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GoPro9を導入・運用してみた感想

GoProを導入して使ってみたのでその感想を書いていきたいと思います。富良野線と根室本線の車なし全駅巡りで運用してみました。

買ったもの

1. GoPro HERO9 Black

https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/hero9-black/CHDHX-901-master.html

本体です。GoProの公式で買いました。GoProのサブスクリプション6000円+本体の42800円がついて、48800円でした。サブスクリプションをつけないともっと高いです。

GoPro Maxと迷いましたが、360度カメラ機能は個人的にいらなかったので、9にしました。8と9はバッテリーの持ちが9のほうが良さそうだったからですが、結局バッテリーレスで使っているのでそこまで良さは活かされていないかもしれません。ただ比較動画を見ていると9のほうが画質は良さそうです。

最初DJI Pocket2と迷ったのですが、GoProにはTimeWarp(タイムラプスのヌルヌル動く版)があったので、GoProにしました。

2. カメラメディアモジュラー

https://gopro.com/ja/jp/shop/mounts-accessories/hero9-black-%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC/ADFMD-001.html

バッテリーレスの給電するなら、多分最重要アイテムです。もともとこれは風防つきマイクや、いろんなケーブルを刺すためのカバーなのですが、実はメディアモジュラーをつけると背面給電できるというメリットがあります。

まずバッテリーレスをする理由ですが、熱暴走対策です。長時間TimeWarp利用を想定した使い方だったので、バッテリーあり+屋外だとほぼほぼ熱暴走で録画が止まるという情報を目にしました。バッテリーレスにすると熱暴走がかなり抑えられるというのを見つけました。ヨドバシで展示品を見たのですが、バッテリーレスで給電ケーブルをつけて展示していましたね。

ただ、バッテリーを抜いて給電ケーブルを刺せばいいのかというと、これには問題があります。側面の蓋が閉まらずに中身ががら空きになってしまうのです。そこでメディアモジュラーの出番なのです。

メディアモジュラーは側面の蓋を取って、横から覆いかぶさるようにつけるものなのですが、メディアモジュラーの内側にType Cの端子があって、メディアモジュラーを装着すると給電端子に自動的に接続できます。給電用のType-Cはメディアモジュラーの背面にあるので、メディアモジュラーをつけると蓋を閉められる+背面給電できるというわけです。

ただ、メディアモジュラーにはデメリットがあって、バッテリーやSDカードを抜き差しする際はメディアモジュラーを外さないといけません。したがって、バッテリーやSDカードをたくさん交換するような運用方法だと、かえって手間取るかもしれません。バッテリーは背面給電にしたのでそもそも入れていない、SDカードは容量を多いのを使うということで自分はこれを解決しました。風防はややポロッと落としやすいので気をつけたほうがいいかも。

メディアモジュラーはGoProのサブスクリプションにより3割引で、6650円でした。

3. GoProの替えのバッテリー

https://gopro.com/ja/jp/shop/mounts-accessories/hero9-black-%E5%85%85%E9%9B%BB%E5%BC%8F%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC/ADBAT-001.html

正直これはいらなかったと思います。「バッテリー単独で注文するのはできない」みたいな情報を見つけたので念の為に買っておきましたが、メディアモジュラーをつけるとバッテリーの交換が大変になるので、そもそもバッテリーの使用を前提としない運用が必要になります。最初からあるバッテリーも取り外しているので多分お蔵入りかなと。

GoProのサブスクリプション利用で、3割引の2000円でした。

4. SANDISK Extreme Pro 400GB

micro SDカードです。GoProの公式で対応しているMAXの容量がこれだったので。あくまで自分の経験則ですが、デジカメでSDカードの質をケチったら「書き込み速度が追いつかなく、終了時にエラー起こしてバッテリーを抜き差ししないと再起動できない」現象が頻発しました。質の悪いSDカードをExtreme Proのような書き込み速度が速いSDカードに変えたら全然エラーを起こさなくなったので、ここの質は追求してみました。

