見出し画像

曲小話7『社会卒業式 feat.aneki』

はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
初回未読の方はこちらからどうぞ。

社会は卒業できるものになる

EP『2070』については、こちらで簡単に説明してます。よければ。

この曲ができた時、音楽をはじめて以来、
はじめて満足を覚えました。
あー、私とebaさんと谷さんにしか作れなかったもの、一つ確実にできたな、と思った。

EPでやりたかったコンセプト……自然/テクノロジー/未来 が素晴らしく表現できて、そこに関して満足したので、何の悔いもなく次へ進めました。
ちなみにここでいう「自然」というのは、人間の手つかずのもの、ではなくて、人間を生態系のひとつとして考える「自然」です。一応。

お話としては、とある姉弟が社会を卒業する、というものです。
一人は宇宙に、一人は森の奥へ。これまで生きてきた社会と、完全に隔絶された場所。
卒業するので、今後まず戻ることもないでしょう。
今でも、ある意味社会を卒業している人はいます。
たとえば村社会から東京へ。インターネットに繋がっていない祖父母や近所の人とは、隔絶されるかもしれません。
でも戸籍は残るし、法事も呼ばれるし、墓も地元だったりするし、昔の友達が10年ぶりに連絡してきたりする。「帰れる」という、強い繋がりがあるからです。
これから未来、自由民主主義と倫理が進んでいくと、社会は部族化していくと思います。テクノロジーの発展とともに、逆にテクノロジーから極端に離れるコミュニティも出てくる。ヒッピーはじめカウンターカルチャーが起こり続けているように。
宇宙のコロニー、はたまた火星に移住するなり、森の奥に行くなり、もう帰れない/帰らなくなって、全く新しい人生が始まる。それが当たり前になって、社会卒業式が行われたら素敵だな、と思いました。

まだ話せることあるけどこれくらいで。また機会があれば。
音に関しても、構造とか要素とか、ebaさんのとんでもない技量と努力によって世界のどこにもない曲になっていると思うので、聞いたことない方は一度聞いてみてほしいです。

お気に入り歌詞は

重力の畝
にじむ故郷のかおり
夕暮れには二度と出会えない
知りすぎたことを悔めば
元の木阿弥

歌詞

かなあ。全体としてちょっと小難しくなってしまったけど、その分深みがあってよいかなと思います。

次は8曲目『リメンバー(feat.Melanie)』です。よろしく。


いいなと思ったら応援しよう!