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【活動報告】お山でキャンプを実施しました。

こんにちは✨
昨日の北風はどこへ?今日は風も南風で週末にかけて春の日差しがやってきそうな気候ですね。

さて、三連休最終日は、川崎市黒川青少年野外活動センターに隣接しております電車山にて、Koshine!2025年初のデイキャンプ「お山でキャンプ」を実施しました。
今回は半数が初参加の子どもたちで、わたしもドキドキ!
最年少が5歳、最年長が9歳の13名の子どもたちと4名のスタッフで出かけました。

行きの電車で話をしながら回ると、「今日はマッチある?俺、得意なんだよね。」「生き物いるかな?」とリピーターメンバーが今までのキャンプで経験したことを思い出して、やりたいことをすでに考え中(笑)
そして、嬉しかったのは、「呼ばれたい名前なににしようかな~!」と自ら自分の名前を考えはじめていたこと!
今ままでのBlogでも何度か呼ばれたい名前へのこだわりを伝えておりますが、子どもたち自身がそれを楽しみにして考えてくれていることが、なんだかとても嬉しかったです☺

2回の乗り換えを無事に終え、やっとこさ黒川駅に来た頃には子どもたちのわくわくボルテージは頂点へ(笑)
「おなかすいた~」という声まで聞こえてきます。

電車山までは駅からすぐですが、なだらかな坂道を登らなくてはなりません。子どもたちは遊びに行くまえからなんだかヘロヘロになっていました。(笑)きっと慣れない電車移動で疲れたのでしょう。
しかし、電車山に入ると、長い枝や竹がゴロゴロと落ちているではありませんか!!!!
「たごたごみて~!」とこんなに長い枝を持って登ってきました。(笑)

どうやって遊ぶ?一人がひろうと皆拾う💦

遊びに行く前に・・

もう遊びに行きたくてうずうずする子どもたちを何とか集めてみんなの名前を確認します。
今回も個性豊か(笑)スタッフが覚えるのに一苦労でした💦

あわせてKoshine!が初めての子たちに向けてお約束を説明します。
①始めたことは責任を持とう(ようは片付けまできちんとやろうね。)
②人・物・自然を大切にしよう。(友達、大人・借りたもの・自然や生き物についての話をしました。)

お約束も真剣に聞いている子と遊びに行きたくてうずうずする子、それぞれでしたが、今回はこれが後から一度大きな問題となります。(笑)


ものづくりと火起こしチーム

さて、何して遊ぶ?の相談の後、5人の子どもたちが火起こしとクラフトを選びました。
まずは火おこし。
火おこしは、最近続けて参加をしてくれている男の子がいつも通り火おこしに参加。そこへ最年長の男の子が探検から合流し二人で火おこしが始まりました。

まずはいつも通り火おこしがしやすいように細薪づくり。
経験者のAくんは使い方はわかる!と自分でどんどんチャレンジをします。
始めてのSくんはまずはスタッフから使い方を教えてもらってチャレンジ!
すぱっと割れた後の表情、なんとも言えませんね(笑)

表情は真剣!

もっと細くするんだよというスタッフの声に「もっと?!」と言いながら、もくもくと細薪づくりに挑戦していました。Aくんは、11月のキャンプで火おこしの魅力に引き込まれ、今や毎回火おこしをチョイス。今回ももくもくと、めきめきと細薪づくりや割やすい薪選びをしながら技術を伸ばしています。

下の木がなんと不安定!これもやりながら気づきです。

マッチを使った火おこしも二人でチカラを合わせて無事に火をつけることが出来たようです。

クラフトチーム

女の子2人と男の子が1人クラフトチームに来ました。
Mくんは初参加の男の子で、朝、わたしと隣を歩く際に「今日は何するの?」と質問をくれました。
わたしが今日やることは自分で決めるんだよと伝えると、キラキラの笑顔で「え!!!何をやってもいいの?生き物探してもいいの?」と自由にやりたいことが選べると知ってとても嬉しそうにしていました。
何をして遊ぶかチームを分ける際も、いくつもやりたいことがあってなかなか選べず、まずは本物のノコギリに触れたい!という気持ちからクラフトを選びました。
女の子たちと一緒に小さな木を切ったり、落ちていた切り株を「切れないよ~」と言いながら切り続けるMくんはとっても嬉しそう!

