
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その17 大変なことが!!
※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。
大変だ!大事なことに気づいた!!
俺はニーチェの言う「超人」ならぬ
「超(・ω・っ)З(アザラシ)」
なのだが血のつながった実の兄がいる。
超アザラシの兄貴...

超兄貴になってしまうではないか!!
そこで新しいネーミングを考える。
スーパー☆アザラシ

気に入ってるけどタレントさんっぽいのでボツ。
超超アザラシ
ひねりがないのでボツ。
ハイパーアザラシ・クリエイター

元嫁が薬物で逮捕されそうだからボツ。
それと(・ω・っ)Зというよりはリスとか小動物だ。
うーん諦めて俺は超アザラシのままにする。
兄貴は二人いるのでアドンとサムソンに改名しておこう。

これだとありきたりだからビリー・へリントン兄貴と木吉カズヤ兄貴にしておこう。

動画サイトで人気者になりそうなネーミングに兄貴たちも喜ぶこと…んなわけない。

いま、スマホにヒレでタップ入力して文章を書く俺はその兄貴に凝視されている。

甥っ子と姪っ子も勝手に覗き込んでる。
気まずい。
そうだ!お年玉だ!!
1月30日の時点でいまさら感が否めないものの、甥っ子と姪っ子にお年玉を渡して兄貴一家の気をそらすことにした。
…のはずだった
現金がない!
元々ビンボーな上にPayPayやクレジットカードなどのキャッシュレス決済を使っているので現金は必要最低限のみだったのを忘れていた。
甥っ子、姪っ子の電話番号からペイペイ残高を送付してお茶を濁そうとしたが兄貴たちがスマホの数字を送るのはどうかと思うなどと難癖(なんくせ)つけてきた。

親からすれば電子決済では子供が何に使ったのか把握しずらいので不安と心配でならないのだろう。
兄貴たちから現金で渡しなさいと強く言われたが手元にない!と正直に訴え後日、現金を持参することにした。

こうして超兄貴の件はごまかせたのだが現金がないと分かった瞬間に恥ずかしさで顔が真っ赤になり、穴があったら入りたい思いだった。
おわりに

こうしてペイペイ残高で今日も発泡酒と焼き鳥を買って自宅で宅飲みするのだった。
あっ!(・ω・っ)Зが酒飲んでも大丈夫なのかな?

もう飲んでしまってから気付いても手遅れだとは思うもののウコンを飲んで宅飲みを〆て(しめて)寝るのだった。
つづく。