思いました。また、人数をかけて攻撃したが奪われて相手のカウンターになるといった場面が多かったので、チャレンジすることは必要だが攻め急ぎすぎないほうがいいのかなと思いました。試合の終盤は上述のようにオープンな展開となり、互いにカウンターを仕掛ける場面が何度かありましたが、互いに守備の戻りが早く、ピンチの芽を摘んでいました。
結果的にはチャンスは少なく、スコアレスドローとなりましたが、両チームの主導権を握ろうとする工夫がみられ、また、5連戦の最終戦だが互いにタフで球際の激しい攻防もみられたので見ごたえのある一戦だったと思います。
5.あとがき
5連戦の最終戦はスコアレスドローとなりました。5連戦の最終戦かつハードワークが持ち味の栃木相手ということもあり相当タフな試合となりました。勝てなかったことは残念ですが疲れが見える中でも最後まで走り切った選手たちはすごいなと思いました。1週間空くのでしっかり休んで次の山口戦に勝ってほしいですね。また、カンセキスタジアムは初めて行きましたが新しいスタジアムということもあってかとても綺麗でまた行きたいなと思いました。スタジアムグルメでご当地グルメを食べることができたのもよかったです。
今後の日程を見ると九州や東北などの遠方でのアウェイ戦が続くのでしばらくアウェイには行けないかもしれませんが、アウェイ遠征は楽しいのでどれかひとつでも行けたらいいなと思います。