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【活動報告】秋をさがそう!森もりキャンプを実施しました。

こんにちは✨
三連休最終日。初日のみ雨でしたが、中日と最終日はステキな秋晴れになりましたね!みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?

さて、そんな三連休初日!
大雨の予報がでていましたが、子どもたちのパワーにより小雨に予報が変わり、寒すぎず暑すぎないちょうどよい気温の中、川崎市王禅寺四ツ田緑地にて秋をさがそう!森もりキャンプを実施いたしました。

参加者は直前のキャンセルもありましたが10名。最年少は4歳児!最年長は9歳でした。10名中9名がリピーターさんで、Koshine!のルールや雰囲気を知った子どもたちが集まっていたこともあり雨天ではありましたが実施することに決めました。

移動中は楽しそうにカードゲームやお話タイム!少し緊張していた子も、あっという間におしゃべりが止まらないくらい打ち解け、誰かがクイズを出すと、離れた席の子達まで参加してくるような、みんなで楽しむ雰囲気を感じられました。
前に参加したことがあるメンバーは「今日は池はある?ザリガニがいるかな?」「火起こししなくちゃ」「虫はいるの?」とやりたいことのイメージを膨らませている子もいました。

四ツ田緑地の入り口にいざ到着すると、子どもたちが思っていたよりも森だったようで(笑)
「わ~なんか怖いかも。」「蛇とかでるの?」とさっきまでの表情が一変。
何もない森に不安を感じ始めました。
あれれ、そんな怖いところではないのだけれど?きっと広場に着けば大丈夫だろう。と思いながら活動拠点になる広場まで歩いて移動しました。

広場にでると子どもたちは「ここで遊ぶの?」「貸し切り!」と何もない野原に駆け出しました。ほら、大丈夫!少し薄暗い入口が怖かっただけのようでした。
現地で準備してくれていたスタッフと現地集合の仲間も合流し、全員が集まりました。
が、走りまわり大興奮し、なかなか全員は集まりませんでした(笑)

子どもたちにはキャンプの中で呼ばれたい名前を決めてもらっています。
今日は10名中9名は参加したことのある子どもたちでしたが、参加するたびに名前を変えたいという子も居ます。
それもOK!


今日も愉快な名前がたくさん。自己紹介の代わりにみんなのお名前と呼んでほしい名前をわたしが呼んで紹介をしました。

そして今日は雨が強くなる前に解散ができるよう活動時間1時間短くした関係で、すぐに遊びにいけるよう、実は移動の途中でKoshine!のお約束を確認してから来ていました。
約束も確認し、仲間の名前もわかったところで、子どもたちはやりたいことをしに冒険にでかけました。
ある幼児さんはおなかがすいたようでご飯を食べたい!と言いましたが、受容しながら相談に乗りました。周りのみんなが遊びはじめ、みんながご飯の時に自分はないのか・・・と思ったようで先に遊びに行くことにしました(笑)キャンプは朝が早いのでお腹がすきますね!

池の生き物探しチーム

さぁ、今日はどんな遊びが展開されるでしょうか!
まずは池チーム!この二人は先月も生き物探しに夢中でした。
移動中にわたしに「初めてキャンプに来たとき、ザリガニめっちゃとったよね!」「カエルの鳴き声がしてさ~!」とそんな話で盛り上がったがきっかけか、何がいるか私もあまりしらない池にスタッフと一緒に探検へ行きました。
池は広く、雨で増水しているため、中には入れません。
始めは子どもが大好き!石投げで、だれがどこまで飛ばせるか、自分の最高距離はどこまでか、スタッフに見ててみてて!と言いながら各々が楽しみました。

その後、は生き物がいるかもしれない!と池の周りから網を入れてはすくってを繰り返していました。
水も濁っていて何がいるかよく見えません。しかし、子どもたちは飽きずに何度もそれを続けていました。

いや、絶対に何かいるはず!すくった網をじっと見つける顔はハンター!

何度も繰り返していると、あるとき「あ、エビだ!!!」と生き物が一つ見つかりました!
お昼にわたしのもとへ帰ってきた二人は顔に泥が付いています(笑)「みて~!捕れたよ!」とエビ?(子どもは白エビを言っていました。)とアメンボが入っていました!

