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29. MIDORIの仕事/ Trabajo de MIDORI(11)

ミドリの2022年の快進撃は、凄まじいものでした。


この時の僕の心情は、代表というよりは、オーナーのような感覚に近いと思います。


マネージャーにある程度の重要な仕事を任せ、

僕は他の仕事や新規事業に時間を使うことができました。


「おお、ミドリめっちゃいいやんけ!」


そんな第三者的な目で見ていた部分も多いと思います。


もちろん、重要な部分ではしっかりとコミットしましたし、

最終的な判断は、僕が責任を持って行ってきました。



この快進撃にも、もちろん別の苦労があります。


2021年にマネージャーのミネがミドリに来てくれてから、

ミドリのマネジメント系統の全てを彼女に引き継いだわけですが、


全てが僕の我流だったので、非常に苦労をさせてしまいました。


こういった商売は勉強したことありませんし、素人同然で、

なんだか気づいたらある程度の規模になっていたので、

事務的なシステムが超アナログだったり、すごく無駄が多かったりと、

ストレスのかかるような作業をたくさんさせてしまっていました。



なんとか2021年を乗り越えることはできましたが、

決算は、売上5・3万ドルに対し1万ドル近い赤字でした。


流石に、「ああ、やってしまったなあ」と経営者として反省しました。


もちろん、この年はさらに人材も増やし、機材投資も行いました。


2022年、コロナが終息し、大きなビジネスチャンスが‘やってくると予想していたので、

2021年はある意味で準備の年でした。


ミネのポテンシャルは最初からわかっていたので、

絶対成長して、ミドリを大きくしてくれると信じていました。


しかし、僕が経営者として上司として、まだまだ未熟だったこともあり、

指導の仕方、育て方はどれも手探りで、たくさん混乱させてしまい、迷惑をかけてしまいました。



それでもなんとか耐えて、ついてきてくれた。

そして、ミドリをここまで成長させてくれた。

心から感謝しています。



2021年に浮き彫りとなった多くの課題を、

2022年には抜本的に改善していきました。


大きな改革は3本です。


1) 全ての委託販売先での販売価格の統一


委託先は、それぞれコミッションが違います。

最低20%の場所もあれば、50%上乗せの場所もありました。

ものすごい差があるので、委託先によって販売価格を変えていたのです。


するとどうなるか。

利益はある程度確保できるものの、

事務作業がやたらと大変です。

ミドリの価格、ショッピングセンターの価格、それぞれが違うために、

納品のたびに、納品書作成に苦労しました。

時間のロスがものすごかった。。


これは、どこで買っても価格が同じになるように、統一しました。


2) ほとんどの商品の値上げ

1) に連動して、ほぼ全ての商品を値上げました。

最高で40%値上げしたものものあります。

ビジネスとして最も重要なことは、「いかに利益を出すか」です。


薄利多売からの脱却を図りました。

安ければ良いという考えは、僕らのビジネスにはそぐわないと感じたからです。


良いものは高い、そのシンプルな考えを顧客に知ってもらうため、

値上げをし、その分パッケージや商品クオリティの向上のために予算を回すこととしました。


当然、売上+利益が伸びれば、スタッフさんへの還元も行うことができます。

ただ単純に給料を上げたり、臨時ボーナスを払うのではなく、

福利厚生の充実を行いました。


事故が起きた時、病気の時の対応、

スタッフの誕生日には食事会や、勤労感謝の日にはプレゼントを送るなど、

些細ですが、今までできなかったことが当たり前のようにできるようになり、

僕としても嬉しかったです。



3) 委託販売先の整理(撤退)


こちらは単純に売上の少ない委託先からは撤退しました。

納品や集金だけで人件費が発生、事務作業も同じくです。

委託先が多ければいいわけではありません。


売上の大きな場所に集中して対応できるようになりました。



この3つ以外にも多くの改善を行い、2022年の大成功があります。


でも、一番の要因はやはり「人材」ですね!






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