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思考のパンク

世の中には一定数、自分の思考を文字や言葉、あるいは絵などで吐き出さないとパンクしてしまう人間が存在すると思う。かくいう私もきっとその一人だ。ていうかnoteやってる人なんて大体そんな感じでしょ。知らないけど。

ふとした拍子に思考に火がついてしまい、止められなくなる。特に夜なんてそうだ。夜、床について眠りに落ちるまでのあの時間は私にとっては苦痛以外の何物でもない。そもそも時間帯がいけない。夜には魔物が潜んでいる。心を落ち着かなくさせて惑わせる何かがきっといる。

眠りに落ちる前、ふと今日あったことを思い出してそこから思考が発展してしまう。自分の中でどんどんと考えが膨らんで、まあいいか、で飲み込むことができなくなっていく。不安や焦燥感を掻き立てられることもある。だから夜に寝ることが困難である。

私は酒が好きではないうえにすぐに酔ってしまうくらい弱いが時々飲む。酒は一時的といえど思考を鈍くさせて無駄なことを考えないようにしてくれるし眠気を呼んでくれる。そうなれば後は床に就き微睡に身を任せるだけで良い。不安で酒に走ってしまう人間の気持ちがとてもわかる。酒は不安を受け入れてはくれないが否定もしない。誰に話しても「考えすぎ」で一蹴された恐怖を緩和してくれる。ここまでとはいかずとも、酒に癒しを求める人間は多少いるのではないだろうか。私の場合は癒しというより無を求めているのだが(まるで酒浸りのようなセリフだが私は基本的には飲まない側の人間だ)。

思考を自分のうちで完結させられる、あるいは膨らませずに済んでいる人間はある意味とても器用だと思う。何かに書き出して整理したり酒などに頼ったりせずとも自分のなかで落としどころをみつけられているのだから。

つくづく自分は弱く脆い存在だと思い知らされる。すさまじい孤独感に苛まれることもある。ゆっくり思考と対峙できるという点ではメリットだとは思うけれど。

たらたらと自分語りを続けるのもなんなのでこの辺で終わりにしよう...