見出し画像

はじめてのnote | 国産ウルシを使った草木染め「漆染め」を始めたきっかけ

国産漆の現状

日本文化を支える「漆」。国産漆と輸入漆の割合を知っていますか?
おおよそ6%が国産漆、94%が輸入漆になります。少ないですね。
国産漆の約8割を岩手県二戸市(県北)で生産しています。

Googleマップ 岩手県


ウルシの木は15~20年程度で成木になります。
2024年に植樹すれば、2039年に成木になります。
継続的に植樹をしなければ、将来漆がとれなくなります。

ウルシの成木から、一字に傷をつけて樹液を採取する、これを「漆掻き」といいます。
1本の木から200g、牛乳瓶1本程度。
年間に必要とする漆の量は2.2㌧。現状1.65㌧(2023年)。

岩手県 ウルシ林

漆の量が少なければ、国宝や重要文化財の修復できません。
修復待ちの文化財が可哀そうです。
誰かが現状打破する必要があります。

国産漆を盛り上げる取り組み

日本の漆生産を向上させるにはどうすればよいのか。
「ウルシの木をいっぱい植えて、漆を掻く」
「漆掻き職人を育てる」
「みんなに漆のことを知ってもらう、」  etc…
様々な取り組みがなされていますが、私は「漆染め」でした。

漆染めとは…

「漆染め」とは草木染めの一種です。
使う染料が「ウルシの木材」です。
ウルシは、知っている人も多いと思いますが、
アレルゲン(ウルシオール)が含まれ、取り扱い注意です。
「漆染め」の素晴らしいところは、
山に放置されていたり、有効活用されていない
未活用木材を利用している点です。
この未活用木材を、便利アイテム、魅力的なアイテムに変える
その取り組みが「漆染め」になります。

漆染め(シルク生地)

to be continued




いいなと思ったら応援しよう!