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文学を語る、日本の話芸
12月21日「文学を語る、日本の話芸 其の壱」終演いたしました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございます!
この会は琵琶の川嶋信子さんにお誘いいただきまして、講談、浪曲、落語、琵琶で日本の文学を語るという面白い企画でした。
川嶋さんとは多分10年以上前にチンドンで街を流している時にお声掛けいただいたことがあり、今回別の形ではありますが、ご一緒できることになり、驚くやら嬉しいやらでした。
文学という括りでというのもなかなかない機会ですので、他の演者の方の語りも興味深く、楽しく拝聴いたしました。
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私はみんな大好き!江戸川乱歩先生の
「押絵と旅する男」を。
こちらの脚色は、当日三味線を弾いていただいた沢村博喜さんでした。
原作をお読みの方はお分かりかと思いますが、あの文章量を原作の雰囲気を残しつつ、脚色するのはなかなか大変だったのではと思いますが、よくまとめていただいて、私も好きな脚本です。
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会場の港区伝統文化交流館が昭和11年に芝浦花柳界の見番として建てられたという素敵な建物で、「押絵と旅する男」が出版された時期とほぼ同じ時代ということもあり、建物の力をとても感じながら口演いたしました。
この演目は他のものと少し違い、演っていると暗闇に片足を突っ込むような感触があり、やはり乱歩先生だなぁと思います。
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出演者の川嶋信子さん、春風亭昇羊兄さん、神田伊織さん、大変お世話になりました!
スタッフの皆様、ご尽力いただいた杉江松恋さん、後見で大活躍していただいた天中軒かおりさん、ありがとうございます!
其の壱ということなので、また演れるといいなぁ。またお声掛けいただけるよう、頑張ります。