質がいいといっても、micro SDのほうがSDカードよりも安くて(スマホ需要?)、秋葉原のあきばお~の店頭で8250円でした。思ったよりも安い。SDカードは偽物が多いのでネット通販では購入店に注意してください。あきばお~で買ったものは製品登録がちゃんとできました。

5. 回転できるクリップマウント

自分の運用スタイルを考えた結果、リュックにクリップでつける「クリップマウント」がいいかなと思いました。リュックにつけるタイプとしてはこの他に、リュックの紐にマジックテープで装着するタイプがあります。

マジックテープかクリップかどっちがいいかかなり迷ったのですが、結果的には着脱が容易なほうがいいです。例えば、空港の保安検査や飛行機での機内持ち込み・棚上げのようにつけっぱなしにするとまずいケース、撮影NGの施設に入るとき、手荷物を預けて乱雑に扱われるかもしれないケース:外しておいたほうがトラブルは少ないです。

この買ったものは、最初はクリップが硬くて両手でやらないとクリップが固くて押せないのですが、すぐに慣れてきて片手でもギリギリ外せるレベルでした。

あとはこの品のように、どの軸でも回転できるほうがいいです。リュックサックの紐にマウントすると、左に20度ぐらい傾いたアングルで撮影されます。これをどうにかしてカメラを傾けて正面のアングルにしたいとなると、回転できるというのは大きなポイントになります。

Amazonで1399円でした。想像より装着時の違和感(クリップがゴツゴツあたって痛いなど)はなかったです。

6. 液晶保護フィルム

これは正直どれでもいいんですが、前面モニター、背面モニター、カメラレンズの3箇所あるんで3箇所に貼りましょう。まあまあ貼りやすかったです。ヨドバシで検索して出たものをAmazonで買いました。1078円でした。

7. L字型のType Cケーブル

https://www.yodobashi.com/product/100000001005303226/

実際にテスト運用してみると、背面給電でストレートタイプのケーブルだと、ケーブル端子が回転部分で突っかかって回転できなくなります。端子が回転に引っかかってる状態なので、相当端子に負荷がかかっています。多分すぐに端子の部分が壊れて断線すると思います。そこで、引っかからないL字型のコネクターが重要になります。

長さはマウント位置によりけりなのですが、胸ポケットにモバイルバッテリーを入れて、そのそばのリュックの紐にGoProをマウントする形だと30cmでちょうどよかったです。ただ、これだと胸ポケットのある服でないといけないので、夏場は暑かったりします。ズボンのポケットやバッグににモバイルバッテリーを入れたりすると1mぐらいはあったほうがいいと思います。ただ、自分はカメラやスマホもType-Cケーブルなので、長めのものをそれらの器具と融通しています。

GoPro用の基本は短いのでいいかなって思っています。あまりに長いと知らない間にケーブルが映像に写り込んでいたという悲しいことがおこります。ケーブルはAmazonで適当なのでいいですけど、急いでいたのでヨドバシの店頭で買いました。940円でした。多分Amazonで買ったほうが安いと思います。

8. セリアで買った適当なコスメポーチ

GoProをクリップマウントに装着した状態で入れるための袋です。100均ので十分です。好きなデザインで。

9. Anker PowerCore 10000

https://www.ankerjapan.com/products/a1263

これは新しく買ったものではなく、昔から使っていたものの転用です。給電用のモバイルバッテリーですね。10000だと容量足りなくなるのかなと思いましたが、1日分は普通にもつようです(ただ使い方にもよります)。TimeWarpを1日つけっぱなしにするとかだと持たないと思います。

自分は基本的に歩いている間は1080pのTimeWarpをつけて、特定の場面だけリアルタイム撮影にしましたが、1日終わって多い日だとモバイルバッテリーが残りギリギリ、普通だとモバイルバッテリーが半分ぐらいでした。2Kや4Kのリアルタイム撮影を多用するケースだともっとバッテリーの減りは多いと思います。