どこにいる?あ、ここ!ここ!と泥まみれの二人(笑)

大きな魚でなくても、何度もその過程をトライアンドエラーを繰り返すことが二人にとってとても楽しかったようで、ケースを見ながらニコニコする二人は達成感に満ちていました。

火起こしチーム


ほとんどのメンバーが虫や生き物を捕まえに行く中、「火をつけたい!」と男の子が1人残りました。
そこに何やるの~?と興味を持って姉妹が集まってきます。
施設に方に焚き火台を借りて薪をもらい、いざ火おこし!
前に火起こしはやったことがある子でしたが、もう半年前。
細い薪をつくるバトニングをやったことがあるか聞かれると、「やったことはある。」と少し不安もあるようだったので、スタッフがおさらいクイズをして、安全ややり方を確認してからやってみることにしました。

どの薪が割りやすいのか、どこにナイフを置くのか思い出しながらまずはやってみます。

時々わたしに確認をしますが、「どう思う?」と質問で返します。(笑)
ちょっと面倒くさい関わりかと思いますが、なぜかという、自分の中で考えて答えを持ってほしいからです。
自分でこうだ!と決めてやってみたけど違った時、また自分で考えて違うアプローチをするというサイクルができるよう、できるだけスタッフにも答えをすぐに教えるのではなく自分で考える過程を大事にするよう関わってもらっています。

Aくんも、何度か割るとコツをつかんできたようで、「もっと細く割れるかも」「これとかいいかな。」とブツブツと喋りながら熱中していました!

さあ、細薪が作れたところで、次はマッチのチャレンジ。
小雨降る中の火おこしはとっても難しいです!
擦りなれないマッチをする練習をして、少しずつ上手に付けられるようになったら、次は新聞紙に付ける練習です。
火が付いたマッチを近づけて少し待つ。これがなかなか緊張する場面。
ずっと持っているとやけどをするので新聞紙の上にそっと置くか、火がうつってから離すのですがなかなかうまくできません。
その様子を見て、やりた~い!と幼児2人が集まってきました。
順番にマッチを擦ってみます。新聞紙に火はつきますが、薪に上手く移すことが出来ずなかなか火は起きません。

どう?ついている?とみんなでマッチの火を眺めます。もちろん小雨により新聞はしけっている!!(笑)

1人2人と仲間が減り、Aくん1人が焚き火台に残りました。

周りの子どもたちがお昼を食べようと戻ってきます。
わたしがAくんに「ご飯にする人もいるけど、Aくんどうする?」と聞くと、「まだやる。」と最後まで火が付くまでやりたいと、Aくんは真剣な表情!
よしやろう!スタッフが1人近くで見守りながらAくんのチャレンジは続きました。何度も何度も火をつけては薪をくべ、約40分後!
「たごたご!ついた!」と嬉しそうな声が聞こえました!
見に行くと立派に火がついています👏

自分で起こした火はなんだか特別!じ~っと、ぼ~っと見つめます。


すごいじゃん!
お弁当を食べていた仲間からも「すごーい!」と声が聞こえます!Aくんは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうな笑顔を浮かべ、達成感に満ちた表情を浮かべていました。
最後までやり抜くことや、諦めずやり続けたことで得られる達成感や自分はできる!という自己効力感は子どもたちにとってはとても大切であると感じています。
今回、大人は最低限しか手を出さず、彼らのチャレンジを見届けました。
きっと少しでも心の動きがあったのではないかと思います。
Aくんは火がついてからもしばらく火の側を離れませんでした。

原っぱの生き物探しチーム

さて、お次は生き物さがしチーム
先に現地入りしていたスタッフから生き物を見た!と言われると大興奮!
網を持って探検へ出かけて行きました。

茂みの近くを歩くとぴょんぴょん跳ねるバッタたち!
あちこちで網をたたきつける音が聞こえます。
「捕れた!!!」
初めて参加した女の子の網の中にはショウリョウバッタが1匹。
さあ、捕まったけれどどうするかな?とみていると、躊躇することなく片手で網からさっと取り出します(笑)

あら、逞しい!初めて参加したとは思えない姿で驚きました。その後もどんどん捕まえて、片手にバッタを集めて行きました(笑)(その後きちんとカゴに入れました。)