その後、焚火で使いたい木が大きいともってくる子がいると、「僕がやってあげる!」と得意げにのこぎりを使って切ってあげる様子が見られました。

何をやっても良い、となると子どもはこんなにもやってみたいことで溢れるのだな、と彼の姿から子ども自身に選択権を持たせてあげることの大切さを再確認することが出来ました。

一方クラフト女子チームは、机も無い状態でなにやら工作中。

一応机なのかな?(笑)

これをこうしたい!というイメージを展開していくのは3回目の参加の女の子で、途中恐ろしく小さいパーツを切りたいと相談を受けました(笑)時に必要であればお手伝いはしますが、まずは自分でやってみてできるか、できないかを判断させます。こちらから積極的に手伝うことはせずに、「手伝って」と言われれば手を差し伸べます。手伝ってと言われたパーツ。なにになったかというと、行きに乗った世田谷線のまねきねこでした(笑)

今日の思い出を形にしてくれたようです。ステキ!そして、そのお友だちのIちゃんは同じようなかわいらしいネコの顔を描いたものを作成!Iちゃんは角を丸くしたい!と長い間やすり掛けをすることに熱中していました。「たごたご触ってみて!」と持ってきた角材はなんとなめらかな丸角に!!相当時間をかけて作ったのでしょう。納得のいく作品が出来上がっていました。

探検部隊

スタッフが率いる探検隊は、まずは電車山の場所がどんなところがあるかを見に探検へ出かけました。
電車山の作りが3段に分かれているので、子どもたちと分かりやすいように、一階・二階・三階という表現で呼びました。
一階は広い広場。木登りができそうな木や大量の落ち葉、そして竹がたくさん転がっていました。
長い竹を見つけたお友だち同士で参加した四人組は、その竹をみんながいる三階へえっさほいさと運び、皆に向かって秘密基地作る!と公言(笑)


しかもここで作ったら秘密基地じゃないんじゃない?と色んな人に突っ込まれると、「たしかに!」「場所を探そう!」とまたまた探検に出かけました。
「ここなんてどう?」と電車山内にあるトイレの建物を発見しますが、
中を開けてトイレだったので変更。ただ、そのトイレは施設の人が手作りで作ったんだよ、と伝えると、トイレの見た目を参考に、「あんな風に木で作りたいよね。」と話しながらなんとか場所だけ決まりました。

こっちがみんなが来なくていいかも!と場所だけ決まりました(笑)

さあ、ここからどんな展開になるかな?と私はわくわくして様子をみていたのですが、おなかがすいてしまった子どもたち。なんと焚火に火が付いたことを聞きつけると、秘密基地づくりは中断!建設作業が開始されるのは、帰る30分前となりました・・・💦

生き物探し隊

お次は探検隊から外れた二人。
どちらも三回目のリピーターのお二人です。
ここは一緒に遊ぶことはなかなかないのですが、今日はお友だちが参加していないこともあり、Yちゃんがスタッフと一緒にいたことをきっかけに繋がった二人でした。
生き物を探したい!という繋がりから、網とカゴだけ渡すと、仲良く二人で一階へ。しばらくして様子を見に行くと、がさがさ落ち葉を集めて何かをしています。
「みて!トラップを作ったの!」とYちゃん。

ここは扉をあけておくんだよ~!そしたらこう入ってね・・・

冬でなかなか姿を見せない生き物を、落ち葉に隠してトラップを仕掛け、自分からカゴに入れる作戦です。ん~面白い!(笑) お昼を食べてから様子を見に行く!とごはん中もトラップのことで頭がいっぱいのYちゃんでした。一緒に遊んでいたKくんはその場を一緒に楽しみながら、Kくんなりの楽しみを見つけて長い枝でどんぐり野球をして遊んでいて、同じ場で一緒に遊んではいるけれど、時々共通のイメージで遊んだり、時には自分で楽しいことを見つけて没頭したりと、常にだれかと一緒でなくてもよいということを二人の姿から学ぶことが出来たと、見守っていたスタッフから話がありました。

