曲小話12『TOKYO2070』
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パラリンピックが無くなる日
EP『2070』については、こちらで簡単に説明してます。よければ。
2070年の五輪テーマ曲を勝手に作った。
スポーツと人間はどうなっているのか、を考えながら。
医療もロボティクスもAIも、さらにテクノロジーは発展していく。
私たちは身体にテクノロジーを取り入れるようになって、
より楽しく便利に、健康寿命は延びることでしょう。
私は将来、右腕に飽きたらサイコガンを付けたいよ。
で、たとえばパラリンピックでは、
既に外部機器を付けてスポーツやってますよね。
陸上短距離走のバネみたいな義足とか。あれがめちゃくちゃ速い。
もはや外部機器は、足りないものを補うのではなく、
人間を進化させるものになっている。
まあ元々、これってレギュレーションの話だけで、
スキーや、車だって人間を進化させる外部機器なんだけども。
いずれにせよ多くのパラリンピック種目がオリンピック記録を超える日が来ると思います。
そんなこんなで、2070年にはオリンピック/パラリンピックという区切りはなくて、
①外部機器なしの人間
②外部機器ありの人間
③アンドロイド(人工知能)
みたいなレギュレーションになっているんじゃないか、と考えました。
アンドロイドが組み込まれるかは正直分かりません。人工知能に人間としての権利はあるか、みたいな別の議論になるので、割愛します。
そういうの好きな人は『イヴの時間』あたりぜひ見てください。吉浦康裕監督を一緒に推そう。
そして出来たのがこの曲です。
ebaさんにはcadode史上一番無茶な注文をしました。
たとえば「アンドロイドっぽい音」って誰も分からないじゃないですか。
私は不自然なほど整頓されてブレのない音なのかな、とか思ったけど。
こんな感じの無理難題をひとつずつ組み込んでかっちょいい曲が生まれたってわけです。凄すぎる。
このEPはこの曲や『社会卒業式』、『現世界転生』のように、
オルタナティブな精神が出まくった挑戦続きの企画だったな、と改めて。
cadode一同としては、後々評価されてほしいと思ってます。そういう曲。
MVも色々凝った作りになっててね、とても楽しかったです。
ロケで沖縄に行ったのに東京より寒くて泣けた。
次は13曲目『ライムライト』です。よろしく。