今回3名が幼児さんでしたが、幼児メンバーも小学生に負けじと茂みをのぞいたりかけ分けたりしてバッタやその他の虫を探していていました。

なにがいた~?と生き物を通して自然とつながります。

何度も参加している幼児の男の子は先月から虫に夢中。
火起こしにも顔をだしましたが、その後も誰かが捕まえると、「ここに入れて~!」とカゴも持って走りまわっていました。
今回は一つのカゴに捕まえた生き物を集めました。
それぞれ捕ったものが混ざってしまいますが、ケンカは起きず、個々で生き物を探しますが、みんなでカゴを共有ができる、子どもたちの優しさを感じました。

原っぱの生き物探しの最中、あっちに行ってみたい!と、数人の子どもが山の上を見つけます。
山の上に登ると、雨粒がついてキレイに見える蜘蛛の巣を発見!
雨が降った日にしかであえないキレイさで、子どもも大人も感動してしまいました。
その蜘蛛の巣をちょっと違った角度で楽しんでいたのが最年少4歳の男の子。
落ち葉をその蜘蛛の巣めがけてえい!!投げると蜘蛛の巣にくっつきます。

落ち葉版の的当てゲーム?のような遊びが始まり、1年生の女の子が一緒になって楽しみました。
もともと糸が強いのか、雨で強くなっているのか?その場にいたスタッフは不思議さを感じたようですが、子どもたちの発想は原理や理論は関係なく、やってみたら面白かった!やってみよう!という一瞬のひらめきと好奇心によって展開されていくのだと改めて感じました。
いやあ、4歳児!恐るべし!

右側に宙に浮いている葉っぱみえますか?蜘蛛の巣についた葉っぱです!

まったりチーム


雨が降っている外で誰もが楽しく遊べるとは限りません。
今回も最年長の女の子は足元がアスファルトでないことに「ぐちゃぐちゃなの嫌なんだよね💦」と私に話していました。
みんなが遊びに行く中、なかなかやりたいことを見つけられずわたしについて回ります。
火起こしに誘ってみますがそれは気分ではないよう。
すると、「椅子に座りたい!」というので、備品があることを伝え設営のお手伝いをお願いしてみました。

いくつか立ててみるとそこに別の子が引き寄せられ、2人で設営をします。

自分たちが座る椅子ができると少し座ってまったりしますが、今度は蚊が飛んでくる!いやだ!と始まります。
「じーっとしていたら蚊もよってくると~」と焚火を見守りながら話していると、1年生の女の子がそこへ来て折り紙を始めました。
結局じーっとするんかい!と思いながらも見ていると、一緒に折ったり教えてあげたりする姿も。

折り紙タイムが始まりました。蚊が寄ってくるので全身に虫よけ中。

この二人、もともと繋がりがある二人でしたが、キャンプで一緒に遊ぶことはなかったのでなんだか珍しい感じ。
ある程度折り紙をして、悩んでいましたが、火が付くとマシュマロを焼きたい!という気持ちになり、火遊びに参加。午後は池へ探検に行きました。

せっかく外に出たのに、何もしないなんてもったいない!と思われてしまうかもしれませんが、今回彼女は仲の良いお友だちがお休みで少し寂しかったことも原因かもしれませんし、雨で足元が不安定であることが気になっていたこともありました。

毎日子どもたちも忙しい日々を送っています。たまには自然の中でのんびり自分のやりたい、好きだとおもうことをやるのもいのかもなとわたしは思っています。
そしてすぐに遊べなくても周りの姿を見て、やってみてもいいかも?と興味が湧いてきたタイミングに挑戦することも、Koshine!らしくて良いと思っています。
「せっかくだから」「どうせなら」という固定概念を取っ払って子どもの気持ちに寄り添える大人、スタッフでありたいなと改めて気づかされました。

さあ、午前も盛りだくさんにあそんだお昼ご飯の後はしばらく全員が焚き火周りに集まりました。
ゆっくりする子、あったかい飲み物を飲む子、持ってきたおやつを堪能する子、マシュマロをする子など、それぞれがやりたいことを好きに過ごす時間。
各々やっていることが違うのに、同じ場を15名が集まって共有している雰囲気ってなんだか温かくてアットホームな感じが素敵だなと感じていました。
わたしがKoshine!で目指す” 居場所 ”が何となく少しずつ、子どもたちによって作られているように感じます。ありがとう!

