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慣らし保育をラピュタに例えたら #52

どうも、育休ゲロッパのコッシーです。

今日は0歳11ヶ月の息子が島の保育園に通うための”慣らし保育”について書きます。慣らし保育、まるで感情のジェットコースターでした。その様子を大好きなラピュタに喩えながらお伝えしてみます!


慣らし保育とは

保育園に子供を預けた経験のある方はご存知かと思いますが、「聞いたことがあるけど、なんだっけ?」という人のために言うと、子どもが保育園の環境に慣れるために短い時間から預けるということです。

例えば、
1日目 1時間
2日目 2時間
3日目 2時間+昼食
4日目 2時間+昼食+お昼寝
5日目 2時間+昼食お昼寝+おやつまで

こんな感じで慣らしていきますが、この通りに行くかは”人による!!
ゆえにプロの保育士さんと状況観察しながら進めていきます。

早速、うちのケースをご紹介しましょう。

慣らし1日目 阿鼻叫喚

朝9時に登園。保育士さんに抱っこを交換した時点で、息子は今生の別れになるかのような超大泣き!!!この日、息子にとっての保育園は地獄絵図、まさに阿鼻叫喚

このシーンは是非ともパパにも体験してほしい。我が子の阿鼻叫喚の叫びを聞いた後、果たして何事もなかったかのように仕事に行けるのか。僕はかなり感情が動かされました。「本当にこれでよかったのか?」と。
世の中のママさんはこれを乗り越えて仕事復帰しているんだな。「慣らし保育」って言葉の深みや裏側を知った日でした。

初日は1時間コース。1時間というのが微妙な時間で、島にある幼稚園ゆえに、スタバやドトールがあるわけけもなく、島を散策して過ごしました。「果たして泣き止んでいるだろうか」そんなことを頭に浮かべながら、お迎えに行きました。

息子は保育園のベビーカーに乗って寝ていました。保育士さんに様子を聞くと、50分間ノンストップで泣き続け、疲れ果てて寝たと。このまま寝かせたいが、帰る必要があるため、息子を起こして、抱っこ紐で自分の体にくくりつけました。

息子はなんとも言えない安堵感を醸していました。
まさに地獄から救出されたかのようだった。

お迎えの時、息子の様子を例えると、ロボット兵につかまったシータを助けるシーン。
初日はまさにこのシーン並みの安堵感。

慣らし2日目 水分補給拒否

1日目と同じ1時間コース。
今生の別れのような超大泣きは同じく。自分の人生で、生きるか死ぬかの映画のような迫真の叫びを聞くシーンはなかなかないと思います。

息子の声を翻訳すると、全身全霊で「オレを置いていかないでくれっーー!!!置いて行かれたら生きていけないんだ!!頼むっ!!!!!」という感じ。

少し落ち着かせてから保育士さんにバトンタッチしようかなんて思ってしまう、後ろ髪を引かれるとはこのことか。

1時間後、迎えにいくと、保育士さんに抱っこされて園内の様子を興味深くキョロキョロ観察していました。てっきり大泣きかと思った。

今日の様子を聞くと、朝の体操が始まると泣き止み、少し環境に慣れてきたと言う。しかし、水分補給は一切拒否。水分が取れないと長時間の保育は難しいとのこと。明日は水分補給と食事にゴール設定となりました。

仕事との違いは、大枠の計画はあるものの、ことごとく計画通りにならないこと。僕が思う育児が仕事より大変だなと思う点はここ。僕は育休中なので、保育園の先生と密に連絡をとりながら柔軟性にスケジュールに対応できたものの、これ、仕事復帰後、育休前のようなスケジュールで組んで進めるのはハイリスク。

何より、計画通りに進めなかったことへの未達ストレスがやばい
慣らし保育期間中は毎日何かが起きるという想定で組む必要がありますね。

息子の様子を例えると、ロボット兵につかまったシータ。
本当はロボット(保育士さん)が守ってくれるのに、殺されるかのように思うシーン。

慣らし3日目 ゴールは給食を食べられるか否か

今日は2時間コースにステップアップ。
給食を食べるかどうかが勝負の分かれ目です。

別れ際の大泣きは相変わらずだが、泣き声のボリュームが少し下がってきたような気がする。2時間コースになると、少し時間に余裕があるため、島のカフェを探すことに。しかし、信号すらない小さな島ゆえ、朝10時にやっているコーヒーショップが見つからない。Googleマップで必死に探し、レンタサイクル屋の2階のカフェスペースを見つけて過ごすことにしました。

2時間後、迎えにいくと泣いておらず!昨日より保育園の環境に慣れてきたようで成長を感じました。昼食は島の保育園のウリである伝統和食3分づきのご飯、味噌汁、筑前煮、野菜のおひたし

給食初日は、保育士さんからではなく、普段の生活に慣れている保護者が息子の食事を介助してほしいとのこと。ゴールは給食を食べることだから。

早速、自分の膝の上に息子を乗せて、まずは味噌汁から。
果たして食べるだろうか・・・・

「ゴクッ」

飲んだ!第一関門突破。

次は筑前煮だ。さすが福岡県の郷土料理やと思いつつ、スプーンで里芋を押し潰して小さくして与えてみる。

「パクっ」

食べた!

