絵本を通して「学校がすべてじゃない」というメッセージを届けたい!
●私たちのこと
はじめまして!梅光学院大学子ども学部赤堀ゼミです。
私たちは、山口県下関市にある梅光学院大学で、
保育士や幼稚園・小学校の先生になるために勉学に励んでいます。
児童教育専攻の学生11人と幼児保育専攻の学生2人のゼミです!
なのに、赤堀ゼミのテーマは、
「学校から遠く離れた場所で子どもたちの幸せを願う」です。
子ども達が学校で幸せに過ごせることはとても大切なことだけど、
学校だけが子どもの居場所っていうわけにはいかないし、
学校では幸せになれない子どもたちもいるよってこと!
そこで、私たちは、なんとゲームセンターを運営する
株式会社サードプラネット様と協働して「地域子育て応援」に
取り組んできました。
サードプラネット様は人と人とのつながりを大切にしており、
「子どもは楽しい、大人はもっと楽しい」を体感できる居心地の良い空間
を目指して、様々な取り組みを行っています。
●これまでの取り組み
~ゲームセンターで夏休みの自由研究~
株式会社サードプラネットの直営のゲーム&アミューズメント施設
『THE 3RD PLANET』の山口店とゆめタウン下関長府店で
夏休みの自由研究をするイベントを行いました。
ゲームセンター内で、お子様を預かり、夏休みの宿題の中でも厄介な
自由研究を学生と一緒にすることで、親御さんに自由な時間を提供し、
さらに自由研究を終わらせるというイベントです。
自由研究のテーマは、
①クレーンゲームのコツ
②クレーンゲーム機の中身
③ゲームセンターの店員さんの一日
でした。
また、このイベントを通してゲームセンターのイメージを向上させる目的もありました。ゲームセンターというのはどうしても世代によっては治安が悪いというイメージがあり、子どもたちに行くことを推奨することはありません。でも、ゲーセンが自分の居場所になる人もきっといると思います。
イベントは2日間行い、まだまだ未熟で課題も多くありましたが、集まってくださった子どもたちと保護者の方々に満足していただくことができ、イベントは大成功という結果を収めました。
~インスタでのおすすめ絵本の紹介~
また、私たちはInstagramを利用して、絵本紹介を中心に子育て情報の提供を行っています。
毎週火曜日に更新し、季節に応じた絵本の紹介をしています。2021年9月14日現在、紹介した絵本の数は120冊以上に上りました。日々絵本を更新していく中で、絵本を通して私たちが今子どもたちに何かできることはないかと考え、今回絵本作成に挑戦することを決めました。
~学習ボランティア~
不登校のことについて調べると、不登校支援をしている団体がいくつか近くにあることがわかり、お話を聞きに行きました。不登校支援についての詳しい支援方法や、不登校の子どもたちの現状を知ることができました。
また、そこで不登校支援に当たっている方の、子どもたちに対する強い思いも感じることができました。是非、学生一同何かお手伝いできることはないかとお聞きしたところ、学生ボランティアの募集をしていることを教えていただきました。
ボランティアに参加する中で、研修にも参加し、日々不登校・不登校支援についての理解を深めています。
不登校支援をテーマにしたきっかけ
私たちが不登校支援をテーマにしたのには理由があります。
それはもちろん、地域の子育て支援というゼミの大きなテーマからなるものではありますが、それ以上にある学生の強い思いが影響しています。
『地域の子育て支援』というテーマから、具体的にどのような層をターゲットにPBLを行うのか、学生同士で話し合っているときに、ふと「不登校」という言葉が出てきます。
すると、学生の一人が不登校の家族がいることを話し始めました。
不登校になったのは突然で、体調不良で休んでいる間に行きづらくなってしまったのだと言います。そう話す学生はまるで自分のことのように辛そうでした。
何となく自分には関係ないと思っていましたが、不登校は決して他人事ではなく、誰にでもなる可能性がある、とても身近な問題だということに気づきました。
今から教員・保育者を目指す私たちだからこそ、今苦しんでいる子どもたちのために伝えられることがあるのではないか。
社会に子どもたちの思いや、不登校への理解を広めるために何かできることはないのかと考え、不登校支援をテーマにPBLを進めていくことになりました。
また、私たちの思いにサードプラネット様、ANGEL COMPANY様に共感していただき、ともにPBLを進めていくことになりました。
絵本を通して子どもたちに伝えたいこと
子どもたちの不登校の問題は、依然として大きな社会問題の一つです。では、そもそも不登校とはどのようなことを言うのでしょうか?まずは、子どもたちの現状を知ってください。
不登校とは、学校不適応対策調査研究協力者会議(平成4年)において、
