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28. MIDORIの仕事/ Trabajo de MIDORI(10)

ミドリの話も10本目です。

ダラダラと長くなってしまいましたが、
少しは読んでくれた人の役に立てれば嬉しいです。


商売の基本は、

「安く仕入れて、高く売る」です。


これを習得できれば、おそらく世界のどこでも生きていけると思います。

簡単ではないですが。



そして、ミドリの場合は、

「安く仕入れて、デザインして、作って、付加価値をつけて、高く売る」

それくらい、全部一貫して自分たちで、各工程を行なっています。

普通なら、それぞれ外注できそうな部分もありますが、

自分たちの思う、より良い品質を保つためには、

やはり自分たちでやっていくしかないと思います。


人材も必要なので、固定費は増えるし、

色々なリスクも増えます。

以前の記事にも書きましたが、人材の問題がもっとも経営者の頭を悩ませるポイントです。


人間関係、勤務態度、モチベーション、指示の出し方、

労働環境、情報共有、ストレスを溜めない。


僕もまだまだ勉強中ですが、

ミドリの初期に比べたら、かなり改善されてきたと思います。



コロナ危機やジュンの死を乗り越えて、ミドリで僕が行ったこと。

それは、

「仕事を人に任せる」ということです。


よく、「立川さんは人に仕事を任せられてすごいね〜」

なんて言われます。


そのように言ってくれる人は、個人事業主だったり、自分一人で完結できる仕事をしている人が多いです。


僕は別にすごいことをしてるつもりはないのですが、

今までお世話になっている経営者の方を見ると、やはりいかに人に仕事を任せられるかで、ビジネスは決まってくると思います。


先輩に、

「立川さん、成功したかったら人を動かせないといけませんよ。一人では限界がある。」

この言葉がいつも心の中で響いています。



2021年からはミドリの体制を一新し、人材を増やすことに決めました。


工房の人材は割と見つかりやすいのですが、

今回リクルートしたのは、ミドリのマネージャーです。


建築関係の仕事も忙しくなりそうでしたし、

ミドリの仕事をするためにパラグアイに来たわけではありません。

ミドリの仕事は楽しいですが、これが本職かと言われればそうではない。

でも、グングン伸びてるビジネスですから、もっと優秀な人に任せたほうがいい。

そう思ったのです。

あと、僕が飽き性なので、同じ仕事を繰り返すことに少し疑問を感じていました。

やるべき仕事の中で言うと、創造的な仕事の方が圧倒的に重要なのですが、

ビジネス規模が大きくなると、作業に時間を取られてしまい、

新しいチャレンジングなことができなくなります。

時間を作るために人に任せることにした。と言うこともできると思います。



3月からきてくれたミネは、大学院で経営学も学び、

三カ国語を話せる優秀な人材です。


一時期、ミドリで内職のお手伝いのバイトをしてくれたこともあり、

久しぶりに連絡してみると、日本の就活で苦労したらしく、

しばらくは無職だというのです。

コロナで大変な時期だったし無理もありません。


でも、これはチャンスと捉え、彼女にパラグアイに来てもらうことにしました。

家族の事情もあり、いずれはパラグアイにくる予定だったそうなので、これは好都合でした。



彼女一人の力ではありませんが、

ミネが来てからミドリの売り上げはさらに伸びていき、


2021年(約5万ドル)から2022年の売り上げは二倍に伸びました。





ここからミドリの新たな快進撃が始まります。






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