少しずつであるが、息子は食べ続けました。結局、約1時間かけて給食を食べ終えた。保育園の先生から「給食初日でしたが、かなり食べられましたね!明日はお父さんからではなく、私から食べられるかがネクストステップです!」

この頃から、1日の成長幅が大きくて、急に面白くなってきた

シータが初めて食べた目玉焼きトーストのように”少しずつ”給食を食べた。

慣らし4日目 破竹の勢い

今日のコースは2時間+給食(保育士さんVer)。
保育士さんから給食を食べられるかが乗り越える壁

保育士さんから「食事が終わる11:30ごろにきてください。給食は私が食べさせますがNGだったら、昨日のようにお父さんから食べさせてもらう感じです」

とのことで、昨日のレンタサイクル屋のカフェで英語の勉強をしつつ待つ。

11:30に迎えにいくと、なんと完食!!!

えっ?昨日は1時間かけて70%くらいだったのに、今日は30分で100%完食とは。成長速度、早いな、まさに破竹の勢いだ。

「40秒で支度しな!」このシーン。
急に成長したなと思った4日目。

慣らし5日目  ゾーンに入った

5日目の目標はネクストステップである2時間+給食(保育士さんVer)+お昼寝
今日の壁は保育士さんによる寝かしつけでお昼寝ができるかどうか。

お昼寝の終わる頃(12:30ごろ)に携帯に電話しますとのことで、いつものレンタサイクル屋のカフェで待つ。

しかし、電話が鳴らない。30分過ぎてもならなかった。気になって13時すぎにこちらからTELしてみた。
すると、「あー、連絡できずごめんなさい。食事をモリモリ食べて、昼寝もできて、そのまま遊びモードに入って、すごく機嫌良く遊んでいるので、このままラストまで行ってみましょうかと」

なんと、お昼寝を難なく乗り越え、楽しく遊び始めたという。この日はラストまで走り抜けた。

息子、ゾーンに入った5日目。

パズーが飛行船の生活に慣れて、モリモリ食べるこのシーン。

慣らし6日目 ほぼ仕上がってきた

昨日のゾーンに入った息子の様子を見て、保育士さんから「だいぶ慣れたので、ラストまで行ってみましょうか。何かあったらTELしますので、何もなければ定時に迎えにきてもらってOKです」

結局、迎えにいく時間まで電話は鳴らず、ご機嫌よく過ごしてくれた。ほぼ仕上がった様子だ。この6日間の成長スピード、面白いほど楽しい

もはや、このシーンに近い。

慣らし7日目 破竹の勢い、ストップ。

いつもの保育士さん(20代中盤)はお休みゆえ、おばあちゃん保育士さん。大人の自分から見ると保育に手慣れている様子で安心感があったが、息子は楽しそうではない様子。

結果、なんとかラストまで走り切ってくれたものの、給食はあまり食べず、大泣きはしていないものの、機嫌が良くなかったという。昨日までの破竹の勢いはストップした。

たまたまなのか、慣れた保育士さんが変わったからなのか。理由は定かではないが、こういうことは良くあるという。子どもゆえ精神の安定までは時間がかかる。

ムスカ大佐からシータを守れなかったパズー。 何もできないまま引きさがるしかなかった己と、やりきれない気持ちのまま、走って転んだあのシーンが重なった。

むすびの一言

いかがでしたでしょうか?あくまでうちの息子のケースですが、慣らし保育は大変であると同時に、想像を超える急成長がLIVEで見られるため、個人的には非常に面白かった育児の一つです。さらに妻からは感謝され、慣らし保育の大変さを共有できたことで、信頼残高が高まった気がします。

ぜひともパパさんには休みを取ってトライしてみてほしい!
(人生でこの時期しかできない貴重な経験です)

なぜ休みを取ってほしいかと言うと、仕事しながら片手間でやると、慣らし保育はスケジュールの主導権を握り続けることが難しいため、受け身の時間が多くなり、何か発生した時点で割り込みとなり、やろうと思っていた仕事や計画が達成できないことが多発します。

達成できないこと自体は仕方ないのですが、人間、達成できないことが続くと、だんだんイラついてきて、育児を俯瞰してみる余裕がなくなり、なんで自分の役割に限って面倒なことが多いんだと、慣らし保育のネガティブなタスクにとらえてしまうのではないかと思ったからです。


慣らし保育はラピュタのような感情のジェットコースターと温かさを感じられる稀有な時間。

今回も読んでいただきありがとうございました。
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それでは、みなさんの
奮い立つ明日になりますように
Get up!」(ゲロッパ)

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