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Legendary RC を買った。(その13)

さあ、いよいよお待ちかね、ダンパーを組んでいく。

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ブリスターパックの中で輝くダンパーケースを取り出して、眺める。

アバンテのサスペンションは、特にフロント側のストロークが少ないため、レビューではあまり評判は良くないが、この黄金に輝くダンパーとその取り付け角度にシビれた人間にとっては、そんなレビューなど関係無い。

まるでハンドガンの薬莢のようで、とてもカッコいい。

ダンパーの構成はこうなっている。

写真を撮る前にダンパーピストンを組んでしまったが、説明書通りに0.2mmシムを1枚入れて組むと、ほぼガタ無く組むことができた。

4本を組んでみる。

見た目は抜群にカッコいいが、ピストンの動きがかなり渋い。

動画を真似て、Oリングなどにアンチウェアグリスを塗ったのが裏目に出たのかもしれないが、ある程度拭き取っても渋いままなので、Oリングが良くないのかもしれない。

動画などでは、他社製のX断面のOリングを用いているものもあり、その方が良いのかもしれない。

一度ダンパーオイルを入れてみて、動きが渋いままならOリングを換えてみることにする。

フロントのダンパーにオイルを注ぐ。

キット付属は青色の#600だが、フロントには黄色の#400を使うことにした。

#400を注いだ状態

なぜなら、バネの硬さも手伝ってフロントはリバウンドストロークが無く、足がピンッと突っぱねた状態になってしまうと動画では言っていたから、少しでも柔らかいダンパーにして、置いた時に軽く沈み込むようなサスを実現したいと思ったからだ。

別の動画で見たが、アバンテはバギーではあるものの、車高が低い方が断然カッコいいので、それを実現したい。

オイルを注いでピストンを動かし、動きを確認してから、しばらく放置して気泡を抜く。

最初の写真では4本ともオレンジのOリングで組んだが、黒のOリングがあったことに気付いて、この時に1本は黒のOリングに組み換えてみた。

黒とオレンジのOリング

この黒とオレンジのOリングは、以前から何かのキットを組む度に余っていたものをストックしていたのだが、実は違いを分かっていなかった。

ネットで調べたところ、硬さに違いがあるようで、たしかに触ってみると黒の方が硬い。

組んでみた結果としては、オレンジの方がスムーズに動いた。そして、動きが渋いと最初に書いたが、Oリングにも適度にダンパーオイルが回ると、スムーズに動くようになったので、全てオレンジで組むことにした。

写真を撮るのをすっかり忘れてフロントダンパーを組んでしまったので、写真を撮りながらリアを組む。

まずは、シールとなるプラリングをはめて…

オレンジのOリングをはめる。

アンチウェアグリスは完全に拭き取らなくても問題なさそうだったので、少し残しておいた。

ピストンを挿し込む写真を撮り忘れた。

ピストンを挿し込んだ後、ダンパーオイルを注ぐ。

こちらにはキット付属の#600(青色)を注いだので、フロントの黄色とは明らかに色が違っている。

しばらく放置してダンパーオイルから空気が抜けた後、ダイヤフラムを乗せて、キャップを締める。

ダンパーオイルで手がベタベタ状態で、キャップを締め終わるまで写真を撮れなかった。

最初の写真ではダンパーエンドのパーツを付けていたが、空気抜きなどの作業で邪魔だったので外した。

スプリングをはめて完成。

シャーシへの取り付け部品も並べてみる。

黒いスプリングと金色のダンパーのコントラストが非常にカッコいい。

次のページに進んで、リアダンパーをシャーシに取り付ける。

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先ほど並べた部品を、順番にダブルピロボールと呼ばれる“ふたこぶ”ピロボールに差し込んでいき、ダンパーステーの穴に通して、フランジナットで反対側から留める。

上から見たところ

ダンパーエンド側は、リンクピンを挿してEリングで留める。

裏側から見たところ

取り付け完了。

ダブルピロボールを使っている理由は、ボディを被せた後、実車で言うストラットタワーバーのような部品が取り付くためだ。

シャーシへの取り付け部品の内、他ではあまり見ない珍しい部品として、ゴムの大きなOリングがあった。

組み立ての参考にした動画では、このOリングはスムーズな動きの邪魔になるとして取り外していたのだが、真似てみると、取り付け部のガタが大きく逆に壊れそうだった。

一か所に使ってみると、問題に感じるほど動きに違和感は感じなかったので、全てのダンパーにこのOリングを組むことにした。

フロント側を組む。

18ページでフロントを組むことになっているが、実は説明書と前後してフロントを先に組んでしまったので、既に完成している。

18ページ
完成したフロント

こちらも、上側はリアと同様の取り付け方となっている。

このダンパーの角度がめちゃくちゃカッコいいのだ。

下側は、めねじになっているピロボールをビスで留めて、そこにダンパーエンドをパチンとはめ込むようになっている。

リアもこの方式にしてもらった方が、セッティングの時に付け外しがしやすいのにと思った。

これでシャーシがほぼ完成だ。

想像通り、いや、想像以上にめちゃめちゃカッコいい。

ずっとこれしか言ってないが、他に言葉が見当たらない。

サンダーショットと比較してみたが、各パーツの精度、カチッと感が全然違う。

セッティングホイールを装着して、ダンパーの具合を確認してみたが、フロントはスプリングが硬すぎるのかほぼリバウンドストロークは無い状態で、リアは車高調整スペーサーの太い方をはめても、ダンパーストロークの半分くらいまで車体が沈み込む。

フロントは標準より柔らかいオイルを入れたので、もう少し沈んで欲しかったが、だいたい想像の範疇だった。

それより気になるのはリアで、フロントより硬いオイルなのに、かなり柔らかい。

シャーシを少し持ち上げて落とすと、ほぼ前後同じ車高になっているので、見た目のバランスは良いのだが、サンダーショットのように加速時にリアが沈み込む場合は、もう少し車高を上げないと、お尻下がりのカッコ悪い加速姿勢になってしまうだろう。

この後は、メカの積み込み作業だ。

続く…

Koshichi Museum by Muuseo
https://muuseo.com/Koshichi-museum

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