「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会t系要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的な理由によるもの)」と定義されています。
不登校と聞くと、どうしてもいじめと結びつけてしまいがちですが、定義にもあるように子どもたちが不登校になる理由は様々です。
病気になって数週間学校を休み、回復した後学校に行きづらくなったり、いろいろなことを頑張りすぎて、学校に行くエネルギーがなくなってしまったり。
加害者と被害者が存在する不登校…とはまた違った理由もあります。また、コロナの影響もあり、不登校の生徒数は年々増加傾向にあり、今ではクラスに一人が不登校と言われるほどになっています。
どうしても不登校について、「家にこもってゲームしてるだけでしょう」「不登校は甘えだ」「面倒くさくて行かないだけだろう」という意見が散見されます。
しかし、実際には子どもたちは学校へ行っていない間、何をするにも「学校へ行っていない」ということにずっと 焦燥感 を感じています。
不登校の子どもたちにとって “学校へ行く” という行為は大きな決断であり、大人が思っているよりたくさんのエネルギーを使います。
子どもたちは大人が言うように「頑張っていない」のではなく、実際には「頑張るエネルギーがない」のです。
私たちが伝えたいこと
集団生活を余儀なくされる学校では、どうしても 『集団』 に所属することが義務のように感じます。そのために、「遊びを断ったら仲間外れにされるかもしれない」「○○をしなければいじめられるかもしれない」などがよく起こります。
たとえば、一人で家で過ごしたいのに友達に遊びに誘われて断れない…本当はやりたくないけれど、断ったらいじめられるかもしれない…など、これらは集団生活の中ではよく見られる光景です。しかし、そうした結果自分が何か不利益を被り、精神を病んでしまい学校に行く気力がわかず、不登校に…という子どもは少なくありません。
子どもたちには「学校がすべてじゃない」という選択肢を、
周囲の人には不登校を受け入れてもらえる寛容さを
そんなメッセージを伝えられる絵本を作成したいと思っています。
自分自身を苦しめ、追い詰めるような集団に無理に居続けなくてもいいのです。そんな場所からは逃げてもいいんだよ、あなたの場所はきっとほかにあるよ、というメッセージをノゴローと共に伝えます。
ノゴロー
ノゴローは山口県柳井市発のANGEL COMPANYのオリジナルキャラクター。
ある日社長の粟屋さんのもとにやってきた捨て猫が、もとになっています。捨てられた猫だって、自分の居場所を見つけることができ、今度は日本中の保護猫の支援と山口県のPRに取り組んでいます。
そんなノゴローとともに、子どもとたちへのメッセージを届けます。
また、ANGEL COMPANYさんは『what's ネコ缶プロジェクト?』も行っています。ノゴロー商品を一人お買い上げ毎に1個にゃんこ保護活動をされてる愛護団体様にネコ缶をお届けする企画です。
プロジェクトの内容・展望
私たち梅光学院大学赤堀ゼミは当ページを作成しているクラウドファンディング班以外に絵本作成班とイベント企画班に分かれております。それぞれの班でのプロジェクト内容と展望について記載させていただきます。
【絵本作成班】
企画内容
今苦しんでいる子どもたちが共感でき、ラクに生きるヒントを得られるような絵本、周りの子どもや大人には苦しみを知るきっかけになるような絵本を作成していきたいです。作成した絵本は福岡県・山口県の小学校に配布したいと考えております。
絵本の完成は2月頭を目標にしており、20ページ程度の絵本を作成する予定です。
絵本の概要
対象年齢:11歳~12歳(小学校高学年)
あらすじ
ネコの学校に通い始めたノゴロー。でも、そこで様々な違和に出会います。「僕は、ここにいていいの?」、「僕はここにいなくちゃいけないの?」。ノゴローの学校生活はどうなってしまうのでしょう。
絵本を通して伝えたいこと
・今いる場所が世界のすべてじゃない。
・子どもの心の繊細さ
絵本配布について
○提供の対象:福岡県・山口県の小学校
全ての小学校に配布することができれば…という思いでプロジェクトに挑んでいますが、資金が目標に達することができなければ、以下のような方法で対象小学校を決定し、配布していきます。
○提供先の決定方法:得られた資金に応じて、各教育委員会・各小学校と相談の上、以下の順に配布校を選定していきます。
1.下関市の小学校(梅光学院が所在する市)
2. 北九州市の小学校(梅光学院に通う学生が最も多い市)
3. 山口県の小学校
4. 福岡県の小学校
5. 山口県の図書館(予想以上に資金が集まった場合)
○提供先を合理的に選定できる理由
