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トミカダンディで遊ぶ。
最近、ギミック付きのミニカーに凝っている。
ギミックと言っても、ボンドカーのように助手席が飛ぶとか大袈裟なものではなく、開閉する箇所があるという意味だ。
タイヤすら回らないプロポーションモデルのコレクションの方が圧倒的に多いし、リアルさを追究する気持ちは変わらないのだが、昔遊んでいた開閉ギミック付きのミニカーも、それはそれで玩具としての味があっていいなぁと思い、改めて愛でたくなってきたのが理由だ。
早速、ネットでダイヤペットやトミカダンディを調べて、トミカダンディの当時モノのスカイラインを2台手に入れたので、スカイラインセットに入っている復刻版のスカイラインと見比べて遊ぶことにした。
まずは、復刻版のスカイラインターボRS-X。
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そして、ミニカー専門店のネットショップで見つけて購入した、グループAのDUNLOPハセミスカイラインRSターボ。
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それから、行きつけのミニカー屋さんで購入した黒いスカイラインRSターボ。
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西部警察の影響もあって、自分の中ではスカイラインと言えばDR30型に一番思い入れがあるので、何台あってもいいと思っている。
まずは外観から見ていく。
フロントを見ると、黒い個体は前期型、残りの2台は後期型、通称“鉄仮面”となっている。
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通称“鉄仮面”
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前期型のヘッドライトは、実車と同じく後期型より上下の幅が広い点がリアルだが、なぜか透明パーツが青みがかっている。
また、当時モノの2台は、バンパー下のウィンカーがステッカーで再現してあるが、復刻版には無い。あった方が明らかにリアルなので、復刻版に無いのが不思議だ。
リアに回ると、当時モノの2台はテールランプがクリアレッドの成形品となっているが、復刻版は透明パーツに着色してあって、ウィンカーとバックランプ、エンブレム類が再現してある。
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個人的には赤一色成形の方が、子供の頃に遊んだ記憶が蘇ってきて好きだ。
それから、色々と各車をこねくり回しているうちに気付いて、ちょっと驚いた点があった。
購入以来、勝手にソリッドなブラックだと思っていた前期型のボディカラーが、実はメタリックブラックだったのだ。
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買ってから気付くまでに、結構時間がかかった。
ちなみに前期型のボンネットには、”S“のエンブレムが実車のそれよりだいぶサイズアップされて付いているが、この玩具的なディフォルメ具合が個人的には好きな部分だ。
引き続き細部を見ていく。
トミカダンディのスカイラインはなぜか、フェンダーよりボンネットの方がだいぶ飛び出ている。
そして、後期型に限って言えば、フェンダーの長さが右と左で違うように自分には見える。
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写真をよく見てみると、ボンネットとヘッドライトの位置関係はおかしくないので、ボンネットが長いというより、フェンダーが足りていない感じだ。
そして、復刻版もハセミスカイラインも全く同じに見えるので、おそらく同じ金型なのだろう。
前期型も同じ金型なのかを確認してみる。
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前期型のフェンダーとボンネットの位置関係は、後期型より違和感は少ない。しかも後期型よりフェンダー先端の形状が尖ってるように見えるので、金型は異なるようだ。
サイドから眺めてみると、前期型と後期型で金型が明らかに違うことが分かる点を発見した。
それが、サイドスカートだ。
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ドアも、前期型と後期型では少し違うような気がする。
ホイールを見比べてみる。
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ホイールはどれも3スポークの同じデザインのもので、復刻版とハセミスカイラインはゴールドメッキ、前期型はツヤ消しゴールドとなっている。
ゴールドメッキはテカリ過ぎて安っぽいので、全部ツヤ消しゴールドの方が似合うのになぁと思った。
裏面を見てみる。
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当時モノと復刻版で大きく違う点は、まず「tamica」のロゴの下に「DANDY」のロゴがあるか無いかだ。
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それと、「tomica」の右にある「No.18」の文字も復刻版には無い。
ちなみにこの時初めて、前期型は裏面もメタリックブラックであることに気付いた。
次に、生産地だ。
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当時モノの2台は日本製で、復刻版は中国製となっている。
昔は日本国内で作ってたんだなぁと改めて思う。また日本で生産してくれたら、製造工場に転職したいなぁ・・などと余計なことを考える。
あと写真を見ていて気付いたのが、「TOMY」のロゴの微妙な違いだ。
よく見ると、前期型だけ字体が細い。
どれも同じかと思っていたので驚いた。前期型と後期型で裏面の金型が違うようだ。(もしくは、実は前期型は偽物・・?)
ホイールを見ていた時には特に気にしていなかったが、裏面を見比べていると、タイヤが違っていた。
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当時モノの2台は縦スジにサイドがギザギザしたパターンの、おそらく同じタイヤで、復刻版は実車のタイヤのようにリアルなトレッドパターンとなっている。
個人的にはどちらのパターンでもいいが、ハセミスカイラインにはもう少し太めのタイヤをチョイスして欲しかった。
外観は裏側まで見たので、内装を見てみる。
まずは前期型。
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実車ではあまり見ない気がするが、ミニカーの世界ではよくある、黒のボディカラーに赤い内装の組み合わせとなっている。
シートは座面がフラットで、ラグジュアリーな感じの形状だ。
リアシートはぺったんこで、床面はメタリックブラックのシャーシが見えている。
次にハセミスカイライン。
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こちらはレースカーっぽい仕上がりになっていて、シートは赤いバケットシートで内装は黒、助手席は無く実車のように消火器などが再現してある。
ダッシュボードとステアリング、リアシートの形状は前期型と同様だが、床面は全面が樹脂で覆われていてシャーシは見えない。
最後に復刻版だ。
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こちらは全体的に黒で、シートがハセミスカイラインと同じバケットシートとなっている。
当時モノのノーマル後期型を持っていないので、当時モノも後期型がバケットシートだったのかは不明だが、もし手に入れたら見比べてみたいと思った。
ダッシュボードやステアリング、リアシートの形状は他と変わらないが、こちらも床面は樹脂で覆われてシャーシが見えないようになっている。
しばし、開閉して遊ぶ。
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とにかく愛でる。
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エンジンルームを覗き込んだり、走らせてみたり、関連する書籍を引っ張り出して読んでみたり、昔を思い出してみたり、全く飽きずにずっと遊んでいられる。
めちゃめちゃ楽しい。この楽しさは想定以上だ。
ギミック付きのミニカーで遊びたいと思って、思い付きで購入してみたが、当時モノには思い出も梱包されているということを知って、さらに深みにハマってしまいそうだ。
Koshichi Museum by Muuseo
https://muuseo.com/Koshichi-museum