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知ってる?ママン No.90"あけて!ハコヅメ??"
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次の瞬間、僕の意識は舞台の上にいた。仲間と一緒にミュージカルをしている。
あっ、あの風車の絵・・・そうだ。Bさんはあの絵を描いた人だ。そして僕の大好きなあの子はBさんと一緒に大道具をしていた子だった。
一緒に一つのものに向かって作り上げていく楽しさ。僕はこれが好きだったんだ。大好きな仲間たち。
なのに、なんでこの気持ちを忘れていたんだろう?
なんで??
水の上から声をかけられたように僕の周りに声が響く。
「95パーセントは心地の良い記憶。けれど残りの5パーセントの記憶がすべてを覆い隠していたの」
ふと、顔を上げると僕は吸い込まれるようにそちらのシーンへ移動していた。
一瞬にして場面が変わりそこはどこかの部屋のようだ。
一人の子が泣いていた。あっ・・・このシーンは・・・。
高校3年生のみきさんと12月に初めて出会い、その年末に帰省をした時のことだった。(この時はまだ付き合ってもいなかったしそんな流れになるとは全く思っていなかった)
当時付き合っていた子が駅まで迎えに来てくれた。そしてそのまんまの流れでホテルに行き・・・一通りした後に
「好きな子ができたから別れよう。」と伝えた瞬間だ・・・。
今なら絶対に、そんなことしないのだが・・・若気の至りというか・・・言い訳してもしょうがないのであれなんだけど・・・。
そして泣かれたまま、その子と別れたのだった。
なんで、僕は別れ話をしたんだろう?好きな子って?だれ?と自問自答しながら実家に戻り悶々とした気持ちのまんま、新年を迎えた。すると友人から電話が・・・。
「ちょっと、新年会になんで来ないの?あの子のこと振ったから?久しぶりに帰ってくるって大喜びしていたのになんてことしてくれたの。あの子がかわいそうじゃない。」
その後も、ずっと叫んでくるので思わず電話を切ってしまった。
しばらくすると、
「君がそんなにひどいヤツだとは思わなかったよ。関東にいって若い子にでも騙されているんだろうに。今なら戻れるからより戻してやれよ。」
「自分のしたことわかっているの?人を傷つけてまで欲しいものなの?」
「最低な奴だな・・・。見損なったよ。」
最後には電話を出る気もなくなった。そうだった、新年会をみんなですると約束していたんだった。もう、何もかもいやだ。仕事でも先輩とうまくいかなくて・・・忘年会で殴られて歯は折れるし・・・。もう、どうしたらいいんだろう。
部屋の天井を眺めていた時にふと、みきさんのおとうさん(じーこさん)の「新年会やるから遊びにおいで(^▽^)」という言葉が頭に響いた。
「あっ、帰ろう。」そう思い、荷作りをした。母に帰宅することを伝えると
「次はいつぐらいに帰ってくるの?仕事は続けられそう?」
「本当は辞めるか悩んでいたけど、もう少し頑張ってみようと思う。」そう伝えた。
そして僕は新幹線に乗り東京に戻ったんだ。
次の瞬間、ふわっと目の前が明るくなった。
「おかえり~☆箱開けれましたか??そろそろ信号が変わりますよ(^▽^)」
「えっ?」我に返った。時計を見ると30秒もたっていない。
驚く僕の心を見透かしたようにみきさんが笑った。
「あけて!ハコヅメ現象おもしろいでしょ?」
次につづく・・・。
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