実際に使ってみて必要だったもの

実際に数日間運用してみて新たに必要だと判明したものを書いていきます。

1. 水平用のスタンド

クリップマウントだとリュックにつけている分にはいいんですが、クリップを外しておいたときにかなり不安定になります。例えば車窓を撮影したいときはものすごく不安定で、揺れた瞬間にガタッと落ちます。ずっと手で抑えていないといけなくて疲れます。クリップマウントを併用しつつ、水平用の対応できるスタンドがいるなーと思いました。

あと個人的には車窓撮影だとケーブルが30cmだと短いですね。ケーブルの長さはスタンドの安定性である程度カバーできるので、とにかく置いたときの安定性が課題でした

2. レンズキャップ

ぱっと見違和感はないのですが、他の人から見ると「撮影しているなー」という感じはするので、レンズキャップはあったほうが円滑に進むかなとは思います。なくしても構わないので安いのでいいかもしれない。どの程度人の多い場所で運用するかにもよると思います。

3. 出力のいいUSB充電器

これはGoProだけの問題ではないのですが、GoProを使うとモバイルバッテリーの使用量が多くなるので、より高性能な充電器がいります。自分が使っているのが2A+1A×2、最大3.3Aの充電器(延長コード)なのですが、正直これだと充電が追いつきませんでした。

モバイルバッテリーはAnker PowerCore 10000が1台、15000 Reduxが2台の合計3台体制で運用しています。2Aの端子は夜に充電が間に合うのですが、1A×2は15000のバッテリーを充電しきれません。消費の少ない機器とバッテリーをローテーションしてお茶を濁す的なことをしました。多分2A×4ぐらいの充電器だといいのかもしれない。PD対応もありだと思います。

実際に使ってみての感想

ほとんど期待どおりで便利だったのですが、バッテリーレス給電だとバッテリーが通電しているかしていないかが運ゲーです。電源を切って再度録画ボタンを押すと、実はバッテリーが通電していなくて録画が開始されないということはよくありました。

これはバッテリーの通電ボタンを押せばかなりの確率で通電されますが、それでも何度かトライする必要はあります。TimeWarpならTimeWarpで録画しっぱなしにして後から編集するというスタイルのほうが確実かと思いました。バッテリーを入れないで使うというのは、本来想定されている使い方ではないので仕方ないでしょう。

あとよくいわれているとおり、背面の液晶の感度が悪いです。背面の液晶を押す前提の運用は極力避けたほうがいいです。自分は、

・電源:x10のTimeWarp
・電源オフ→録画ボタン:リアルタイムの2.7K撮影

と最初から設定して、ボタンで切り替えるようにしました。TimeWarpでタッチパネルからリアルタイムの速度に切替えるものもありますが、タッチパネルの感度が悪いせいで、正直使い勝手が悪いです。これをするならTimeWarpの録画を一度切る→モードを横ボタンで切り替える→録画再開のほうが確実でした。

背面の液晶がついていると、いかにも録画している感はでているので、モニターの電源はすぐ落としてしまってもいいと思います。

SDカードの容量は4~5日使ってまだだいぶ余裕がありました(半分以上空きがあった)。TimeWarp中心だったため、録画時間がそこまで増えなかったことが大きいと思います。リアルタイム撮影中心だとすぐ使っちゃうでしょう。

熱暴走ですが、直射日光のあたるところで1回だけ熱暴走で録画がストップしたことがあります(気温30度ぐらい)。それ以外は屋外でも熱暴走はしませんでした。ここはバッテリーレスにした効果だと思います。

使ってみていい点ですが、ながらで撮影できるのがよかったです。例えば歩きながらとりあえず撮影しておく、駅ノート書いている間にTimeWarp起動しておく、夜ごはん食べる間に部屋からの外の風景をTimeWarp起動しておく、全部ながらでできるんですよね。あんまり撮影しようと構えなくても素材がいい感じに集まるのが便利だなと思いました。


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