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知ってる?ママン No.43"長女ちゃ~ん"

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その翌日、僕は顔が会わせずらく・・・彼女を避けてコンビニでお弁当を探す・・・。一人で事務所の隅で食べていると・・・彼女が現れた。

「サトシさん、避けられると・・・わたし悲しいです。昨日のこと怒っていますか?」

「いや、ここではちょっと・・・。夜、晩御飯でも・・・。」

そう言って晩御飯に行くことに・・・なってしまった・・・。

そして仕事終わりに待ち合わせの駅に迎えにいった。車に乗るといつもは元気な彼女がうつむき具合・・・さすがにかわいそうになり・・・

「急なことでびっくりしたというか・・・怒ってはいない・・・そこは間違いなく・・・。ただ、妻も子どももいるし。」そう話す僕を畳み込むように

「私はいいんです。奥さんも子どもさんもいて・・・。サトシさんさえよければ・・・。」

う~~ん、困った・・・。どうしたらいいのだ・・・。いつもなら困ったときに相談できるみきさんもこの時ばかりは使えず・・・。食事を済ませ家に送り届けた・・・

「・・・サトシさん、今日も奥さん帰ってこないんですか?」

「あぁ、まだ向こうにいるみたいだけど・・・。」

「・・・わたし、帰りたくないです。・・・一緒にいたいです・・・。」そう言って抱きしめられた・・・。

もう頭の中、真っ白で・・・そしてそのまま・・・僕はお泊りにいってしまったのだ・・・。

それからというもの、週に2回のペースでデート&ホテルの流れにはまってしまった僕・・・。家でのことを視界に入れないようにするかの如く・・・。

そんなある日、妻から大喜びで三人目の妊娠確定と電話があった。僕も久しぶりの妻の妊娠に喜んだ。・・・まあ、それでも例の彼女とは切れず・・・でしたが。

数日後、帰宅すると「さとしくん、このキーケース知ってる?」

あっ、それは彼女からもらったプレゼントのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

「か、会社の人にもらって・・・・。」

「そうなんだぁ、これめっちゃ高級なのじゃん。ちゃんとお礼した?」

「大丈夫。」というといそいそとお風呂場に逃げた。

いや~、危なかった・・・。やっぱりそろそろ何とかしないと・・・。鼻と感のいいみきさん・・・そろそろ気が付くんじゃないか??とヒヤヒヤしだしていた。

それでも彼女にも別れを切り出すこともできずずるずると・・・。今日は帰り際に手紙をくれた。

「さとしさん、手紙の返事くださいね」と告げると車を降りて行った。

家につき手紙を読むと来月、近くで花火大会があるらしい。そうなんだぁと思い胸ポケットにその手紙をいれたまま家に戻った。

いつもは2階の部屋で寝ている長女ちゃんが珍しく起きていた。みきさんも居間にいる。

「おかえり~」と笑顔。

「ご飯は?」

「あっ、食べてきた。」

「最近、飲み会多いねぇ。忙しいんだね。」とみきさん。

「お風呂に入るね。」そして服を脱ごうとしたときに胸ポケットの手紙を思い出した・・・。まずい・・・。いそいで小さくなりキッチンのゴミ箱に捨てた。

お風呂から上がって一息つこうと冷蔵庫を開け麦茶をコップに注ぐ。そして座ろうとした瞬間、全身が凍り付いた・・・。

みきさんが・・・あの手紙をもっている。横にはニコニコの長女ちゃん。

「くましゃんのおてまみ、ママにあげゆ」って・・・

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「さとしくん、花火大会行きたいなぁ」と笑顔だが目が笑っていない・・・。やばい・・・。これはもう・・・。急いで麦茶を飲み

「な、何もないから。本当に」と伝えた。

「何もないならこの手紙の内容はなに?こんな風に気持ちがばらばらになるなら同居も妊娠もしなきゃよかった・・・。」その言葉が頭の中でリフレイン・・・。

話し合いは平行線・・・「明日があるから・・・」と言い残すと長女ちゃんを連れて寝室に向かったみきさん。僕ばっかりが悪いのか?と思いつつ、どうしたらいいのかわからず僕も背を向けて布団に入った。

翌日、無言のみきさん。固まった表情で「お弁当です。」と手渡してきた。

「行ってきます。」と伝え家を出た・・・。

いったいどうしたら悩みながら仕事に向かった・・・。

次につづく・・・

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