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曲小話10『誰かが夜を描いたとして』

はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
初回未読の方はこちらからどうぞ。

わかるって、何

みんなが夜中に対して感傷的になり続けていることに、
ちょっと思うところがあった。

そういうものって、確かにエモい。
だがそのエモさを、
精神的自覚として若くない自分がどう描いたらいいのか。
若くありたいけど若くない自分、
大人でありながら"あの頃"の情景に囚われている自分。
「若さ」についてのもやもやと問答を、
吐きだせた気がする。

もちろん、ストーリーやメッセージは(これまでインタビュー等で述べたように、)色々あります。
が、この曲について凄くパーソナルな話をすると、こんな感じです。

明確に学生時代を回顧して、
そういう時代と曲のことばかりを考えると、
自分が前に進んでいない気がしてくる。
昔の思考回路を再現しようとするのって、
大体痛みを伴うんですよね。私の場合。
その痛みがいいアウトプットになっているのならいいな。

そういえば、
cadodeのドット絵シリーズの集大成みたいな感じですね。
この曲が制作のサイクルのなかで、ひとつの区切りになりました。

あと、昨年のライブで水槽さんと一緒に歌ったのだけど、とても楽しかった!
この曲の主人公には、「分かるよ」とは絶対に言わない、
似た境遇の理解者がきっと必要なんだけども。
二人で歌うと解釈が変わって、全く違う曲になるんだな、と。面白かったです。

次は11曲目『IEDE』です。よろしく。


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