四輪クローラーを組んだ。(その3)
動作確認をして問題無く動くことを確認したので、組み立てを続ける。
シャーシの上側、ボディに相当する部分を組んでいく。
パイプフレームをボディに見せるような形となっており、近未来的でもあり懐かしさもあるようなデザインとなっている。
無骨なシャーシに合ったカッコいいデザインだと思う。
前側をツメで固定し、後ろ側は裏からビス留めとなる。
ちなみにこのビス留め部分の形状は、ワイルドミニ四駆のボディを留める部分と同じ形状となっており、ワイルドミニ四駆のボディを載せることも可能とのことだ。
電池カバーを取り付ける。
ヒンジに相当する部分にパチンとはめ込む。
電池の入れ替えのために開閉式になっている。
これでシャーシは完成だ。
いよいよ、このキットの名称にもなっているクローラー(履帯)を組んでいく。
履帯を連結するのに、思いのほか苦戦した。
履帯は柔らかめの樹脂でできていて、連結するツメをグニャッと曲げながら相手の連結部の穴に差し込むのだが、ツメが小さい上に結構な力が必要で、なかなか上手く穴にはまらなかった。
何かコツがあるのだろうと思うが、組み終わるまでに見つけられなかった。
余談だが、履帯のことを一般的にはおそらく「キャタピラー」と呼ぶことが多いと思うが、これは海外の建設機械メーカーの名称で、本当の一般名称は「履帯」もしくは「クローラー」だ。なので国内の建設機械メーカーの人達は「履帯」と呼んでいて、「キャタピラー」と言うと嫌な顔をされる。
履帯をはめる車輪部分を組む。
ドライブシャフトを挿し込む車輪はギアになっていて、履帯を駆動する。
残りの2輪はガイド役で、駆動はしない。
カバーで挟んで、ビス留めする。
履帯をはめて完成。2つ組む。
後輪側も同じ要領で組む。
後輪の履帯は分割されておらず1本なので、苦手な連結が少なくてありがたい。
三角形を組む。ちなみに、後輪側の履帯の方が前輪側より小さい。
履帯が全て組めたので、シャーシに取り付ける。
まずは前輪側から…
ボディには、娘がクリスマスプレゼントにくれたペンギンのシールを貼って、ペンギン号にしてみた。
後輪側の履帯も取り付けて、完成!
電池を入れる。
うーん、カッコいい!
早速、布団の上に置いて走らせてみると、なんだかおかしい。
後輪がすぐに下の写真のように変な向きに回ってしまって、上手く走らなくなる。
ここでふと気付いた。アップライト的な部品の意味を。
全ての履帯はシャーシに取り付ける方向が決まっていて、ドライブシャフトが挿さる部分に、下の写真で指差す切り欠きの向きが揃うようになっている。
ここに、アップライトのような部品の突起(下の写真の指差す所)がはまるようになっていたのだ。
履帯をドライブシャフトに挿す時に、向きを気にせず挿していたので、奥まできちんとはまっていなかったのだ。
それで、ドライブシャフトの回転によって履帯自体も回転してしまっていたのだ。
なんとおバカなミス…
自分自身にガッカリしながら履帯を全てはめ直すと、履帯の可動域がきちんと定まって、上手く走るようになった。
履帯は後ろ側には回転せず、前側に少しスウィングして悪路を越えやすいようにしてある。
そして、前側の履帯は左右にもスウィングするようになっていて、悪路走破性をより高めている。
改めて、完成!
やっぱりカッコいい!
早速走らせてみる。
速度はとても遅いが、布団の上などに置いて走らせると面白い。
車体が地面に着いた状態でスイッチをON/OFFできるのが非常に便利で、遅いとはいえ、みるみる段差を乗り越えて果敢に悪路に挑んでいくので、「あ、落っこちる!」と思った時などにサッと電源を切ることができる。
また、ボディのデザインと合ったサイドガードも、車体を掴みやすくしてくれている。
ショベルドーザーと競走してみる。
ショベルドーザーの単一乾電池はだいぶヘタっているにも関わらず、わずかにショベルドーザーの方が速い。
遅いもの同士の対決もなかなか可愛らしくて面白い。
ぶつかりそうになっても、ショベルドーザーの方で向きを変えられるので、付かず離れずのバトルができて楽しい。
四輪クローラーは勝手に走っているので、操作するのはショベルドーザーのみで、一人で遊べてしまう。
モーターを使ったキットで遊ぶとなると、やはりミニ四駆のように速さを競いがちになるが、例えば実車のモータースポーツのトライアル競技のように、テクニックや走破性を競う競技の楽しさもあるわけで、工作キットを組んで遊ぶと、そちらの楽しさがわかってくる。
外に行く面倒くささが無く、雑誌を2、3冊適当に積んで、その上を走らせるだけで楽しい四輪クローラーは、間違いなくオススメの優良キットだと思った。
Koshichi Museum by Muuseo
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