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曲小話13『ライムライト』

はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
初回未読の方はこちらからどうぞ。

遠く巻いた陽炎だけが本当の姿に見えた

別のタイトルを付けるなら、「望郷」とかでしょうか。
cadodeの曲の中では、一番古い記憶が題材になっています。

小学生のころって、無敵でしたよね。
子供として、生きにくいなりに生き方を知っていた。
楽しさが無限に続くと思っていたし、
失うことの辛さを本当には知らなかった。
イノセントってやつ。

何ででしょうか、子供のときって、
最初の恋が最後だと本気で思ってるし、
陽が落ちて別れた友達とは、明日もまた必ず会えると思ってる。
そうとは限らないけど、そうと信じて疑ってない。
成長して、"大人"になって、現実しか見えなくなっても、
この純粋さのもつ美しさを、美しいと言える人が好きです。

この曲ってそういう意味で言うと、
主人公が感性の面で自分を肯定できているから、
はじめから自虐的なところがなくて、前を向いているんですよね。
逡巡があったわけではなく、もう思いを消化できていて、
それを改めて言っているだけというか。
案外cadode曲では珍しいかもしれない。

盆の間 帰るからって 言うだけは言った
遠く巻いた陽炎だけが本当の姿に見えた
張り付いた前髪が 三十五度を伝えた 
あの夏の日 戦いの日

歌詞

あとここ、好きですね。
今まで書いたAメロの中でも5本の指には入るかも。
まだ大して曲数書いてないけど。


MVは、当初リリックビデオの予定が、もはやMVになった。
これだよこれ~~~~って絵を作っていただき興奮しました。
見たことない人はこの期に。

https://www.youtube.com/watch?v=jEkjY2PJhOQ

次は14曲目『異常と通常の間』です。よろしく。


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