曲小話9『カオサン通り』
はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
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https://note.com/koshi_cadode/n/nf7a200711dbc
夢は基本プレイ無料なので
カオサン通りは、タイに実在するバックパッカーの聖地です。
もしかしたら、元聖地と呼んでもいいかもしれない。
本でしか読んだことがないけれど、
カオサン通りは昔もっとコアなバックパッカーたちだけが集うところで、
もっと「アツかった」そうな。
昔の2ちゃんねるとかに、なんだか話が似ている。
今では聖地と呼ばれてまあ世界中から人は来るけれども、
チェーン店も色々あるし、ディープさはそこまでない。
私は以前行ってみて、思ったことが曲になりました。
cadodeとして描いた「ええじゃないか」的な話でもあります。
裏話。
カオサン通りへ行った旅はタイ-ラオス-カンボジア-マレーシアを陸路で一人旅していた回でして。とりあえずタイ行きの飛行機とマレーシアからの帰国便だけを確保して、あとは10日間、行ってから考えよう~、という旅でした。
旅行そのものは発見に満ちていて最高だったんですが、最後のマレーシアでiPhone強盗に遭いまして、その際バイクにどつかれた上頼みの綱が無くなったんですね。帰りの飛行機は何とか乗れたけども、消化できていない遣る瀬無さというか、珍しく抱えた行き場のない怒りで悲しくなってしまった。
その飛行機のなか、iPhoneもなかったのでメモ帳にひたすら文章を書きまくりました。吐き出さないと爆発する気がして。
そのときのメモ帳の一部が『カオサン通り』のもとになりました。
良い曲ができたのでまあよかった。よかったよね、うん。
特定の場所がタイトルになってる曲はこれだけなんだね、そういえば。
題材って話でいえば、『完全体』は渋谷だったりしますが。
今後作るかどうかは特に考えてませんが、
思いっきりタイトルが地名の曲出たら「カオサン通り以来だな」と古参アピールしてください。
追記:
歌詞の一行目、「もう何でもいいか万事」の部分だけがずーっと決まらず、レコーディングの場でも悩み、ようやくこれになりました。
今見るとここから作詞が始まっていそうな良いフレーズなのに、
これが最後まで決まっていなかった、というのは面白いですね。
なお当時のメモには「儲かってる板東英二」とか書いてあった。
使うわけないだろ。
次は10曲目『誰かが夜を描いたとして』です。よろしく。