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2022 J2第26節 ブラウブリッツ秋田戦 観戦記

 仙台に敗れ3連敗と苦境に立たされているヴァンフォーレ甲府。ここで負けたら残留争いに巻き込まれる恐れがある中でJ2屈指の曲者ブラウブリッツ秋田をホームに迎えました。

1.試合前

 小瀬に着いたのは試合開始2時間前でした。小瀬に行く前に甲府駅周辺をぶらぶらしていましたが七夕祭りが開催されていた影響で数多くの若者がいてびっくりしました。
 この日は小瀬の補助競技場でおとなのサッカー大会が開かれていました。私も参加しようと思いましたが参加するあと一歩の勇気が持てなかったので断念しました。しかし、部活や体育の授業などが無いためサッカーをプレーする機会が少なくなった大人達にプレーする機会を提供している素晴らしい取り組みだと思ったのでまた機会があれば是非参加してみたいなと思いました。

おとなのサッカー大会が補助競技場で開かれていました

 そうはいっても久しぶりにボールを蹴ってみたいなと思っていたところ、キックターゲットが開催されていたので参加してみました。しかし、これが結構難しい。ピステがほしいなと思いながら40点や50点の高得点を狙おうとするもなかなか当たらない。悔しかったので3回チャレンジしましたが0点、0点、10点と散々な結果に。どこも狙わずに半ばやけくそで蹴ったのが唯一の得点となりました。

私が着いた頃には宮崎選手のサインボールは無くなっていました
係の人に話を聞くとアカデミーの子が獲得したらしい 流石や

 気を取り直してスタグルを買って、スタジアムに入場しました。今日は信玄唐揚げを買いました。

信玄からあげ

 スタグルを食べ終った頃にアップが始まりました。印象的だったのが秋田のクロス練習でした。一般的なチームのアップでのクロス練習はクロスを上げる人に対して中に攻撃側の選手が1~2人入り、守備側の選手はいない場合が多いが、秋田の場合、中に7人くらい入り、攻撃側の選手だけでなく守備側の選手もいて、すごく実戦を意識されているなと感じました。

秋田のクロス練習

 また、太鼓のリズムに合わせてチャントの歌詞が書かれた弾幕を上げ下げする秋田の応援も印象に残りました。声出しができない中でも各クラブ工夫して応援していますが、このスタイルの応援は初めて見かけました。声が出せないのを逆手に取った斬新なスタイルの応援でいいなと感じました。

秋田の弾幕応援1
秋田の弾幕応援2
甲府のゴール裏からは弾幕が出されていました

2.スタメン

 甲府は前節から5枚、秋田は1枚変更しました。甲府としては勝っても負けても大幅にメンバーを変更することは少なかったですが、今節は大胆に変更しました。一方の秋田は古巣対戦となる小柳選手がスタメンに入りました。

3.雑感

 甲府はボール保持時、3CBの真ん中に入った山本選手が一列上がり、両CHを上げる去年よく見られた形を取りました。また、右では荒木選手が中に入り、宮崎選手が外に張り、宮崎選手を相手SB裏に走らせる場面が多かったです。一方の秋田はコーナーフラッグめがけてロングボールを送り、そこでキープし、後ろに下げてクロスを上げる形がよく見られました。甲府の先制前までは秋田の圧力が勝り、試合の主導権を握られていましたが、前半32分に長谷川選手が得点した後は別のチームになったのかのようにセカンドボールへの反応や球際の強さが変化し、甲府が主導権を握りました。特に山本選手が1枚上がることで高い位置をとれるようになった両CHのセカンドボールの回収や前線への飛び出しが増えた印象がありました。先制点と3点目はまさに両CHの前線への飛び出すことができたからこそ生まれた得点といえると思います。
 後半も甲府が主導権を握り、後半11分にFKから野澤陸選手がプロ初ゴールを上げ、後半17分に松本選手が3点目を決めました。松本選手の3点目はこの試合で再三狙っていた逆足配置したWBから薄くなった秋田のディフェンスラインに対して放り込む形が結実したいい得点だったなと思いました。その後、1点を返され、さらに何度かピンチを作られましたがリードを守り切り、2ヶ月ぶりにホームで白星を挙げました。後半も甲府がセカンドボールの奪い合いや球際で上回り、取られたとしてもすぐに近くの選手で相手を囲み、奪いきる守備ができていました。一方の秋田は中3日でもあまり選手を替えなかったのと暑さもあってか走れずスペースを空けてしまう場面が見られました。

4.あとがき

 14試合振りの複数得点によって秋田に勝利することができ、連敗を3で止めることができました。なんとか負の連鎖を止めることができて良かったですし、最近の試合では欠如していた球際やセカンドボールといった本質的な部分で相手を上回ることができたところをみられたのが何より良かったなと思いました。しかし、それが見られたのは先制した後からだったので、試合開始からそのような部分を見せることができればもっと勝ち点を積み重ねることができるのかなと思いました。また、それと同時に先制点の重要性を再認識させられた試合となりました。今節得た手応えと天皇杯にも勝った勢いを次節の水戸戦につなげていきたいですね。


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