焚き火でできたポップコーンに群がる食いしん坊組(笑)

午後は午前池で遊んでいた二人を見て、行ってみたい気持ちが生まれたメンバーを連れて生き物探しチームと、焚火もっとやりたいなチームに分かれました。
午前の活動を引き続き取り組む子は、きっともっとこうしたいああしたい、あれも探したいとどんどん発想が展開され、遊びが広がります。
池チームは遠い生き物を捕まえるため、木の枝に紐をつけて釣り竿づくりが流行り、どの子もえい!と池に紐を垂らす遊びをしていました。
上に上がると鯉が泳いでいる姿がかすかに見え、木の枝の釣り竿で鯉を釣ろう!というなかなかビックな獲物を目標に釣り遊びが広がりました。
また、新たな仲間が加わることで新しい遊びへと広がってくることもあるのです。
それぞれが自分の興味のあるものへ関わっていました。

俯瞰してみる子どもの姿から学ぶこと

そして、今回はスタッフ数が多かったこともあり、全体の子どもの様子をゆっくりみることができて、わたしにとっても気づきがいっぱいのキャンプになりました。
Koshine!のキャンプは異年齢なので、どの活動でも年齢は関係なく、好きなものを通してつながりリスペクトできる関係ができあがったり、友達同士ではなくても年下の子へ優しく教えてあげる姿がよく見られます。

今回は4歳の最年少さんを中心に新しい繋がりや表情をみせてくれました。

姉妹で参加してくれているHちゃんは午前はなかなか遊び始められず、ゆったりくつろぎ組に。焚火に興味を持ち、午後からはマシュマロやポップコーンなど食べ物に興味が出ていました。
火になれているわけではないですが、先月も焚火の経験があり、お友だちに教えてもらってやっていたことを自ら4歳児に教えてあげます。
教えてはあげますが、見守るだけ。手は出しません。
そっと後ろに立って、なにか言いたそうに口は開きますがぐっとこらえます。
そして、薪を焚き火台に入れられたとき、Hちゃんは小さな声で「出来た~!」と喜びます!
自分が教えてもらったことを、誰かに教えてあげるという体験(アウトプット)も子どもたちが主体的に遊ぶにはとても大切なことだと思っています。

「そーっとそこにおいていいよ。」絶対に手はださないで見守ります。

そしてこちらは池男子たち。戻ってくるとなんとも大きなトノサマバッタを持っている4歳さんに遭遇!
「どこで捕ったの?」「すごいね!見せて!」「カゴに入れたら?」
と大興奮(笑)
生き物がすき!ということでつながった3人。
年下でもすごいことはちゃんとリスペクトできる二人!
優しくて暖かい関わりが見られました。

貸して!と見せてあげる姿。なんだかいいですね。

さあ、まだまだ書きたいことはありますが、長編になるますので今日はこの辺で。
まずは雨が降る中前日まで判断に悩んでいたのにも関わらず、「キャンプに行きたい!」と決めて参加をしてくれた10人の子どもたち。本当にありがとう!みんなが来てくれたからキャンプができました。
そして警報級の大雨が降る予報が出ている中、わたしを信じてお子様を送り出してくださった保護者の皆様には感謝しきれません。本当にありがとうございました。
最後に、雨の中全力で子どもの為を思って一緒に遊んでくれり、設営をしてくれた4名のスタッフにも感謝申し上げます。ありがとう!

繰り返しキャンプに参加していただくことで、子どもたちは以前の活動を思い出し、繰り返し、発展させ、もっとこうしてみたい!こうしたい!これをしたい!という気持ちが生まれます。
また、今回の焚火をしていたAくんのように自分がやりたいと決めたものを最後までやりぬくことによって、自分自身への自信がつくこともあります。

自由にあそびということの可能性が今回もたくさん発見がありました。
雨でもお外で遊べるんだ!と少しでも子どもたちが気づいてくれるといいな~と思います!

さて、次回は12月冬の宿泊会です!
応募についてはそろそろ公開いたしますのでお待ちくださいね。
また次のキャンプであいましょう!まったね~!

Koshine!たごたご


 





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