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曲小話5『三行半』
はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
今日は5曲目『三行半』の小話。
初回未読の方はこちらからどうぞ。
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変わるのはいつも風景
数週間で体内の水分が全部入れ替わるとか、よく言うよね。
でも生きていて全く実感はなくて、
記憶も自分も変わらないまま、
他人や風景だけが変わっていくように思える。
時間の隔絶。動いているものと止まっているもの。
とっても""廃墟""ですね。
音も詞も結構新しいことにチャレンジしたんだけど、
結果的に凄くcadodeらしい曲になったなと思います。
実は①曾根崎心中 ②円満な別れ話 の2つを同時に描くのが最初のテーマで、そこから色々と変遷していった感じです。
曲を言葉で語るのもちと苦手だし、
私が解釈を出してしまうとみなさんが他の解釈しづらくなっちゃうのでどうしようかなとも思うけど……
三行半は離縁状のことで、かつては自分が亡くなった後に縁を切りやすいように、遺書に添えておくことがありました。
この曲において三行半は未練の象徴で、
そこから前を向くための物語です。
あとは……
墓に供えられた紫陽花(いま)
髪飾りにした紫陽花(記憶)
を、全体通じて同じ言葉で表現できたのは良かったかな、と思っています。
あとはあとは……
理由があるのなら まだ黙ってて
静けさが何もかも 許してくれるから
とか、お気に入りですね。
MVはね、試しにサイコパスをやりたいなと思ったらちゃんとサイコパスになりました。こんな解釈もありかなと思って。撮影楽しかったです。
次は6曲目『たらちね』です。よろしく。