焚き火でおやつも一つ学び

やりたいことの一つとしてマシュマロを持ってきていた子が数人いました。
やるタイミングはいつでもOKなので、好きな時にやっていいことを伝えていました。
火おこし組が火をつけてくれたので、徐々に子どもたちが集まり、マシュマロを焼きたい!と始まりました。
串や割りばしを持ってきている子はさっそくマシュマロタイム!
初めてマシュマロを焚火で焼く子たちは、「熱い!」「目が痛い!」と慣れないことに四苦八苦していました(笑)

そこへマシュマロも串もないメンバーがやってきます。
いつもであれば誰かが持って来たマシュマロをシェアしているのことが多いのですが、初めて参加したメンバーは「自分たちだけで食べたい!」という気持ちが強く、シェアすることはありませんでした。
そんなときの為、もちろんマシュマロは準備してあります✨
が、串はありません。自分で作ります。
ちょうどよさそうな竹を一階まで探しにいって、順番にのこぎりで竹を切ります。

はやくはやく!次はわたし!と色んな声がかかります。

のこぎりの本数もあるので待つ時間があり、はやく食べたい子たちはそわそわ。なかなか切れない竹に「かた~い!」と言いながらも最後まであきらめずどの子もチャレンジをしました。

中でもNちゃんは12月のお泊りで、全員分の竹串を作ってくれました。なので作業はお手の物。のこぎりはサポートが必要でしたが、バトニングナイフで細くする作業と串の先を細くする作業は自分でできちゃいます。一緒に参加したお友だちへ教えるよう促すと、「わかった!」と自分なりの言葉でナイフの使い方を教えてあげていました。

まずはこうやって・・・と説明をしています。

さて、ここで事件です。
一生懸命自分の串を作っている間に、だれかに串を作ってもらってた子や持ってきていた子達が、なんとみんな用のマシュマロを爆食い!!!!
スタッフが管理をしながら「みんなで食べるよ。」「まだ食べていない子が〇人いるよ。」と伝えますが、残り数個に。
わたし自身も伝え方が悪かったな~確認すれば良かったか。新しいの買うか・・と悩んでいると
実は・・・と自分のマシュマロは後に取っておこうと、みんな用のマシュマロを食べてしまったと、開いていないマシュマロを持って正直に話してくれる子がいました。
そっかそっか、そうだよね。と気持ちに共感します。
ただ、他にも食べたかった子もいることを伝え、一緒に解決策を考えます。
すると、「じゃあ僕のをやつ後でみんなにあげるよ。」と自分たちから提案をしてくれました。
自分で正直に話してくれたこと、そして他者の気持ちを想像して寄り添い、提案をしてくれたこと、素直な子どもの行動に感謝でした。
午後に食べられなかった子がマシュマロを食べられたときの嬉しそうな表情と言ったら!!
焚き火で食べるマシュマロってどうしてこんなに美味しいのだろうね。

そしてもう一つ。どこかで誰かに作ってもらっていた串。
これもまた一つ気づきがありました。
割りばしでは柄が短いから危ない、と言ってスタッフが安全を配慮して代わりに竹で作ったそうです。
そのスタッフによると、作ってもらった竹串は、食べ終わった後、あちらこちらに捨てられていました。
しかし、自分で竹を選び、割って削って作った竹串は使い終わると、どの子も火にくべて燃やしていました。
自分で作ったからこそ、最後まで責任を持って管理することができていたのではないかと。
なるほど~と新しい気づきでした。本当にそうだったのかどうかは分かりませんが、なんだか興味深い子どもたちの行動でした。

自由と自分勝手の違い

さて、冒頭の約束の場面でお話をしましたが、今回はこのテーマについてとても考えるキャンプでした。
お昼ごはん前に信号を渡って先にある施設まで手洗いとトイレに行きました。徐々に私と関係性が出来てきている子どもたちは、自分はできる!という自信を持っていて、スタッフの声掛けに耳を傾けないことが増えてきます。
手洗いをした帰り道、道も覚えているので自分で帰れる!と思った三人は、私を追い越して走って帰っていきます。
走り出す前に注意喚起をすべきだったと思いながら、信号で待つよう伝えます。しかし、信号が青に変わると、ぱっと渡ろうと一歩出てしまいました。
思わずわたしは大きな声で止まるよう指示し、全員集まってから三人へどうしてみんなで移動しているのか、を説明しました。

