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第四回【いい子を育てる6つの習慣】

勉強を見てあげたり習い事に行かせたり、いろいろ手をかけているのになぜか成果があがらない... そんな悩みをお持ちの方、一度ご家庭での生活習慣を見直して見ませんか? 家庭で身につけた生活習慣は、学力・運動・社会性など、あらゆることのベースになります。 そこに原因があると...いくら努力しても伸びるはずがありません。 よかれと思ってやっていることが本当に正しいのかどうか、いっしょに確認していきましょう。


習慣その3 こども部屋

お子さんに自分の部屋を持たせていらっしゃい ますか?子ども部屋の与え方、考え方次第で、学 習の態度や親子関係も変わってくるようです。

リフォーム・新築時に最近多い子ども部屋への要望ベスト3は、

・ 体にやさしい素材を使いたい
・ 子ども部屋にはテレビの配線をしない
・ 子ども部屋に行くのにリビングを通るつくり

だそうです。

実際に、どんなところに気をつけて子ども部屋を 作ったらよいのでしょうか?

● 自然と親子の会話が生まれる工夫を

多くの雑誌に共通して「子どもがいつ帰ってきた のか分からない、いつ寝たのか分からないような 子ども部屋」は避けたほうがいいと書かれていま す。

確かに前述の要望にもあるように、リビングを必 ず通れば子どもの様子を見て声をかけることも できます。マンションなどでは間取りを大きく変 更することは難しいですが、子どもが帰ってきた ときにコミュニケーションが取れる状態になっ ていれば大丈夫です。

テレビもみんながいるリビングで見ていれば子 どもがどんな番組を見ているのか分かりますし、 「最近これが流行っているの?」と話したり、好きなタレントの話をしたり、自然に会話がはずみコミュニケーションが増え子どもの興味の対象も分かります。

● 個室での勉強は何歳ぐらいから?

子ども部屋を与えるタイミングとして、小学校入 学時が考えられます。でも、10歳ぐらいまでの 子どもにとっては個室で集中して勉強するのが まだ難しく、むしろ親とコミュニケーションをとりながら宿題や勉強ができたほうが効率的なことが多いそうです。

寝る場所は親と別でも、勉強などは親の目が届く 場所がいいということです。そのような発想で考 えると、子ども部屋はそう広い必要もなく、すべ ての設備が整っていなくても、それほど日当たり がよくなくても大丈夫といえますよね。

このようにちょっと発想を変えて、子ども部屋を 作るときに次の4つに注意するといいそうです。

・ 広さ...ベッドと机が置ければOK
広ければいいというわけではなく、家全体のスペ ースにあわせて考えるべき。
・ 設備...設備の充実よりもこもらない対策
何でもそろっている必要はありません。扉にカギ もつけないようにして、こもらない対策を。
・ 間取り・位置...人気は“リビング経由”
一戸建てで多いのは、2階の南側の部屋ですが、 安全面を考えると、小さいうちは親の近くがいい のでは?リビング経由の間取りも人気。
・ 色・素材...明度・彩度が高いと、広く見える効果 がある。
壁紙やカーペットに、白っぽい色を選ぶと、狭い部屋も広く見えます。

● 家族で勉強する『ファミリーライブラリー』

例えば、リビングと続きになっている部屋を『フ ァイミリ-ライブラリー』として活用するのは、 大変面白い発想だと思います。

リビングと隣接する部屋のふす間や引き戸は開 放してしまい、リビングと一続きになった空間を 家族の共有ライブラリーにしてしまおうという 発想です。

リビングと一続きにすると、子どもの勉強する姿 がキッチンから見え、話をすることもできます

余裕があれば本棚を置いて、家族全員の本を収納 するようにするのもいいかも知れません。子ども さんがちょっと背伸びしてお父さんの本を手に 取る機会などがあるかもしれません。

家族みんなが集まっていれば、お母さんと話しな がら宿題ができ、お父さんのパソコンもそこでで きるようにすれば、自然と家族の間でコミュニケ ーションが増えます。

同じ本の話題で話したり、子どもがどんな勉強が 得意なのか、勉強以外にはどんなことに興味を持 っているのかが自然と分かってきます。好きなことがわかれば、そこを伸ばしてあげられますよね。

どうしても視線をさえぎって集中したいような ときには、ふすまや引き戸を閉めれば個室にもな ります。実は、大がかりなリフォームをしなくて も、ちょっとした工夫で家族が集まる場所を作る ことができました。

ダイニングテーブルで勉強するのもいいですが、 食事する場所と勉強する場所を別に取れるなら このファミリーライブラリーがオススメです。

● 子どもはどこでも勉強できる

ひと昔前までは個室の子ども部屋は少なかったと思います。だけど、それで勉強ができなかったかというと、そういうわけでもありません。

実は、子どもはどこでも勉強できるものだと思う んです。

本当の勉強部屋として個室を与えるのは、受験と いう言葉がリアルになってくる小学校高学年か ら中学生になる時期でも良さそうに思います。

思春期になると、精神的にも親から離れて自立の 方向に向かっていきますし、試験勉強などで夜遅 くまで集中して勉強できるようにもなってくる からです。

それまでは、リビング勉強で親子のコミュニケー ションを大事にしたいですよね。その方が、会話 のはずむ明るい家庭になりそうな気がします。

● もっとコミュニケーションを深める工夫

・ リビングにホワイトボードを置く
勉強に、お絵かきに、伝言板にと大活躍。
・ たまには家族で布団を敷いて寝る
たまにはみんなで布団を敷いて寝るのもコミュ ニケーションアップに有効です。寝るまでの間に 今日の出来事をみんなで話し合いましょう。
・ 子どもを家事に参加させる
お手伝いは小さなうちからさせた方がいいでし ょう。料理は段取りを考える能力を鍛え、掃除・ 片づけは分担を決めることで自主性が育ちます。

10歳ぐらいまでは個室よりもコミュニケーシ ョンが肝要です。

そのためにも、リビングの近くに『コミュニケー ションをとりながら勉強できるスペース』を作っ てみてはいかがでしょうか?

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