採用する側

やっぱり体育会出身者が人気な理由

友人の企業経営者と食事をしていると、彼は自分の会社の大卒新入社員採用では、体育会やそれに準ずる活動をしてきた学生に応募して来て欲しいと、きっぱりと言った。優秀な敏腕経営者が、いささか古風で前時代的な考えをしているのはなぜだろうか。否定も同意もせず、私は息子の試合(大学アメリカンフットボール)を応援している時に考えてみた。
大学生活4年間の過ごし方は、スポーツに限らず、多彩に自由にいろいろあっていいと思う。しかし、そのほとんどどれもが、卒業後社会人になってからでも出来ること。他方、スポーツ、体育会活動は、学校の誇り、かけがえのない仲間との信頼、絆、連帯感など、すべてが「利害関係」のない、学生時代ならではの純粋で混ざりっけのない情熱で貫くもの。多様な選択肢、さまざまな価値観がある今、敢えて精神的にも肉体的にも厳しい規律が求められ、自己犠牲を伴う運動部を選んだ若者が、とても頼もしく輝いて見えるのだろう。中でも、ラグビー部がその象徴なのかもしれない。かく言う私は、下北沢の居酒屋で、アルバイトに明け暮れた大学時代でした。


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