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前田苺日子さん
台所は“人生の土台”をつくる場所
~食から「生きる」を学べる社会へ~
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人生の土台をつくる「台所育児」を伝える右端の人
生きるってどんなことだろう?
二人の娘の子育ての中で、
私も、長女も次女もみんな違う思いで生きづらさを感じていた。
学校に行きたいのに、病気が原因で行けない長女。
勉強は嫌い、集団行動に意味を見出せないことから
友達は好きだけど学校に行くのは嫌だった次女。
学校っていったいなんだろう?
生きるってどういうこと?
と考えていた。
ふっと思った。
二人とも大事に育ててきたけど
もし私が今いなくなったら
この子たちって(特に長女)どうなるのだろう?って。
学校に行って勉強するのが大切なのではなく、
自分らしく生きる方法をちゃんと身につけて
生きていけるようになることが大事。
そこに行きついた。
VISION
台所は“人生の土台”をつくる場所
~食から「生きる」を学べる社会へ~
こそだての真っ最中、学校に行けない長女と、学校に行かない次女。
当時住んでいた地域は、それが認められない雰囲気があった。
自然の中で子どもを育てたいと思って移り住んだのに、
自然はいっぱいだけど、私も子どもも生きづらかった。
当時から、「食」への思いが強く、
3歳のころから包丁を持つことを教えて、台所育児を実践。
今思うと、アレルギーもあって食べれないものだらけの中でも
食べることは生きることだから、
食べる力を養ったら、
生きる力も養われる
と実感していたのだと思う。
さらに…台所は刃物もあり、火も使う。
間違ったらとても危険な場所だけど、
ちゃんと考えて使ったら、
台所とは「人生の土台を作る場所」として最高の場所
だと思った。
中医学を学び、オーガニックレストランや助産院、
老人介護施設で働く中、
『食』がいかに大切であるかを痛感した。
『生きる』を整える場所での経験は、
『生きる力』を養っていく場所になるのだと改めて感じた。
大事なことは、学校に行くことだけではない。
病気を持っていることは不幸でもない。
自分で生きる力を身につけて自分の人生を歩むこと。
便利や効率化で「食」がないがしろにされる世の中だけど、
食から「生きる」を学べる社会にしていきたい。
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子どもの生きるチカラを育む
MISSION
中医薬膳学をベースにした、
個を育て、生きる力を育む“台所育児”を
通してママと子どもが一緒に育つ。
子育ての途中で出会った中医学。
その中の薬膳学では、
個々の体質を知って自分にあった食べ方を実践する。
生まれたときに少し身体の弱い子、元気いっぱいの子、
感情のコントロールがしづらい子など、
いろんな体質の子がいる中で
体質に合わせた食を提案し実践し、心と身体を整える。
何をもって自分が健康であるかを考え、
健康のその先を考え(健康であることをゴールとしない)
自分の心と身体に向きあってほしいと願う。
また、台所は「木火土金水」が揃う場所で、
包丁や火など危険なものもたくさんあるが、
食材・道具を通して、
自分の「生きる」に直結したご飯を作り、五感を養う。
五感が養われると必然と、
「自分で考え、自分で選択して、自分で行動する。」
そんな生きる力も養われていく台所でママと子どもがともに育つ。
私は中医薬膳をベースにした、
個を育て生きる力を育む“台所育児”を
こそだて中のママと子どもに伝えていく。
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子どもの体質に合わせた食を提案
子どもの心と身体を整える
ACTION
先人の智慧から学ぶ
「生きる力を育てる」台所育児を伝える。
私が学ぶ中国の伝統医学、その中に「薬膳学」がある。
2000年も前に確立されたその学問の中には
「人としてどう生きるか」を伝えることが多く、
今でも伝えられている。
人間の体と人間が暮らす土地は一体で、
切っても切れない関係にあるという『身土不二』。
中医学の根底にある考え方で、これは生きることに直結すると考える。
台所とは、人生の土台を作るところであり、
生きる力を養う場所であると考える。
その台所でで中医学の考え方をベースとして
令和の台所育児を伝えたい。
五つの力を養う台所育児
食を通して「五臓(肝、心、脾、肺、腎)」を整えます。
食を通して「自然の力(木、火、土、金、水)」を使いこなします。
食を通して「五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)」を養います。
食を通して「感情(怒・喜・思・憂・恐)をコントロールする力を身につけます。
そして、台所から食について学ぶことで、
自分らしい生き方(仁、義、礼、智、信)」を育くみます。
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こそだてに生かしてきたからこそ気づいた
五つの力を養う台所育児
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心と身体が満たされていく
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学校に行けない子、勉強が苦手な子
それだけで、周りからの目が変わっていった。
子どもに必要な教育は「生きるチカラ」なはず。
そのチカラを身に付けるのは
塾や習い事などアウトソーシングせずとも
最も身近なところにあった。
それが台所。
「台所とは、人生の土台を作る場所」
ママと子どもが一緒に育つ台所育児を伝え、
社会の土台を作りなおす人。
こそだて師の仲間たちは
台所は“人生の土台”をつくる場所 ~食から「生きる」を学べる社会を目指し、中医薬膳学をベースにした、個を育て、生きる力を育む“台所育児”を通してママと子どもが一緒に育つことを伝える 前田苺日子さんを応援します!
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