#21 伝える・伝わる
異文化理解・コミュニケーションというのは、色々面白いし難しい。
そして、そんな生易しいもんではない。
以前、平田オリザさんの「わかりあえないことから」を読んだ時、
そもそも“分かり合えない”という事を前提に考えるという視点が腑に落ちた。劇作家さんなので演劇を通した視点ではあるけれど、コミュニケーションの本質的なところ、私の見ている現場の世界と合致するところもあるなと思いながら読んだ。
私は、そろそろ人生の半分を日本、半分を海外で生きてきてる事になるんやけど、国を跨いで色んな価値観や考え方に触れ、戸惑いながら、それでもやっぱり、当たり前やけど、私のベースはやっぱり日本人だと感じることがある。これは恐らく一生変わらない。だって私は日本人やねんもーん!
が故に、未だにコミュニケーションの仕方がうまく行かないと感じる事が多くある。
特に、職場での上下関係や集団の中で何か物申したいと思う時、今でも空気を大事にするあまり自分が我慢していたり、逆に自分ファーストな物言いの同僚にチラッとイラついたり、伝え方が恐らく日本風(例え英語で話していても)で、その結果相手に伝えたい事が伝わらない、という事が起こる。
日本人同士・日本語でも相手に合わせたコミュニケーションがあるというのに、相手が外国人となると更に工夫を凝らさないとあかんな、とつくづく思う。
海外で暮らしていると、英語が話せるだけでは事足りない段階が訪れるな、とも感じる。喋れるだけでは、なんかあかんねん。
(そうじゃない人もいるかもしれないけど。。。)
真面目な私は振り回される、異文化コミュニケーションの世界。
面食らう事もある。何も言えない、って時もいっぱいある。
でもやっぱり、言う時は言わないと結局自分が損をする。大きい声の主張が通り不条理やなと思う事も多々あるが、同じ様に大きい声で返せない。なんかそこは、自分の道理に反している。
やっぱり私は日本人なんよ。
言いくるめられる、自己主張の世界。
そして話の途中で被せてくる。
幼稚園の時、人の話を聞きましょう、って習うやろうに・・・。
あれ、なんでなん?
ほんま、「私の話を聞いて下さい」て思う。
あの手この手でボールを投げてみるけど、思うものが返ってこない。
きっと、相手が汲み取ってくれる事を期待した言い回しで、物事を伝えようとしているんやと思う。だから私が何を言いたいのかが伝わらない。相手に汲み取ってもらおうという期待は捨てた方がいいと思いながらも、「とはいえ、”普通これくらい”は気付くのでは・・・」と、未だにどこかでそんな風に期待していると思う。
相手を批判しない形で、率直に物を言う。
言いにくい事を相手に伝える。
私が伝えたい事を、その相手に伝わるように伝える。
その為に、先ず自分が何を伝えたいのかという、メインポイントをしっかりと見極める。
苦手…
つまり、何が言いたいのか。極力ここをシンプルに。
「ぶっちゃけ今、めっちゃストレスフルなんです!」くらい単刀直入なくらいがいいのかもしれん。
そして自分はどうしたいのか。
特にこの部分、海外なら特に備えていなければいけないと感じる。
What do you want to do about it?
What would you like me to do about it?
と聞かれるのがオチ。
こちらの意見を相手が聞いても「なるほど、そうか。じゃあ、私がこうするね。」と相手が打開策を背負ってくれるわけも、アドバイスをくれるわけでもない。
相手に願っていても期待していても
現状は何も変わらない。
自分から伝えていかないと、何も伝わらない。
これなーーー、、、
私は留学生に全く同じ事を言ってるのに
自分が出来てないっていうね。。。
私の課題。
異文化コミュニケーション、というところではこちらも有名やと思います。
エリンさん、めちゃ分かるーーー!!!
お話生で聞いてみたーーーい!!!