午後、遊ぶ前に先ほどのマシュマロの串や周りの事を考えず食べてしまったり、使ったものがそのままになっているそういった状況を含めて、子どもたち皆に「自由と自分勝手」の違いについて説明をしました。
私の中で自由は、「やりたいことを自分が決定権を持ってできること、そしてそれを周りの人が応援したりいい気持ちで見守ることができること」
自分勝手は「自分本位な考えで、他者のことを考えない行動。人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせる事」だと思っています。
子どもたちに上手く伝わったかは分かりません。
伝わっていたらいいなとおもいます。

午後は引き続き遊びを楽しむ!

午後は午前の遊びを引き続き楽しんだり、スタッフが設置したハンモックをブランコに変えて遊んだりと、自然物で遊びを楽しんだり、作りだされたもので遊びを楽しんだりとそれぞれの時間を楽しみました。

もっと網をのばしなよ(笑)と言いたくなる1枚。
押したり座らせるのだって一度教えればあとは子どもたちがやります。

最年少の男の子は、午後は竹とつなぎ合わせてコースを作ります。
叩くと素敵な音がする!と気が付くと、竹にどんぐりを入れて音を確かめることから、どんどんどんぐりを入れていっぱいにする遊びへ変化していきます。

あといくつかな。と真剣な表情。まるで研究者?!

わたしも側で見守りながら、他の子どもたちと落ち葉プールを作って遊んでいましたが、かなり長い時間熱中して遊んでいました。いつの間にかどんぐりを拾う任務を任され、一緒にあそびますが、彼の遊び力は小学生顔負け!幼児期に五感を使って遊ぶというのはこういうことか!と大人が学ばされるほどに、どんぐりが転がる音を楽しみ、どんぐりの形の違いに気づき、木が違うということを知り、あとどれくらいと数を数えたり、これがいっぱいになったらどうなるのかと想像したりと・・・色んな知覚を使って自分なりの楽しいを見つけて追及する姿はまさにKoshine!でめざしたい自分らしい姿だな、と実感することが出来ました。

今回試しでハンモックを設置してみましたが、やはり既存のものはなかなか遊びが続きません。また、人が目的になると、その人であそびたい!と変わってしまい、これもまた遊びが発展したり熱中することができなくなるということを今回のキャンプでスタッフたちが気づかされたことでした。

まとめ

帰りは子どもたち全員でお山を周り、片付けと落とし物チェック。なくしたものがないか、使ったものがそのままになっていないかを確認しました。
「自分はやってないから」という声もありましたが、約束通り、遊んだからには責任があります。
使わせていただいた電車山にまた戻ってこれるようにきちんと自分達で片付けをして、帰路につきました。
帰りの電車では半数の子どもが爆睡zZzZ  全力で遊びつくした証拠だなと感じました。
今日初めて来た子たちがまた戻ってきてくれることを願って、そしてリピーターで来てくれた子達がまた、新たな気づきややりたいことを見つけて戻ってくれくれることを願っています♪
三連休の最終日に参加してくれて本当にありがとう✨

さて、長くなりましたが2025年一本目、無事に終えることが出来ました。
まずは三連休の最終日に大切なお子様を預けてくださった保護者のみなさまありがとうございました。少しでも自分の時間を過ごしてくださっていたら嬉しいです。
そして、このキャンプに参加したい!と来てくれた13人の子どもたち。みんながいてくれたのでキャンプができました。ありがとう!
そしてそして最後に力を貸してくれて、真剣に子どもと向き合ってくれた3人のスタッフ。本当にありがとう!また遊びに来てね!
最後にいつも快くKoshine!の活動を理解していただき、施設を貸してくださった川崎市黒川青少年野外活動センターの皆様、ありがとうございました。
また遊びに活かせてください。

今年も多くの人に支えられてスタートを切りました!
次回は3月、春の宿泊会です。
また応募の準備が整いましたらHPやInstagram、LINEで情報を解禁させていただきますのでお待ちください。

それでは、また次のキャンプで。
まったね~!

多胡(たごたご)







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