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知ってる?ママン No.92"立ち位置"

前回はこちら↓

僕の今の立ち位置だったら・・・あの時の僕に言えることは・・・

「その場所は違うって気が付いただけだから、大丈夫。進んでごらん」

そうだ、進んだ先でみきさんと結婚をし10人の子どもたちに出逢えここまで生きてきた。

そして僕はまた別のシーンを眺めていた。

結婚して何年か経ったとき、友人の結婚式に呼ばれて共通の友人つながりで演劇友達だったC君に久しぶりに会った。そしてその彼は二次会で酔っぱらってしまい僕の家になだれ込んできた。

C君の妻であるかつてのあの先輩が迎えにやってきた。

「この子が、あの時の子なのね。」そういう風にみきさんに言葉を投げかけた。僕の背中は凍り付いていた。何かみきさんに言われるんじゃないかという恐怖だった。

みきさんは「初めまして。昔、演劇をしていた時に仲良くされていたメンバーさんだと聞いています。これからもお時間あえば遊んでくださいね」と笑顔で答えた。

C君はべろべろになりながらみきさんに話し始めた。「コイツね、ひどいヤツなんですよ。前につきあっていた子と別れたら俺たちとも縁を切って連絡一つくれないの。本当に酷いでしょ」

あぁ・・・そうか・・・そんな風に言っちゃうか・・・。何とも言えない気持ちでいるとみきさんは思わぬ返事をした。

「Cさんは寂しかったんですね。さとしくんが大好きだったから。」

Cくんは「そうなんだよ~。本当に寂しかったの。俺たちなかよしだったはずなのに・・・って」

そう言いながらイビキをかきだした。先輩はC君を車に乗せて頭を下げると帰っていった。みきさんはのんきに「また来てくださいね~」と手を振っている。

さんざん、泥棒猫だ、なんだと嫌味を言われても全然気にしていなかった。なんでなんだろう?

あっ、やっぱり立ち位置か・・・。みきさんの立ち位置から見たら「泥棒猫」なんて存在していないんだ。

僕はみんなに言われたような存在なのか・・・。しっかりと見てみるとそんな事実は見当たらなかった。みんなの付けてくれた脚色に僕自身が染めていたのだ。

「僕のしたことは消えないよ。その事実を抱えたまま生きていく。汚いと思っていた部分も、醜いと思っていた部分も、弱いと思っていた部分も全部僕なんだ。」

その瞬間、フッと世界のカラーが変わった。

「全部、僕。いいですね!そして周りの人が言っていたということすら自分自身でチョイスしているんです☆それに気が付いたらもう大丈夫。自分自身でしかその箱は開けられない。鍵を持っているのは自分自身ですから。」

本当にそのとおり。タイムウェーバーで出てきた箱に詰めた思いはこんな風に広がっていった。そして僕自身が繰りかえしていたストーリーをはっきりと見せてくれた。

そんな風に思っているところに、Bさんからメッセージが携帯に届いた。

そのメッセージにはりょうかちゃんのぱぱがまさか、あの時のさとしくんとは思いませんでした。本当にびっくり。あの時の演劇の仲間とは~と続いていた。

そしてBさん自身にも同じように記憶がよみがえっていることを聞き不思議な共時性を感じずにはいれなかった。

きっと、いたずら好きなりょうちゃんがまたいろんな人に会いに行って楽しいことを企画しているのかな?

箱を開けた先、どんなことが始まるんだろう。そんな気持ちに僕はなり始めている。

家に戻りタイムウェーバーをかけると

「以前のパートナーとの関係性の改善」というキーワードが。

「まさしくですね。さとしくん。」僕の背後からにゅっと現れみきさんが笑った。

「そして、このキーワード気になりますね。南西の泉 ゴミって何だろう?」

そんなみきさんのつぶやきにドキドキ・・・。きっとまた何かが始まる・・・。

次につづく・・・。

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