(ネットワーク、情報の吸上げの仕組みの有無など)
梅光学院大学子ども学部は、地元小学校、山口県教育委員会・北九州市教育委員会と日常的に情報共有を行い、教員養成を行っています。そのため、絵本配布にあたっても、教育委員会・各小学校と連携しながら配布先を決めていくことができます。
【イベント企画班】
企画内容
サードプラネットの店舗、山口県・福岡県の小学校、フリースクール、に大学生が訪問し、絵本の読み聞かせや絵本を用いて大学生と子どもたち、子どもたち同士の交流を深める体験型のワークショップを開催します。
体験型ワークショップ
・子どもたち自身が制作中の絵本の一ページを自分でセリフを考え、
色を塗り完成させ世界で一つだけのMy 絵本を作る。
・体を使って絵本に登場するキャラクターになりきる等、
絵本の内容を演じて表現したり本のメッセージを理解したりする。
・大学生とお話し会を通して大学生や同年代の子どもたちと雑談をして
交流を深める。
期間:11~12月 計10回程度
場所:サードプラネットの店舗、山口県・福岡県のフリースクールや
小学校、図書館
企画設定の理由
学校に行くことができずモヤモヤした気持ちを抱えている子どもたち、また、学校に行くことができていても日頃の生活でモヤモヤした気持ちを抱えている子どもたちに対して、私たちが制作している絵本のメッセージ“学校だけがすべてじゃないよ”ということを絵本を読むだけでなく、絵本を作ったり、絵本の世界を演じたりしながら自分を表現する活動を通して理解し、抱えているモヤモヤを少しでも吐き出す場所を作っていきます。
また、大学生や同年代の子どもたちと関わりながら、「自分と同じ悩みを抱えている人がいる」「理解してくれる人がいる」という新しい気づきに触れ、孤独感や劣等感を少しでも取り除き、自己肯定感を高めることで次の一歩を踏み出すきっかけづくりを行いたいです。
資金使途の使用内訳
皆さまからご支援いただいた資金は、以下の費用の一部として大切に使わせていただきます。
概算内訳
●絵本制作に関わる費用:80万円程度
山口県・福岡県のすべての小学校(約1000校)に配布したいと考えていますが、支援金額によって配布校数は変化します。
また、ハードカバーの絵本を作成したいと考えていますが、
これも支援金額によって変化します。
●絵本・返礼品の郵送費用:40万円程度
●その他:諸経費・READYFOR手数料
<支援総額分だけ実施する積み上げ型>
■目標金額:140万円
■目標金額の使途および実施する内容:山口県・福岡県の小学校(約1000校)に対して、制作した絵本を1冊ずつ配布を行います。支援金は絵本の製作費と郵送費用に充てさせていただきます。
※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、
実行内容の規模を決定します。例えば、期日までに目標金額の50%が
集まった場合には、簡易製本の絵本を下関市と北九州市の小学校に配布するなど、絵本の印刷製本の質を落としたり、配布できる小学校数を減らすことで調整となります。
リターン
大学生とのオンラインでのお話会について
①<小中学生限定>こっそり聞いてほしい「私の学校生活」
学校の話を誰かに言いたいけれど、家族や友達には言いづらい…でも、そんな話も普段関りがない人には言える。なんてことはありませんか?そんなお話を大学生と一緒にオンラインで行います。
②<小中学生限定>教えてほしい「大学ってどんなとこ?」
大学ってどういうところなんだろう?行ってみないとわからないことが多いと思います。子どもたちが持つ疑問を私たち大学生がお答えします。
③<保護者限定>「あのとき、なんて言ってほしかった?」
子育てをしていると、「今、あの子になんて声を掛けたらよかったんだろう…?」という場面によく遭遇するのではないでしょうか?つい先日まで子どもであった私たち、でも大人としてその気持ちを言語化できるようになった私たち、大学で子どものことを学び教員や保育士を目指している私たち。そんな私たちが、保護者の方々の子どもとの関わりについて、オンラインでお話を行います。
④<一般>「はじめてクラウドファンディングに取り組んでわかったこと」「クラウドファンディングは聞いたことはあるけどよくわからない」「やってみたいけどよくわからないから手が出せない…」という方は多くいると思います。そんな声に、私たちが今回のクラウドファンディングの経験を生かしてお話します。
※リターン送付は2022年3月を予定しておりますが、進捗によっては2月に送付する可能性もあります。
是非、ご支援よろしくお願いいたします!
プロジェクトページ
→ https://readyfor.jp/projects/74657
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