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レスキュークローラーを作った。

ずっと前から、タミヤのレスキュークローラーに興味があって、一度は作ってみたいと思っていた。

ただ、複雑なキットで価格も結構するので、なかなか手が出ずに過ごしていた。

しかし、たまたまそのキットをAmazonで検索していると、40%OFFで販売しているのを発見!

思わずポチッとしてしまい、先日、無事自宅に届いた。

さっそく箱を開けてみる。

箱の中身

大きな箱にぎっしりとパーツが埋まっていて、それだけでテンションが上がる。

一番下に入っている説明書を取り出す。

説明書は箱に合わせて若干縦長で、ホッチキス留めではなく長い紙を折り畳んであるが、ページ数は多めだ。

説明書の表紙(1ページ目)

最初に、フレームやアームとなるパーツを必要サイズに切り出すところからスタートしており、他のキットより明らかに難易度が高そうだ。

箱には、もう一枚チラシが入っていた。

レスキューロボットの解説書
解説書の裏面

レスキューロボットとは何か、ということが書かれてあり、裏面にはレスキューロボットの例が掲載されていた。

ちなみにこのキットは、岐阜高専が開発協力をしているとのことだ。

今回は手順が多く難易度が高そうなので、先に説明書にさっと目を通しておくことにした。

2ページ目

表紙のパーツ切り出しは序章に過ぎず、本格的な組み立ての1番は、リモコンボックス(ラジコンで言うプロポ)となっている。

リモコンボックスのケースはクリアースモークなので、組んだ後も中身が見えるようになっている。

ここのポイントは、グリスアップとスプリングのスムーズな動きの確認かな。

模型や玩具で透明パーツやメッキパーツが使われていると、ワクワクがプラスされるのはなぜだろう?

リモコンボックスを組み立てたら、ギアボックスの製作に入っていく。

3ページ目

まずはクランクギアボックスを組むことになっている。使用するギアの数は、ラジコンに近い感じだろうか。

過負荷時にギアへのダメージを減らすクラッチも自分で組むようになっていて、どう働くのか考えながら組むと機構学を学んでいるようで、良い勉強になる。

ここのポイントは、各ギアへのグリスアップとクランクアームの角度をきちんと揃えることだろう。

4ページ目

ツインモーターギアボックスを組む。これは走行用のはずだ。

戦車や建機などの履帯を用いている車両は、旋回するために左右の履帯の回転差を利用する。

実車は一つの動力を複雑な機構で左右に振り分けていると思うが、模型でそれは難しいので、潔く左右それぞれに動力が設けてある。

ちなみに最初に組むクランクギアボックスは、クローラーが付いた可動するアームの動力だと思う。

ここまでざっと見てきて、プラパーツの取り付けはタップングビスで留めているので、ビスが滑ないように気を付けなければいけないと思った。

5ページ目

ここで、久しぶりに見かける部品があった。それがウォームギアだ。

たしか、コミカルミニ四駆のプロペラシャフトに使われていたと思う。

モーターの動力の向きをダイレクトに90°変換することができる機構で、自動車のステアリング機構に用いられることが多いと思う。

ここのポイントは、組み立てが少し複雑なので、順序をよく確認して、配線を痛めないようにすることだろうか。

ちなみに、モーターへの配線はハンダ済みとなっている。

これまでの経験では、モーター部の配線不良で動かなくなるケースがほとんどと記憶しているので、これはとてもありがたい。

6ページ目

ここで履帯を組む。

ふと思ったことだが、履帯付きの車両はどこでも走れそうなイメージがあるが、最低地上高が意外と低く、凹凸のきつい路面だと亀さん状態になりやすい。

過去に組んだショベルドーザーを走らせていて、そう感じた。

なのでこのレスキュークローラーは、走破性を高めるために、アーム式の可動履帯が前部に付いていて、障壁を掻くように進み、車体を持ち上げて擬似的に最低地上高が上がったような効果を生む。

また下り勾配でも、まるで手を着いて坂を降りるように、車体の前転防止の役割も果たしている。

7ページ目

ここでは、可動アームに履帯を組みこむ。出来上がった可動アームの履帯への動力伝達にも、履帯を使うようになっている。

悪路を進むためには少しでも多く地面との接触面が欲しいので、動力の伝達部にも推進力を得られる物を使うというこの仕組みは、とても良いと思う。

過去に履帯を組んだ時に、連結部が硬くて苦労した記憶があるので、履帯を傷つけずに上手く組めるかがポイントになると思った。

8ページ目

ここでは、リンクアームを組む。

可動アームを上下させるためのリンクアームで、最初に組んだクランクギアボックスと可動アームを連結させる。

ここでのポイントはやはり、アームがスムーズに可動するかどうかだろう。

9ページ目

9ページ目で電池を入れて、完成だ。

操縦方法がまとめてあり、見るだけでワクワクする。

10ページ目(背表紙)

そして最後に、背表紙としてパーツ一覧がある。

パーツに記号が書かれていないものもあったので、このパーツ一覧と照らし合わせながら、間違わないようにパーツを取り出していく必要があると思った。

それでは、説明書の表紙にある「各パーツの切り出し」から始める。

箱からユニバーサルアームとプレート、Qパーツを取り出す。

ミニ四駆やラジコン、プラモデルでは見慣れない形状のパーツが袋詰めされていて、ワクワクする。

袋から出して、説明書に合わせてカットラインに印を入れておく。

印を入れた溝にカッターナイフで筋を入れる。

ある程度筋を入れたら、ポキンと折る。

カッターの筋を深めに入れておかないと、折る時に別の溝が折れそうな怖さがある。

パーツが硬いので、カッターで筋を入れる時も折る時も、けっこう力が要る。

カットした物を説明書の上に置いて、長さを確認する。

こういう時に、説明書に実物大の図があるのは非常にありがたい。

実物大の図と比較

全て切り終えたので、長さと数量を確認する。

カット面は割とキレイだったが、一応バリ取りとしてサンドペーパーを当てておいた。

次は、透明のプレートをカットする。

透明プレート

このパーツは、カットした後で2分割されたプレートをどちらも使うので、割る時に失敗が許されない。

さらに、最初のユニバーサルアームと違って、カット用の溝が無いので、カッターの筋入れもミスることができないという、いきなりの難所だ。

とりあえずゲートを切り取って、説明書の上に載せてカットラインを確認する。

定規の右端がカットライン

カッターで切り込みを入れる。

位置えお間違えていないか説明書を見て確認してから、カッターで何度も切り込みを入れていく。

これもかなり硬い材質だし、溝が無いので、入念に切り込みを入れた。

そして、切り込みに合わせてプレートを折る。

透明パーツだったので、アクリルなどと同様にパキンっと一気に折れるのかと思いきや、ユニバーサルアームと同様の少しグニャっとした感触を伴って、キレイに折り目が付いた。

何度か折り曲げを繰り返すと、音もなく二つに分かれた。

ほとんどバリは無かったが、カット面を触ると少し尖った感触があったので、さっとサンドペーパーをかけておいた。

これで事前のパーツ切り出しは終わったので、本格製作に入っていく。

続く…

Koshichi Museum by Muuseo
https://muuseo.com/Koshichi-museum

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